【全起こし】高杉真宙「今までにない感情。素の僕が出てきそう…」、内田雄馬はお姫様抱っこに「最高!」映画『君の膵臓をたべたい』涙の初日舞台挨拶レポート 全文掲載

MC:またぜひ映画で観てほしいですね。ありがとうございます。それでは和久井さん、いかがでしょうか?

和久井:私も、2人の海辺のシーンの時に、僕の表情がそれまでとフワっ変わる瞬間があったような気がして、「あれ、今なんか変わったよね?」と思って、思わず映像を見直してしまったんですけど(笑)。「僕」の頬のところに、線がちょんちょんちょんって入って、顔を赤らめているところが。もうひとつ良いですか?後半の最後の最後に「僕」が自分の感情をドンっと出す前のシーンが、とっても切なかったです。

MC:泣けますよね…。今、和久井さん後ろで監督がすごい嬉しそうな笑顔で(笑)。監督、嬉しいですよね?

牛嶋:そうですね、あそこは絶対に盛り上げるシーンなので、声優さんもそうですけど、作画の皆さんも映像の綺麗さにかなりこだわって、皆んなで作ったところではあるので、そこをお気に入りのポイントに選んでいただけたのは、本当に嬉しいですね。

MC:はい、ありがとうございます。とくに大事なシーンだと思ったのが、さっき和久井さんと高杉さんの、桜良のお母さんと「僕」が対峙するシーンだったんですけど、2人は普段声優ではなくて、役者として身体で演技するということでお仕事をされていると思うんですけど、改めてアニメーションで共演されてみて、どういう印象をお持ちになりました?

高杉:そうですね。自分は、今回初めて声優の仕事をさせていただいて、最初は戸惑ったんですけど、皆さんとやっていくうちに、それもなくなって和久井さんと実際にお会いして、声をあてる時に、自分が声をあてるという感覚ではなく、そのまま立ってセリフを言う感覚でやることが、後半からどんどんできるようになってきて、楽しく演技ができましたね。

MC:和久井さんはいかがですか?

和久井:私は今回のお話をいただいて、最初に台本はもちろんですけど、お母さんという人がどういうふうに描かれているのか、イラストというか作画というんでしょうか。それを一枚いただきまして、そのお母さんが、どんな線で、どんな柔らかな色で色付けをされて描かれているかっていう一枚をいただいてしまった時に、この一枚がここに届くまでにどんな工程を経て、どんな過程を経て、どんな人が関わってみたいなことがちょっと見える気がして。もうその瞬間から、緊張しすぎてしまって、普段の仕事もだいたい緊張するんですけど、実は今までこんなに緊張したことがないっていうくらいの気持ちで、Lynnさんと高杉さんと3人で声を入れる、あのスタジオの中にいて(笑)。高杉さんとLynnさんの聡明なお姿のカッコ良さに、もっと緊張した感じでずっといました(笑)。