斉藤和義が主題歌&音楽を担当!三浦春馬 × 原作・伊坂幸太郎 × 監督・今泉力哉『アイネクライネナハトムジーク』

「ゴールデンスランバー」などで知られる人気作家の伊坂幸太郎による同名恋愛小説集を、今泉力哉監督が三浦春馬主演、多部未華子、原田泰造共演で映画化した『アイネクライネナハトムジーク』が、9月より公開される。このほど、本作の主題歌が、シンガーソングライター・斉藤和義による書き下ろし楽曲「小さな夜」に決定し、併せて、劇中音楽も斉藤和義が担当することが発表された。

原作は、「アイネクライネ」に始まり「ナハトムジーク」で終わる6章の短編からなる連作小説集で、2014年に単行本が発売され、2017年に文庫化、現在に至るまでに51万部(電子書籍を除く)を売り上げるベストセラー。本作の監督を務めるのは、恋愛群像劇の旗手として今最も注目を集め、「映像化するなら彼しかいない」と伊坂がラブコールを送った新鋭・今泉力哉。脚本は『アヒルと鴨のコインロッカー』『ゴールデンスランバー』など伊坂原作に定評のある鈴木謙一が手掛ける。

原作が生まれるきっかけとなったのは、原作者・伊坂幸太郎とアーティスト・斉藤和義の絆だった。元々、伊坂が会社勤めをしていた頃、斉藤の「幸福な朝食 退屈な夕食」を聞いて退職を決意し、執筆活動に専念することを決めたという逸話がある。二人の交流は、斉藤が伊坂に“恋愛”をテーマに「出会い」にあたる楽曲の作詞を依頼したところから始まる。この依頼を受け、斉藤の大ファンである伊坂は、苦手な恋愛モノでも「作詞はできませんが、小説を書くことならば」と短編小説を執筆。これが本原作の第一章「アイネクライネ」となる。これを受けて斉藤は、伊坂の「アイネクライネ」の文章から楽曲「ベリー ベリー ストロング ~アイネクライネ~」を制作する。さらにこの曲がシングルカットされるにあたり、初回限定盤の特典小説として、再び伊坂が書き下ろしたのが第二章となる「ライトヘビー」だ。物語の中には、一回100円でその人の心情に合わせた曲の一部をPCで再生してくれる露店商の“斉藤さん”が登場する。この二つの短編に、さらに新たな4つの短編が発表され、連作小説集として完成したのが「アイネクライネナハトムジーク」である。斉藤が書き下ろした「小さな夜」は、本編内でも物語の重要なカギとなる楽曲だ。

■斉藤和義(主題歌・音楽) コメント
「小さな夜」は、「ベリー ベリー ストロング ~アイネクライネ~」から10年後の二人をイメージして書きました。元々は伊坂さんと僕で小説と音楽のコラボ企画として作ったものが、時を経て、こうして映画にまでなっちゃって…。なんとも不思議な気持ちです。イェーイ!やったね!伊坂さん!

■伊坂幸太郎(原作) コメント
この小説はもともと、斉藤和義さんからの依頼で書いたものですし、おかげで、憧れだった斉藤和義さんに会うことができました。その小説が映画になり、さらに音楽を斉藤和義さんが担当してくれるのですから、幸せです。主題歌も可愛らしさと寂しさのまざった、斉藤和義さんしか作れない曲で、これまた幸せです。

■三浦春馬(佐藤役) コメント
なんでもない日常を丁寧に見つめたこの作品にそっと寄り添い、時にはふつふつとこちらを盛り上げてくれる音楽性が心地よかったです。気がついていないだけで何処かに小さな幸せはあると期待を持たずにいられない楽曲だと思います。この作品にピタっと寄り添ってくれている気がします。

■今泉力哉(監督) コメント
斉藤さんと伊坂さんの出会いによって生まれたこの物語にあとから混ぜてもらった私からすると、斉藤さんがこの映画に音楽をつけることはどこかで必然でした。でもそういう当たり前のことが実は一番難しくて、だから本当に本当に嬉しいです。映画に大きな力を色をあたえていただきました。お楽しみに。

『アイネクライネナハトムジーク』
9月、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
監督:今泉力哉
原作:伊坂幸太郎「アイネクライネナハトムジーク」(幻冬舎文庫)
音楽:斉藤和義
主題歌:斉藤和義「小さな夜」
出演:三浦春馬 多部未華子 矢本悠馬 森絵梨佳 恒松祐里 萩原利久 成田瑛基 八木優希 こだまたいち MEGUMI 柳憂怜 濱田マリ 藤原季節 中川翼 祷キララ 伊達みきお 富澤たけし 貫地谷しほり 原田泰造
配給:ギャガ

【ストーリー】 ギターの弾き語りが心地よく響く仙台駅前。大型ビジョンからは、ボクシング世界戦のタイトルマッチに沸く声。「劇的な出会い」を待つだけのボク・佐藤(三浦春馬)は、街頭アンケートを実施中だ。今時なかなか相手にしてもらえない中、珍しく快く応えてくれたのはリクルートスーツの女性。手には「シャンプー」の文字。これって運命?そういえば居酒屋で雇われ店長をやってる親友が言ってたっけ「出会いなんてどうだっていい、後で自分の幸運に感謝できるのが一番だ」って。確かに、そんな彼には分不相応なほど美人の奥さんと可愛い娘がいて、幸せそうにやってる。運命って、奇跡って、幸せって?音と音がつながってメロディが生まれるように、誰かと誰かがつながって物語が生まれる―それは、恋とか愛にまつわる物語。

(C)2019 映画「アイネクライネナハトムジーク」製作委員会