MC:ありがとうございます。吐く息が白いといったお話もありましたけれども、撮影の時のエピソードなども思い出していただいて、いくつかご質問をさせていただきます。まずは皆様に、3つの時代が交差するという大変魅力的なミステリーなんですけれども、脚本を読まれた時の第一印象、感想をお聞かせいただけますか?上川さんからお願いいたします。
上川:この作品は、全部のお話が脚本となった形で手元に届いたのですが、5巻、一気でした。手を止めることができなかったです。それぐらい読むだけでもおもしろい物語で、一気に惹き込まれたことを強く覚えています。
MC:わかります。きっとこの放送が始まったら、1週間が待てないんじゃないかなと。
上川:そうであってほしいですね。
MC:小泉さんはいかがでしたか?
小泉:上川さんがおっしゃったように、気持ちはまったく同じで。僕は正直、一気ではなく三気くらいだったんですけれども(笑)。
上川:ははは!(笑)。忙しかったんですね(笑)。
小泉:ただ、なぜ一気に読まなかったのかというと、皆様もホラー好きの方とかサスペンスが好きな方って“あぁ、この扉を開けたらきっとこうなる”と、それを本を読んでいた段階でゾクゾクしてきたので、ちょっと一呼吸おこうと。核心に触れるのが怖くなった、見たいんだけど核心に触れてしまう。台本を読んでわかってしまうって贅沢じゃないですか。でも、ちょっとまだ触れずにおこう、ちょっと1回溜めようと思ったぐらい、こういうのは初めての感覚でした。
上川:僕、堪え性がないんですよ(笑)。
MC:(笑)。最初にエンディングまで、上川さんはわりとお芝居される時も、最後の結末もわかったうえで入られるほうが好き、とにかく早く知りたいという感じですか?
上川:それは一概には申し上げにくくて、わかってないからこそアプローチがおもしろい時もありますし、明かされていく段階をお客様と一緒に味わっていくのも実は楽しいんですね。今回は全部を俯瞰したうえで、今の自分の境遇などを考えられる、また違った良さを味わいながら演じさせていただきました。
MC:小泉さんは、その扉を思い切って2回目に開けた時はどうでしたか?その後の結末までの印象というのは。
小泉:本当に鳥肌が止まらなかったというのは初めてでしたね、台本で。家で一人でいるのもそわそわするような。
MC:もともと怖がり?(笑)。
小泉:僕、ホラーが苦手なんですよ(笑)。決してホラーの作品ではないんですけど!
上川:ホラーではない!(笑)。
内田:ホラーではないです(笑)。
MC:いつの間にかホラーになっていますけど(笑)。
小泉:僕は平成の事件を担当しているから、昭和に思いを馳せている時間も長いんですね。だから余計入り込んじゃったこともあるんでしょうね、昭和の時代に。
MC:内田さんの役は、より核心に近い役ですけれども、脚本をご覧になった時はどのような印象を持ちましたか?
内田:言えることが少ないという役ではあるんですが、WOWOWさんの「連続ドラマW」がまず私は初出演なので、もともとWOWOWのドラマを観るのが大好きで、骨太な作品、脚本、映像の素晴らしさにずっと惹かれていましたので、本当に嬉しいなぁと思って。さらに台本をいただいた時に、皆さんと同じで、私は上川さんと同じで一気に。
上川:一気ですよね?
内田:一気に!堪え性がないので(笑)。
上川:あぁ!良かったです!仲間がいました(笑)。
内田:一気に読んで。でももともと原作もすごくすごくおもしろくて、後ろから読みたいなと思っちゃうぐらいな、そういうタイプでもあるので…。
上川:結末から?
内田:結末を知りたいぐらいの感じになるので、ちょっとズルしちゃおうかなと思うぐらい、脚本はどうなんだろうと思いながら読んだんですけれど、ズルはしなかったんですけれど(笑)、頭からずっと一気に読んで。でも、孝太郎くんと同じ感じで、一人で考えるとドキドキしちゃうから、早く演じたい!っていう衝動に駆られたのと、私が俳優だったら良かったのに!って、男性だったらこの捜査一課の中に入りたい!っていうぐらい、男性の刑事さんたちのお話がすごく熱いので、重藤さんの下にいたかったのに、みたいな(笑)。
MC:ボスの下に。
内田:はい。一緒に芝居したかったなって(笑)、そういうぐらいでした。