舘ひろし「西部警察」「あぶない刑事」のおもしろエピソードを暴露! 映画『運び屋』特別試写会レポート

『許されざる者』(1992)、『ミリオンダラー・ベイビー』(2004)で2度のアカデミー賞作品賞と監督賞を受賞、大ヒット作『アメリカン・スナイパー』(2014)を手掛けた巨匠、クリント・イーストウッド監督・主演最新作『運び屋』が3月8日より公開される。このほど、2月28日に東京・よみうりホールにて本作の特別試写会が実施され、ゲストの舘ひろしが登壇した。

イーストウッド監督史上6本目となる、全米興収1億ドル突破の大ヒットとなった本作は、2014年6月に「ニューヨーク・タイムズ・マガジン」に掲載された「シナロア・カルテルの90歳の運び屋」という記事をもとに、『グラン・トリノ』の名手ニック・シェンクが脚本化。商売に失敗した孤独な90歳の主人公アール・ストーンは、車の運転さえすればいいという仕事を持ちかけられ引き受けるが、それは実は、メキシコの麻薬カルテルの“運び屋”だった。

試写会前にサプライズで舘が登壇すると会場からは驚きの歓声が。自身が出てない作品での舞台挨拶は初めてとのことで、「緊張してます」と微笑みながら挨拶した。

イーストウッドの印象を聞かれた舘は「『ダーティー・ハリー』に影響を受けた。昔のスターは芝居が変わらない。言い換えると何をやっても同じ。もっと言えば石原裕次郎みたいな(笑)」と冗談っぽく笑ったが「それがスターの条件」だと熱く語った。

舘の出演した大人気ドラマ「西部警察」について話が及ぶと、「寺尾(寺尾聰)さんは、『ダーティー・ハリー』の持っていた長い拳銃をコピーしている」ことを暴露。さらに自分は「『ダーティー・ハリー』で、歩道橋から黄色いバスに飛び降りるシーンがあるんですが、それをやらされた」そうだが、「ギャラは相当違う。やってることは同じ(笑)」と自虐ネタで和ませた。

さらに、大人気シリーズ「あぶない刑事」シリーズにも話が飛び火。本作でいつもサングラスかけていた理由について「昔はセリフを覚えていかなかった。カンペをあちこちに書いていた」そうで、「サングラスで目線をごまかしていた」ことを明かして会場を爆笑させていた。

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『運び屋』
3月8日(金) 全国ロードショー
監督・出演:クリント・イーストウッド
脚本:ニック・シェンク
出演:ブラッドリー・クーパー ローレンス・フィッシュバーン アンディ・ガルシア マイケル・ペーニャ ダイアン・ウィ―スト アリソン・イーストウッド タイッサ・ファーミガ
配給:ワーナー・ブラザース映画

【ストーリー】 90歳になろうとするアール・ストーン(クリント・イーストウッド)は金もなく、ないがしろにした家族からも見放され、孤独な日々を送っていた。ある日、男から「車の運転さえすれば金になる」と持ちかけられる。なんなく仕事をこなすが、その仕事、メキシコ犯罪組織によるドラッグの運び屋だった…。やがて、気ままな安全運転で大量のドラッグを運び出し、多額の報酬を得るが、麻薬取締局の捜査官(ブラッドリー・クーパー)の手が迫る…。

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