最新作『モービウス』の公開が控えるジャレッド・レトが、『ダラス・バイヤーズクラブ』の演技で2014年に受賞したアカデミー賞助演男優賞のオスカー像を紛失してしまったことを明かした。
▲ジャレッド・レト
ジャレッド・レトのインスタグラム(jaredleto)より
1月末、ジャレッドは、デンゼル・ワシントン、ラミ・マレック共演の新作映画『ザ・リトル・シングス』(原題)のプロモーションのため、ジェームズ・コーデンがホストを務める米人気トーク番組「ザ・レイト・レイト・ショー・ウィズ・ジェームズ・コーデン」にリモート出演。
ジェームズから「引っ越した時にオスカー像を失くしたって本当?」と質問されると、ジャレッドは「3年ほど前から行方不明になってるんだ。LAで引っ越しをした時、どういうわけか魔法のように消えた」と告白。「みんながあらゆるところを探してくれた」そうだが、「どこかで無事だと思いたいよ。オスカー像はもう長い間見てない」と語った。
▲オスカー像紛失についてのトークは3:30から
トーク番組「ザ・レイト・レイト・ショー・ウィズ・ジェームズ・コーデン」の動画より
「誰かの手に渡ったと思ってるの?」と聞かれ、「その可能性は高いね。誰かが間違ってゴミ箱に捨てるものじゃないし…」と答えたジャレッド。アカデミー賞授賞式の夜を「たくさんの人の手にオスカー像が回っていった。ぶつかって傷がついたりしたけど、みんな楽しくオスカー像と一緒に写真を撮っていたよ」と振り返り、「シェアするのはいいことだし、誰かが大事にしてくれているといいな」と、さほどショックは受けていないようだ。
2014年に日本公開された『ダラス・バイヤーズクラブ』は、HIV陽性と診断され余命30日と宣告された男が、国内未承認の治療薬を求めて社会と闘う姿を描いたヒューマンドラマ。徹底した役作りを行うことで知られるジャレッドは、約14キロの減量に挑み、マシュー・マコノヒー演じる主人公の相棒で、トランスジェンダーでエイズを患うレイヨン役を熱演、第86回アカデミー賞助演男優賞に輝いた。
現在49歳のジャレッドは、TVドラマ「アンジェラ15歳の日々」(1994〜1995)の出演を経て、『キルトに綴る愛』(1995)で映画デビュー。『シン・レッド・ライン』(1998)、『17歳のカルテ』(1999)、『ファイト・クラブ』(1999)、『アメリカン・サイコ』(2000)などの話題作に出演した。『レクイエム・フォー・ドリーム』(2000)では大幅な減量を行い麻薬で破滅していく青年を演じ、ジョン・レノン殺害事件を描く『チャプター27』(2007)では役作りのため30キロ増量。『ダラス・バイヤーズクラブ』(2013)でも過酷な減量に挑み、同作でアカデミー賞助演男優賞を受賞した。DCコミックスに登場するヴィラン(悪役)が集結した『スーサイド・スクワッド』(2016)ではジョーカー役を演じて話題に。俳優業に加えて、ロックバンド「サーティー・セカンズ・トゥ・マーズ」でボーカルを務め、ミュージシャンとしても活躍している。
このほかの主な出演作は、『パニック・ルーム』(2002)、『アレキサンダー』(2004)、『ロード・オブ・ウォー』(2005)、『ミスター・ノーバディ』(2009)、『ブレードランナー 2049』(2017)、『アウトサイダー』(2018)など。待機作は、マーベルコミックでスパイダーマンの宿敵として知られるモービウスを主人公とした主演映画『モービウス』。同作は、2022年1月21日に米国公開予定だ。