2018年カンヌ国際映画祭監督週間に正式出品された、スペインのハイメ・ロサレス監督作『Petra』（原題）が、邦題『ペトラは静かに対峙する』として、6月29日より公開されることが決定し、併せて、ポスタービジュアルがお披露目となった。

カタルーニャの乾いた大地で繰り広げられる悲劇の連鎖を描く本作。作品制作のために著名な彫刻家ジャウメの邸宅にやってきた画家ペトラ。彼女の本当の目的はジャウメが自分の父かどうか確かめることだったが、接するうちに、彼が権力を振りかざす冷酷な人物であることがわかってくる。そんな中、一家の家政婦が謎の自殺を遂げ、ペトラは長い負のスパイラルに巻き込まれていく。ストーリーは時系列が前後する章仕立てで展開し、徐々に明らかになっていく家族の秘密に震撼させられる。

主演は、『マジカル・ガール』でゴヤ賞主演女優賞を受賞し、本作でヨーロッパ映画賞最優秀女優賞にノミネートされたバルバラ・レニー。複雑な心情を持つヒロインを繊細な表現で演じ切った。悪の権化であるジャウメには、77歳にして本作で演技デビューを果たしたジョアン・ボテイ。さらに、『オール・アバウト・マイ・マザー』などで知られ、2018年に名誉ゴヤ賞を受賞したスペインの大女優マリサ・パレデスが、ジャウメの妻役を演じている。

監督を務めるのは、長編6作品のうち、5作品がカンヌ国際映画祭に選出された気鋭の映画作家ハイメ・ロサレス。撮影には『Pina／ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』、『幸福なラザロ』のエレーヌ・ルヴァール、音楽には『アンチクライスト』、『メランコリア』のクリスチャン・エイネス・アンダーソンを迎え、人間の闇や業をえぐる怪作が誕生した。

『ペトラは静かに対峙する』
6月29日（土）より、新宿武蔵野館、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
監督・脚本：ハイメ・ロサレス
撮影監督：エレーヌ・ルヴァール
出演：バルバラ・レニー　アレックス・ブレンデミュール　ジョアン・ボテイ　マリサ・パレデス
配給：サンリス

【ストーリー】　作品制作のために著名な彫刻家ジャウメ（ジョアン・ボテイ）の邸宅にやってきた画家ペトラ（バルバラ・レニー）。彼女の本当の目的はジャウメが自分の父かどうか確かめることだったが、接するうちに、彼が権力を振りかざす、冷酷な人物であることがわかってくる。そんな中、一家の家政婦が謎の自殺を遂げる。そこから始まる、長い負のスパイラルにペトラも巻き込まれていくのだった…。

©2018 FRESDEVAL FILMS, WANDA VISIÓN, OBERON CINEMATOGRÀFICA, LES PRODUCTIONS BALTHAZAR, SNOWGLOBE