MC:その写真、貴重ですよね。撮られていた人たちが後で知ったら。中村倫也さんも(グリーンランドに)足を運ぶことになるわけじゃないですか。
中村:はい。もうびっしり熊本にいましたから、僕も。それは観ていただけたらわかります。朝から晩まで、グリーンランドで。空き時間があった時に見て回ったんですけど、動物ふれあい広場があったんですよ。1時間ぐらいベンチに座って、ソフトクリームを食いながら、カモとフラミンゴをずっと見てましたね。楽しかったですね~。
濱田:ふれ合わなかったんですか?
中村:たぶんね、鳥は触っちゃだめだったんですよ。暑い日差しの中プールがあって、気持ちよさそうに泳いでいるのを見て、「あぁ、のほほんとしてていいなぁ」って和んだんです。そんな楽しみ方をしていました。
MC:乗り物とかは乗らなかったんですか?
中村:乗ってないですね。私もマリさんと一緒で、プロ根性かなと。
濱田:従業員ちゃうのに(笑)。
中村:(笑)。(従業員たちを)下に見ている彼氏役だったので。
濱田:たしかに!プライドがね。
中村:そうそうそう!「ふーん…」って言いながら見て回らなきゃいけなかった。そこで「お!」って思ったのがフラミンゴでしたね(笑)。
MC:この映画を観るといろんなところにアトラクションがあるんですよね。監督、そこはロケハンしながら、撮影する時にここはおさえなきゃと思ったところもあったんでしょうか?
波多野:そうですね。そのふれあい広場のブタのサチコ、これがポイントですよね。それと、空がとても広いので、その広い画を絶対撮ろうと思っていました。
MC:遊園地も一つの登場人物ですもんね。ぜひ皆さん、楽しみにしていただきたいと思います。ここで波瑠さんに聞いてみたいと思いますけれども、主人公の久瑠美ちゃん、非常に皆さんも共感すると思うんですよね。最初は自分の未来に迷いながら、グリーンランドに来たことによって自分自身のやりがいやいろいろなことを見出していくということで、実際演じられるうえで、久瑠美ちゃんをどういうふうに感じながら、こんな子なんだなと思いながら大切にしていたことは何かありますか?
波瑠:決して波平は…波平という言い方は良くないですね、久瑠美ちゃんはすごく意欲はあるんです。仕事に対して頑張りたいという気持ちはすごくあって、ちゃんとした大学も出たしというプライドなのかな、すごく自信があって、もっとできるはずだと。誰でも思うのかな、ちゃんとやってきたことに自信があると。それでちょっと頭でっかちになっちゃって、先輩たちからいろいろダメ出しをされるんですけど、ダメ出しをされた時に、久瑠美自身に原因がないといけないなと思っていて、この映画に悪い人って誰も…みんないい人なので、頑張っている女の子にダメ出しする、仕事を振らないとか、そういう形になっちゃいけないなぁとずっとやりながら思っていたので、「だからだめなんだよ」「そこがいけないんだよ」って言われるところを常に波平には…また波平って言っちゃった(笑)、久瑠美には持っていてほしいなと思っていて、そういう気持ちでいたら、口をとがらせているシーンがいっぱいありました(笑)。