小林正樹監督によるドキュメンタリーの傑作『東京裁判』が4Kデジタルリマスター版で8月公開!

1983年(昭和58年)、小林正樹監督が世に送り出した日本映画史上に残るドキュメンタリーの傑作映画『東京裁判』の4Kデジタルリマスター版が、8月3日より劇場公開されることが決定した。併せて、監督補佐、脚本、デジタルリマスター監修を手掛けた小笠原清よりコメントが寄せられた。

太平洋戦争敗戦後の1946年(昭和21年)、市ヶ谷の旧陸軍省参謀本部にて開廷された裁判は“東京裁判”と呼ばれ、戦後日本の進路を運命づけた極東国際軍事裁判である。そんな東京裁判の模様を映したドキュメンタリーの本作が、判決から35年後の1983年(昭和58年)に公開された。監督を務めたのは、『人間の条件』『切腹』の名匠、小林正樹監督。アメリカ国防総省によって撮影された50万フィートに及ぶ膨大な記録フィルムをもとに、5年の歳月をかけて編集、制作した。本作は、平成の終わりと新しい時代の幕開けに4Kフィルムスキャン、2K修復版によるデジタルリマスターで鮮やかに蘇る。

■小笠原清(監督補佐・脚本・デジタルリマスター監修) コメント
この作品は公開の度に「今、なぜ東京裁判か」問われ続けてきた。法廷で明るみに出された第二次世界大戦の実態と、責任追求の現実を映像に収めた映画『東京裁判』は、常に「今こそ見るべき映画」として存在し、回答の任を果たしてきた。そして今日、劣化の影響が著しかった歴史映像や音声が、デジタルリマスター版により鮮やかに回復された。臨場感に満ちた完成品としてこれが公開されることは、製作スタッフ一同の本懐でもある。

『東京裁判』
8月3日(土)より、ユーロスペースにてロードショー
監督・脚本:小林正樹
監督補佐・脚本・デジタルリマスター監修:小笠原清
デジタルリマスター監修:杉山捷三
配給:太秦

(C)講談社 2018