大森南朋、19歳のAKIRAに「やばくない? お金とられそう(笑)」映画『この道』公開記念舞台挨拶レポート

天才詩人・北原白秋の波乱に満ちた半生を、秀才音楽家・山田耕筰との友情とともに描き出した、大森南朋、AKIRAのダブル主演で贈る映画『この道』が、1月11日に公開初日を迎えた。同日、TOHOシネマズ 日比谷にて公開記念舞台挨拶が行われ、キャストの大森南朋、AKIRA、貫地谷しほり、松本若菜、小島藤子、羽田美智子、柳沢慎吾、松重豊、佐々部清監督が登壇した。

台湾公開も決まったという本作。主演を務め、北原白秋を演じた大森は「大変うれしいです。今日はたくさんのお客さんにも来てもらいましたし、ましてや台湾で公開されるなんて。ぜひ台湾まで見に行きたい」とうれしそうな表情を浮かべた。

同じく主演で山田耕筰を演じたAKIRA。撮影当時は、EXILEのライブ終わりに撮影をしていたようで、「よく監督から、『まだEXILEが残ってるよ』と注意されてました(笑)」と、微笑ましいエピソードを明かしてくれた。

白秋の三番目の妻・菊子をを演じた貫地谷。劇中のシーンで白秋と耕筰が激しく争うシーンについて「2人がとっくみあいの段取りを、とても紳士的に話していて面白かった(笑)」と笑顔。続けて「先輩なんですけど(大森が)すごく可愛い」と話すと、大森は「これは受け入れるしかないです」と照れ笑いを浮かべた。

成人の日(1月14日)を目前に控えていることから、キャスト陣の20歳の頃の写真が公開される場面も。そこで当時の大森とAKIRAの写真が並べてスクリーンに映し出されると、AKIRAの強面すぎる写真に会場からどよめきが。

大森が「AKIRAくん、やばくない? お金とられそう(笑)」、柳澤からも「この頃は警視庁と戦ってたの!?」と突っ込まれると、AKIRAは「世に出せるものがなくて、これがギリギリでした…」とタジタジ。MCからの「この頃の自分に声をかけるなら?」という質問にAKIRAは、「この道が見つかって良かったですね…(笑)」と、本作のタイトルにからめてコメントし、会場から拍手を受けていた。

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『この道』
2019年1月11日(金) 全国公開
監督:佐々部清
脚本:坂口理子
出演:大森南朋 AKIRA 貫地谷しほり 松本若菜 柳沢慎吾 羽田美智子 松重豊 由紀さおり 安田祥子
配給:HIGH BROW CINEMA

【ストーリー】 九州柳川から文学を志し上京した北原白秋。彼は隣家の美人妻・俊子に気もそぞろで、逢瀬を俊子の夫に見つかり姦通罪で入獄となる。白秋の才能を眠らすまいと与謝野夫妻が奔走し釈放されるが、恩も顧みずのうのうと俊子と結婚する白秋。その刹那、俊子は家出し、白秋は入水自殺を図るが蟹に足を噛まれ断念する…。そんなおバカな白秋と洋行帰りの音楽家・山田耕筰に鈴木三重吉は童謡創作の白羽の矢を立てる。才能がぶつかり反目する二人だが、関東大震災の惨状を前に打ちひしがれた子供たちを元気づけるため、手を取り合い数々の童謡を世に出す。しかし、戦争の暗雲が垂れ込める中、子供たちを戦場に送り出す軍歌を創るよう命ぜられた二人は苦悩の淵に立たされる。

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