牛嶋新一郎監督らが登壇!劇場アニメ『君の膵臓をたべたい』ソウル国際マンガ・アニメーション映画祭 舞台挨拶 レポート

昨年7月には実写映画が大ヒットを記録し、累計書籍発行部数が260万部を突破した住野よるの同名デビュー小説をアニメーション化した映画『君の膵臓をたべたい』が9月1日に公開となる。このほど、8月23日に韓国・ソウルにて開催された「SICAF(ソウル国際マンガ・アニメーション映画祭)」でオープニングフィルムとして本作が上映され、MEGABOX東大門で行われた上映前舞台挨拶に、牛嶋新一郎監督と高橋祐馬プロデューサーが登壇した。

「SICAF」とは、韓国で最も歴史の長い国際アニメーションフェスティバル。今年は、「アニメーションと漫画を通して、様々な人生を見て、人生の理由と目的を振り返ろう」というテーマの元に開催された。そんな歴史ある映画祭のオープニングを飾った本作は、韓国ファンからも一目置かれているようで、一般枠はすぐに定員オーバーに。朝7時ごろから並んでいる人々も見受けられ、韓国でも“キミスイ”旋風が巻き起こっていた。

上映前の舞台挨拶には、監督の牛嶋新一郎とプロデューサーの高橋祐馬が登壇。牛嶋監督は、本作について「小説と同じ読後感を目指し映画を制作しました。住野先生とも何度も打ち合わせを重ね、背景にたくさんの色を盛り込みました。アニメだからこその美しい映像が作れたと思います」とコメント。さらに、「本作を一言で表すと“生きる”」と高橋プロデューサーが語ると、牛嶋監督は「絆」とコメントし、舞台挨拶は大きな拍手の中で幕を閉じた。

上映後の監督サイン会には、先着限定の30名のファンが参加し、牛嶋監督からは一人ずつへ丁寧にサインと「カムサハムニタ(韓国語で「ありがとう」の意)」のハングル文字が贈られた。参加者から監督に直接伝えられた感想としては、「好きな作品のアニメ化と聞いて心配もあったが、それを裏切る内容だっただけでなく、期待を遥かに超える出来だった」、「このような立派なアニメ作品に仕上げてくれてありがとう」といった感想が寄せられた。本作は、全世界10カ国以上、約1100館規模での公開を予定しており、今秋よりアジア、オーストラリア他での上映が決定している。

『君の膵臓をたべたい』
9月1日(土)全国ロードショー
監督・脚本:牛嶋新一郎
原作:住野よる「君の膵臓をたべたい」(双葉社刊)
原作イラスト:loundraw
キャラクターデザイン・総作画監督:岡勇一
アニメーション制作:スタジオヴォルン
オープニングテーマ・劇中歌・主題歌:sumika
声の出演:高杉真宙 Lynn 藤井ゆきよ 内田雄馬 福島潤 田中敦子 三木眞一郎 和久井映見
配給:アニプレックス

【ストーリー】 他人に興味をもたず、いつもひとりで本を読んでいる高校生の「僕」。そんな「僕」はある日、偶然『共病文庫』と記された一冊の文庫本を拾う。それは、天真爛漫なクラスの人気者・山内桜良が密かに綴っていた日記帳だった。そこには、彼女が膵臓の病気で、余命いくばくもないことが記されていて…。病気を隠して日常を過ごす桜良と、その秘密を知った「僕」。二人の距離には、まだ名前がない。

(C)住野よる/双葉社 (C)君の膵臓をたべたい アニメフィルムパートナーズ