【全起こし】上川隆也「脚本は5巻、一気に読んだ。手を止めることができなかった」「連続ドラマW 真犯人」完成披露試写会&舞台挨拶 レポート 全文掲載

MC:では内田さんも、もし言えなかったら「ほにゃらら」で大丈夫です。

内田:「ほにゃらら」はないんですけど(笑)。シーンでは、もっともっと回を重ねてからのシーンではあるんですけれども、「私、幸せですよ」っていう台詞を理恵が言うんですが、その時に、人は幸せか幸せじゃないかって難しいなぁと。嘘になってしまいますけど、きっと幸せかどうかを人に言う時ってすごく難しいなと思いながら、特に理恵は難しいなと思いながら、ただ、そこは自分が演じていても、ちょっとしたシーンなんです。皆さんが目を瞑ったら終わっちゃうようなシーンかもしれないんですけど、その台詞が“人が幸せって言えるってどういう顔をして言うのかな、私だったら…”っていうのはありますけど、でも“理恵だったらこの時どう言うんだろう”ってすごく考えました。そういう一言一言がいろいろ重かったですね、今回の役は。

MC:ぜひ皆さん、楽しみにしていてください。非常にあっという間で、残念ながらお時間が来てしまったんですね。最後に皆さんから、これから作品をご覧になる皆様へ一言メッセージをお願いできればと思います。では、内田さんからお願いいたします。

内田:私が演じている尾畑理恵という女性は、今日皆さんがご覧になる1話にはラストのほうに出てきますけども、皆さんが見ている目線で、きっといろんな事件がありますし、生きていていろんなことがありますから、等身大というか、皆さんが一番感情が入るような、乗せやすいような役だと思いますので、このドラマ『真犯人』は次が楽しみに、また来週観たいって思えるような作品になっています。私が子どもの頃に好きで観ていたドラマ、来週楽しみだなって、それは明るいドラマでもシリアスなドラマでもそうなんですけど、そういう毎週楽しみに観られるドラマになっていると思います。ぜひ、続けて観てください。よろしくお願いします。

MC:ありがとうございます。では、小泉さんからお願いいたします。

小泉:とにかく、上川さんが演じられた重藤さんの、これでもかというほどの執念、執念、執念と、無念さ、無念さ、無念さ。その普段なかなか表に出さない、心の奥深くにしまってある出したくないような気持ちが、思いっきり詰まったようなドラマになっていると思います。今年といえば平成最後の年ですからね。平成最後の年に昭和を振り返りつつ、僕ら刑事の気持ちと一緒になって、昭和、平成という時代を堪能できるドラマになっていると思いますので、ぜひ最後の上川さんの一言、楽しみに待っていてください!

MC:ありがとうございます。では、上川さん、お願いいたします。

上川:今回の「真犯人」は全5話、我々キャスト、スタッフ一同、全シーンの、それこそ画面の隅々に至るまで全神経を使いながら撮影を重ね、完成までたどり着いたものです。私は皆様より一足先に全5話を拝見いたしました。最終のシーンは、今も孝太郎くんが言いましたが、最終シーンまでたどり着いた時、僕は画面を見ているのにも関わらず、“風”を感じました。その風はとても直しがたいものでありながらも、とても心地いいものだったように思います。皆様にも全5話、最終シーンまでご覧いただいて、その時に何かを感じていただけたら、我々としても本当に嬉しい限りです。どうぞ、この物語を一緒に体験してください。よろしくお願いします。

MC:ありがとうございました!

「連続ドラマW 真犯人」
WOWOWプライムにて9月23日(日)夜10時放送スタート(全5話) ※第1話無料放送
監督:村上正典
原作:翔田寛「真犯人」(小学館刊)
脚本:池田奈津子
音楽:やまだ豊
出演:上川隆也 小泉孝太郎 内田有紀 甲本雅裕 田中要次 浜田学 森岡龍 清水伸 長野里美 モロ師岡 近藤芳正 尾美としのり 北見敏之 でんでん 高嶋政伸

【ストーリー】 平成20年、静岡県の国道高架下で東京の中古車販売店経営者・須藤勲の殺人事件が発生。須藤の身辺を調べる静岡県警富士裾野署の刑事・日下悟は、須藤が昭和49年に離婚した妻との間にできた当時静岡在住の幼い息子・尾畑守を誘拐事件で亡くしていることを知る。この誘拐事件は時効成立の1年前となる昭和63年に、静岡県警・本部長の榛康秀の指示により特別捜査班を編成。ノンキャリアながら警視にまで昇進した重藤成一郎(上川隆也)が管理官となり、有能な刑事6人を率いて再捜査が行われていた。それから20年後に東京在住の須藤が静岡で殺されたことを不可解に感じる日下は、昭和の幼児誘拐殺人事件を掘り下げることが須藤殺害の解明につながると直感し、警察から離れて久しい重藤を訪ねて事件解決の手がかりを探る。さらに、日下は尾畑守の遺族である母親の尾畑小枝子や姉の尾畑理恵にも接触、次第に真犯人へと近づいていく。