『名探偵ピカチュウ』ジャスティス・スミス、クィアであることを公表 恋人との2ショットも

『名探偵ピカチュウ』、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』などに出演したジャスティス・スミスが、クィア(セクシュアルマイノリティの総称)であることを自身のインスタグラムで公表した。

▲ジャスティス・スミス(左)、恋人のニコラス・アッシュ(右)
ジャスティス・スミスのインスタグラム(standup4justice)より

米ミネソタ州ミネアポリスで起きた、黒人男性が白人警官の暴行により死亡した事件を受け、黒人に対する人種差別反対を訴える「ブラック・ライヴズ・マター(Black Lives Matter)」を掲げた抗議運動が各地で広がっている。ジャスティスは、ルイジアナ州ニューオーリンズで行われた抗議デモに参加したことを報告し、自身がクィアであることを公表するとともに、俳優のニコラス・アッシュと交際していることを明かした。

抗議デモの様子を収めた写真をアップしたジャスティスは、「ニコラス・アッシュと僕は今日、ニューオーリンズの抗議デモに参加した。僕たちは、『黒人のトランスジェンダーの命は大切だ(Black Trans Lives Matter)』『黒人のクィアの命は大切だ(Black Queer Lives Matter)』『全ての黒人の命は大切だ(All Black Lives Matter)』と繰り返し唱えた」とつづり、「僕自身、黒人のクィアの男性として、一部の人々が『黒人の命は大切だ(Black Lives Matter)』と強く言っても、そこにトランス/クィアの命が加わると口をつぐんでしまうのを見て残念だった」と投稿し、自身がクィアであることを公表した。

続けて、5月末にフロリダ州タラハシーで起きた、トランスジェンダーの黒人男性トニー・マクデイドが警官に射殺された事件に触れつつ、「この革命に黒人のクィアの声が含まれていないのなら、それは反黒人だ」とコメント。

アメリカでは抗議デモが連日続いており、加速するムーブメントについて、ジャスティスは、「革命とは、最初から僕らに与えられるべきものを求めること。黒人やクィア、トランスジェンダーの人々に最初から与えられるべきものだ。これは存在する権利であり、迫害の恐怖や暴力の恐れもなく、社会で生活して豊かになるための権利なんだ」と主張している。

最後に、「ここ最近、たくさんの悲劇が(SNSの)タイムラインに溢れているから、僕とニックの写真をアップして、黒人の少年の喜び(#blackboyjoy)や黒人の愛(#blacklove)、黒人のクィアの愛(#blackqueerlove)を見せるよ」と、恋人のニコラスとの2ショットを公開。キスをしているショットや、一緒に歯磨きをしている写真をアップし、ジャスティスはニコラスへ「本当に愛してる」と愛あふれるメッセージを発信している。

▲ジャスティス・スミスのインスタグラム(standup4justice)より

▲ジャスティス・スミスのインスタグラム(standup4justice)より

▲ニューオーリンズの抗議デモの様子
ジャスティス・スミスのインスタグラム(standup4justice)より

この投稿には、『名探偵ピカチュウ』のキャスリン・ニュートン、『最高に素晴らしいこと』のエル・ファニング、『ジュラシック・ワールド/炎の王国』のブライス・ダラス・ハワードら、ジャスティスと共演した俳優も反応しており、多くの温かいコメントが寄せられている。

ジャスティスは、『Trigger Finger』(原題/2012)で映画デビュー。コメディドラマ「超能力ファミリー サンダーマン」(2014~2015)や映画『ペーパータウン』(2015)に出演し、Netflixのミュージカルドラマ「ゲットダウン」(2016~2017)で主役を演じブレイクした。その後、大ヒット恐竜映画シリーズの第5弾『ジュラシック・ワールド/炎の王国』(2018)で主要キャストを務め、日本発の大人気ゲーム「ポケットモンスター」シリーズをハリウッドで実写映画化した『名探偵ピカチュウ』(2019)では、主人公のティム役を演じた。

そのほかの出演作には、HBOのドキュメンタリーシリーズ「Masterclass」(原題/2014)や「VlogBrothers」(原題/2014〜2015)、『エブリデイ』(2018)、エル・ファニングとダブル主演を務めた『最高に素晴らしいこと』(2020)などがある。