赤川次郎、石丸幹二、鏡リュウジ、坂上忍ら著名人より絶賛コメント!パオロ・ジェノヴェーゼ監督作『ザ・プレイス 運命の交差点』

『おとなの事情』が話題になったパオロ・ジェノヴェーゼ監督の最新作となるワンシチュエーションドラマ『ザ・プレイス 運命の交差点』が4月5日より公開される。このほど、各界著名人より本作を絶賛するコメントが寄せられた。

本作は、アメリカの大ヒットドラマ「The Booth ~欲望を喰う男」をイタリアの豪華アンサンブルキャストで映画化した、カフェを舞台に緻密なストーリーで練られたワンシチュエーションドラマ。カフェ「ザ・プレイス」の奥のテーブルに昼も夜も座っている男の元には、人生に迷ったものたちがひっきりなしに訪ねてくる。だが、彼らが自らの願いや欲望を叶えるためには、男が告げる行為を行わなくてはならず、9人の男女それぞれに無理難題が与えられる。次第に交差していく訪問者たちの運命と、その先に待ち受けるものとは…。

カフェに一日中座っている謎の男を、イタリアきっての名俳優ヴァレリオ・マスタンドレアが熱演。このほか、マルコ・ジャリ―ニ、アルバ・ロルヴァケル、サブリーナ・フェリッリらが出演し、イタリアを代表する俳優たちの好演も見どころのひとつだ。

著名人 絶賛コメント

■赤川次郎(作家)
人は知らず知らず、誰かを不幸にして生きている。そんな人生の皮肉をひと幕の舞台劇のように描いた、不思議なファンタジーだ。

■石丸幹二(俳優・歌手)
彼は、救い主なのか悪魔なのか。訪問者に淡々と投げつける、生と死にまつわる課題。カフェに朝が来て、夜が更けてゆく。名もなき男の美しい映像が、その深い孤独を物語る。

■鏡リュウジ(占星術研究家)
人生と運命という複雑系の綾を、たった一つのカフェのテーブルの上で描き出す傑作。

■加藤諦三(作家、心理学者、早稲田大学名誉教授)
ギリシャ悲劇、アガメムノン総大将は逆風で船は出られない。その時娘の生け贄と言う信託を受ける。娘への愛と総大将の責任で、苦しみ、娘を生け贄にする。今の世俗的生活を通してよみがえるギリシャ悲劇。

■コトブキツカサ(映画パーソナリティ)
謎の男を訪ねる者たちは自らの願いや欲望を満たす為に決断を強いられる。悪夢と喜悦が背中合わせの脚本に唸りました。

■坂上忍(俳優)
なんて粋な映画なんでしょう。そして、なんて深い映画なんでしょう。とてつもなく優しさに溢れ、時に怖ろしいまでに残酷で、でも、全ての判断はわたし達に委ねられているのです。

■辛酸なめ子(漫画家・コラムニスト)
毎日毎日願い事をされまくっている神様は、もしかしたらこんな疲れた表情をしているのかもしれません…。萌えと感謝がせめぎ合いました。

■名越康文(精神科医)
人生という紐(ヒモ)がからまった時、理屈だけでは解けないことが良くある。見えないところで、意外なものと意外なものが結び付いているからだ。

■野村雅夫(ラジオDJ/翻訳家)
舞台のカフェからカメラは離れないのに、僕たち観客の想像のレンズはずっとカフェの外にフォーカスを合わせられる。映画は見せてなんぼだけれど、これは見せないのがいい映画。そこに魅せられる。

■星野概念(精神科医 など)
示唆的な言葉、態度、雰囲気は、迷える他人の人生を変えうるほど強力です。一方、人生は一秒先さえ未知で、「正解」はありません。「こうなりたい」と思うことは最善なのか、「こうなりたいならこうしなさい」という言葉は最適なのか。ずっと誰も知らないそれらのことに、人は翻弄され続けるのかもしれません。

■山内ケンジ(劇作家・映画監督)
カフェで、修道女が男に、神を感じなくなったので感じたい、どうすればいいでしょう?と聞く。男は妊娠しろと言う。修道女は指示通り別の男とセックスをするのだが、その模様は全く描かれず、再びカフェに来てたぶん妊娠しましたと報告する、という映画。そんな映画、面白いのか?面白かったんですよ!

『ザ・プレイス 運命の交差点』
4月5日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー
監督・脚本:パオロ・ジェノヴェーゼ
出演:ヴァレリオ・マスタンドレア マルコ・ジャリ―ニ アルバ・ロルヴァケル サブリーナ・フェリッリ
配給:ミモザフィルムズ

【ストーリー】 カフェ「ザ・プレイス」の奥のテーブルに昼も夜も座っている男(ヴァレリオ・マスタンドレア)の元には、人生に迷ったものたちがひっきりなしに訪ねてくる。彼らが自らの願いや欲望を叶えるためには、男が告げる行為を行わなくてはならない。息子をがんの病から救うために見ず知らずの少女の殺害を命じられる男、神の存在を感じたいために妊娠を命じられる修道女、アルツハイマーの夫を救うために爆弾を仕掛けることを命じられる老婦人etc…。9人の男女それぞれに無理難題が与えられる。全ての願望には他人の運命という代償が必要だった。次第に交差していく訪問者たちの運命、その先に待ち受けるものとは―。

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