MC:小泉さんはどうですか?現場での上川さんとのエピソード、撮影時の思い出はありますか?
小泉:もうたくさんありすぎて!
MC:全部教えてもらっていいですか?(笑)。披露できるものをぜひ。
上川:(連続ドラマWの)「沈まぬ太陽」でご一緒しているので、そこはもう壁もなければ隔たりもないので。「今日着てきた服、かっこいいね」という話から(笑)、そんな話をしていましたね。ちょうどソウルから、韓国から帰ってこられて。寒かったところからね。
小泉:嬉しかったのは、撮影の合間に車での二人でのシーンで、上川さんと携帯(の連絡先)を交換しようかということになって。「あ!よろしくお願いします!」って、一緒に隣にいるのにメールのやり取りをしていたっていうのは思い出深かったです(笑)。
MC:声を発せず?(笑)。
上川:いやいや、アドレス交換した直後ですよ!
MC:なんか女子みたいで(笑)。
内田:「じゃあ送ってみようか?」って(笑)。
MC:いいですね(笑)。
内田:「来た来た!」とか、そういう感じですか?(笑)。
小泉:なんかおかしかったですよね。
上川:紋切り型の内容でした(笑)。「今後もよろしくお願いします」みたいな(笑)。
MC:(笑)。では、お一方ずつシーンについて、これからご覧いただくので、言えること、言えないことがあると思うんですけれども、撮影も含めて印象に残っているシーンがありましたら教えてください。上川さん、どうでしょう?
上川:一番胸に迫ったり印象深かった台詞っていうのが、原作も皆様がお手に取れる状態になりますので、隠し立てする必要はないのかもしれないんですけれど、それでもここではあえて秘したいと思うんですね。そのうえで、重藤という人間をとてもよく表しているのが、第1話の中にも出てくるんですけど、人との待ち合わせに対して“人は1分遅れたらまだ来ないのかと焦れるし、でも早く行けば…”という矜持を持っているんですね。その矜持っていうのは、実は自分が先輩として尊敬しているでんでんさん(演じる辰川忠雄)から教えていただいた、刑事としてというよりは人間としての在り方を大事にしている男で、それが重藤のある種シーンの中のとても大事な部分を形成しているような気がして、印象深いというよりは、重藤を作っていく時に大事にしていた台詞だったようにも思えます。
MC:そこに集約されている。
上川:はい。
MC:小泉さんはいかがですか?
小泉:たくさんのシーンがあるんですけど、一つだけって言われたら、僕はラストシーンですかね。
MC:それは第5話の最後のことですね。
小泉:はい。5話の最後。台本をいただいた時に、“あぁ、ここは晴れていてほしいな”っていう、すごい乾いた寒空の下なんだけど青空が晴れ渡っていて、そういう日になればいいなと思っていたら、見事にそうなって。監督やスタッフ、上川さんとも「台本を読んでいたあの天気と同じだよね」って。そこで僕が上川さんが演じられた重藤さんからいただく台詞があるんですけど、「君は…ほにゃらら」っていう。
MC:「ほにゃらら」(笑)。
小泉:「君が」ですね!
内田:「ほにゃらら」って斬新(笑)。
上川:すごくいいと思います!(笑)。
MC:あとどれだけ待てばいいんでしょうね。最後の最後です!
小泉:はい!最後の最後に重藤さんからいただいた台詞です。
上川:僕もそれを言おうと思っていたんです。ですけど、それは言えないなぁと思っていたら、「ほにゃらら」って(笑)。それは斬新!