「1100万ドルだぞ!どうしよう!」株価大暴騰でボロ儲け!『ダム・マネー ウォール街を狙え!』予告編

SNSに集結した無力な個人投資家たちが金融マーケットを席巻し、全米を揺るがす社会現象を巻き起こした2021年の“ゲームストップ株騒動”を元にした映画『ダム・マネー ウォール街を狙え!』が、2024年2月2日より公開される。このほど、予告編とポスタービジュアルが披露された。

2021年初頭、アメリカの金融マーケットが激震する前代未聞の大事件が発生した。ネット掲示板に集った小口の個人投資家たちが、時代遅れで倒産間近と囁かれていたゲームストップ社(実店舗によるゲームソフトの小売り企業)の株をこぞって買いまくり、同社を空売りしていたヘッジファンドに大損害を与えたのだ。アメリカ各地に点在する無力な一般市民がSNSを通じて団結し、強欲なウォール街の大富豪にギャフンと言わせたこの反乱劇は、全米を揺るがす社会現象となり、日本でも大きな反響を呼んだ。

予告編は、なんと開始3秒からFワードの嵐。そのなかで登場するのは、赤いハチマキに猫のTシャツ姿がトレードマークの“ローリング・キティ”ことキース・ギル。親しみやすいキャラクターのキースがウォール街の資産家たちが過小評価していたゲームストップ株に目を付けたことから、この大騒動は幕を開ける。SNSを中心に広がり始めた無力な個人投資家たちによる世紀の大逆襲のさまを、株を持ち続ける意思を示す「ダイヤモンド」や株価の大暴騰を表した「月を目指すロケット」といった、実際に使用されているネットスラングをリズミカルに挟みながら、ジェットコースターのように目まぐるしく描いている。

ポスタービジュアルの注目ポイントは、なんといっても中央に堂々とそびえ立つ“札束ミドルフィンガー”。己の生活を掛けた弱者(SNSに集った庶民)が立ち上がり、巨人(金融界の大富豪)へ向けた挑戦的な姿をド直球に表したシンボルともいえる。下段には、事件当時にSNSなどで多用された騒動を盛り立てる言葉を手に集う群衆をバックに、本作の主要キャラクターたちの姿がお目見え。一番手前には、ハンドルネーム「ローリング・キティ」を象徴する子猫を頭に、騒動の台風の目となったキース・ギルがひょっこり顔を出している。さらに、彼のサングラスには愛するGME(ゲームストップ)株の値動きが映り込むなど、遊び心が随所に表れたビジュアルとなっている。

『ダム・マネー ウォール街を狙え!』
2024年2月2日(金)よりTOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
監督:クレイグ・ギレスピー
原作:ベン・メズリック
出演:ポール・ダノ ピート・デヴィッドソン ヴィンセント・ドノフリオ アメリカ・フェレ―ラ ニック・オファーマン アンソニー・ラモス セバスチャン・スタン シャイリーン・ウッドリー セス・ローゲン
配給:キノフィルムズ 

【ストーリー】 コロナ禍まっただ中の2020年。米マサチューセッツ州の平凡な会社員キース・ギル(ポール・ダノ)は、全財産の5万ドルをゲームストップ株につぎ込んでいた。アメリカ各地の実店舗でゲームソフトを販売するゲームストップ社は業績が低迷し、倒産間近のボロ株と見なされていたが、キースは赤いハチマキを巻き、ネコのTシャツ姿の“ローリング・キティ”という別名義で動画を配信し、この株が著しく過小評価されているとネット掲示板の住民に訴える。すると、キースの主張に共感した大勢の個人投資家がゲームストップ株を買い始め、2021年初頭に株価はまさかの大暴騰。同社を空売りしてひと儲けをもくろんでいた金融業界の大富豪たちは巨額の損失を被った。やがてSNSに集った無力な一般市民が、この世の富を独占するウォール街のエリートに反旗を翻したこのニュースは、連日メディアをにぎわせ、全米を揺るがす社会現象に発展。しかし一躍、時の人になったキースの行く手には、想像を絶する事態が待ち受けていた…。

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