激動の70年代の中国を舞台に、時代の波に翻弄されながら生きる若者たちの美しく切ない青春の日々を描き出した、巨匠フォン・シャオガン監督作『芳華(ほうか)-Youth-』が、4月12日より公開される。このほど、本作の予告編と場面写真がお披露目となった。
1976年、軍で歌や踊りを披露し兵士たちを慰労し鼓舞する歌劇団・文工団に、夢と希望を持った17歳のシャオピンが入団する。農村出身で周囲となじめずにいる彼女の唯一の支えは、模範兵のリウ・フォンだった。しかし、時代が大きく変化する中、ある事件をきっかけに、二人の運命は非情な岐路を迎える。本作では、何十年にもわたる二人の関係を軸に、文工団の若者たちの初恋と交錯する切ない想いが、心に沁みる美しい音楽と踊りとともに描かれる。本国中国では、公開から1ヶ月で興行収入が230億円を突破する大ヒットを記録し、第12回アジアン・フィルム・アワードにて作品賞を受賞した。
歌劇団・文工団に入団するシャオピンを演じるのは、新星ミャオ・ミャオ(苗苗)。シャオピンが一途な想いを寄せる模範兵リウ・フォンを、『グレートウォール』に出演し、染谷将太主演の『空海-KU-KAI -美しき王妃の謎』で白楽天を演じたホアン・シュエン(黄軒)が演じる。監督は、『女帝エンペラー』、『戦場のレクイエム』、『唐山大地震』などのヒット作を始め、アクションからロマコメなど多彩な作品を生み出すその作風の広さから“中国のスピルバーグ”とも評される、巨匠フォン・シャオガン(馮小剛)。脚本は、本作の原作者である、「シュウシュウの季節」、「妻の家路」で知られるゲリン・ヤン(厳歌苓)が務めた。
フォン・シャオガン監督は、20代の頃に実際に文工団に所属し、「いつか文工団をテーマにした作品を撮り続けたいと願い続け、初監督から数十年が経ち、ようやくその願いが叶った」とコメント。そして、「文工団での生活は何年経っても忘れることはなく、多くのことを記憶から忘れ去っても、この時代のことは私の心に永遠に刻み込まれています。過去の困難な日々を思い出しながら、それは色鮮やかな経験として蘇る。年月を経て、映画監督として60歳を迎えた時、この作品を撮りたいと思いました」と、この作品への想いを語った。
『芳華-Youth-』
4月12日(金)新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国公開
監督・製作:フォン・シャオガン
原作・脚本:ゲリン・ヤン
音楽:チャオ・リン
出演:ホアン・シュエン ミャオ・ミャオ チョン・チューシー ヤン・ツァイユー
配給:アット エンタテインメント
【ストーリー】 1976年、軍で歌や踊りを披露し兵士たちを慰労し鼓舞する歌劇団・文工団に、夢と希望を持った17歳のシャオピン(ミャオ・ミャオ)が入団。農村出身で周囲となじめずにいる彼女の唯一の支えは、模範兵のリウ・フォン(ホアン・シュエン)だった。しかし、時代が大きく変化する中、ある事件をきっかけに、二人の運命は非情な岐路を迎える―。
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