昔気質のヤクザ者が、義理と人情を武器に、倒産寸前の私立高校や出版社、病院などの経営再建を試みる、累計45万部突破の今野敏による人気小説「任俠」シリーズ。その一作を、西島秀俊と西田敏行のダブル主演で映画化する『任俠学園』が今秋公開される。このほど、追加キャストとして、生瀬勝久、中尾彬、光石研、白竜、高木ブー、佐藤蛾次郎が出演することが発表された。
本作は、「任俠」シリーズの中でも特に根強く愛され続ける「任俠学園」を映画化。経営がうまくいかなくなった仁徳京和学園高校を建て直すため、新しい理事が就任した。現れたのはなんと、曲がった事が大嫌いな昔気質のヤクザ、阿岐本組(あきもとぐみ)。見た目は怖く、荒々しかったが、義理人情の正義を貫いていく彼らの情熱に、次第に空気が変わっていく。しかし、金儲けのため、学校乗っ取りを図る大人たちによる罠が仕掛けられる。
出演は、阿岐本組No.2の日村役に西島秀俊、阿岐本組・阿岐本組長役に西田敏行。監督は、大ヒットドラマ「99.9 –刑事専門弁護士-」シリーズ、「民王」など数多くの人気ドラマや、『劇場版 ATARU』を手掛けた木村ひさしが務める。
追加で発表されたキャストは、西島演じる日村ら阿岐本組の若い衆に煙たがられている、インチキ感満載の永神組の組長に中尾彬。今回、学園の再建といった厄介事を、兄弟分の阿岐本に押し付けた張本人でもある。そして、阿岐本組が建て直しを図る学園の父母会代表であり、学園で生徒会を務める優等生・美咲(桜井日奈子)の父・小日向役に光石研、巨大ヤクザ組織・隼勇会組長の唐沢役に白竜が扮する。
さらに、「文武両道」を謳っておきながら、学力低下を恐れ部活動を全面廃止にした、生徒の父母に忖度しまくりな学園の校長・綾小路役に生瀬勝久。高木のオジキこと得体の知れない高木組の組長に高木ブー。阿岐本組馴染みのガラス工務店・西潟役で佐藤蛾次郎が出演する。
『任俠学園』
2019年秋 全国公開
監督:木村ひさし
原作:今野敏「任俠学園」(中公文庫刊)
脚本:酒井雅秋
出演:西島秀俊 西田敏行 伊藤淳史 葵わかな 葉山奨之 池田鉄洋 佐野和真 前田航基 戸田昌宏 猪野学 加治将樹 川島潤哉 福山翔大 高木ブー 佐藤蛾次郎 桜井日奈子 白竜 光石研 中尾彬 生瀬勝久
配給:エイベックス・ピクチャーズ
【ストーリー】 困っている人は見過ごせない、義理と人情に厚すぎるヤクザ“阿岐本組”。組長(西田敏行)は社会貢献に目がなく、次から次へと厄介な案件を引き受けてしまう。今度はなんと、経営不振の高校の建て直し。いつも親分に振り回されてばかりの阿岐本組No.2の日村(西島秀俊)は、学校には嫌な思い出しかなく気が進まなかったが、“親分の言うことは絶対”!子分たちを連れて、仕方なく学園へ。待ち受けていたのは、無気力・無関心のイマドキ高校生と、事なかれ主義の先生たちだった―。
© 今野 敏 / © 2019 映画「任俠学園」製作委員会