ゲイアートの先駆者として知られる芸術家“トム・オブ・フィンランド”こと、トウコ・ラークソネンの波乱の半生を描いた映画『トム・オブ・フィンランド』が、8月2日より公開されることが決定した。
同性愛が厳しく罰せられていた第二次世界大戦後のフィンランドで、身内にも隠れて自らの本能的な欲望をドローイングとして表現し続けていたトウコ・ラークソネン。本作では、本名から海外でも覚えやすい「トム」と名乗ったラークソネンが、描いた絵がアメリカの雑誌で表紙を飾ったことをきっかけに、その名がアンダーグラウンドからアートの表舞台へと一気に知れ渡り、栄光を手にするまでの波乱に満ちた半生を描く。
監督は、『ロード・オブ・ザ・リング』、『ホビット』3部作の原作者J・R・R・トールキンの伝記映画『TOLKIEN』(原題)の公開が控え、フィンランドで最も成功した映画監督と言われるドメ・カルコスキ。本作は、第91回アカデミー賞外国語映画賞フィンランド代表に選出された。
トム・オブ・フィンランドは、“ゲイカルチャー界のウォルト・ディズニー”とも呼ばれ、クイーンのフレディ・マーキュリーをはじめ、アンディ・ウォーホル、ロバート・メイプルソープ、デイヴィッド・ホックニー、ジャン=ポール・ゴルチエ、トム・フォードといった数多のアーティストたちに影響を与えた。
『トム・オブ・フィンランド』
8月2日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
監督:ドメ・カルコスキ
出演:ペッカ・ストラング ジェシカ・グラボウスキー ラウリ・ティルカネン
配給:マジックアワー
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