【全起こし】阿部サダヲ、ドーピングするなら「役者として」、吉岡里帆「気の利いた返し」、千葉雄大「下半身」!? 映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』完成披露試写会レポート 全文掲載

MC:よくぞご無事でという(笑)。

三木:死にそうになるのは、実は2回目なんですよね。

MC:そうなんですか?本作で、ですか?

阿部:インする前に、全部石膏で固められて、それも口を開けてろと言われたので開けてたら、石膏が口の中に入ってくるんですよ。これは死ぬと思って。それが最初のギブアップですね。

MC:「口」になにかがあるんですね。吉岡さんはストリートミュージシャンなんですけど、異様に声が小さいという。演じられて意識されたことはありますか?

吉岡:(小声で)そうですね、意識したことですか。全然、意識してないです。いつもこんな感じです。

阿部:意識、してるしてる(笑)。

吉岡:(笑)。でも、私も「口」で言うと、カメラが口に入ってくるという撮影がありまして、こん棒を持ったカメラマンのおじさんが、

三木:おじさん(笑)。撮影の相馬さんね(笑)。

吉岡:撮影の相馬さんが、全速力で走ってきて、小型のカメラを口を開けて待つという、結構大変な撮影があったりとか、本当に特殊な撮影が多くて、本当に皆さんと一緒に時間を過ごしたから、今の強さがあると思っています(笑)。

MC:そういったところが鍛えられる現場なんですね。三木組というのは。

三木:撮影の相馬さんも、真冬なのに半袖で半ズボンで。頭おかしい行為にしか見えないよね。そんな人が主演女優の口にカメラを突っ込んで。

MC:体育会系の現場なんですね。

三木:頭がおかしい現場です。

MC:さあ、そして千葉さん。今回はマネージャー坂口ということですが、あまり詳しいことは言えませんが、すごい役柄でしたね(笑)。

千葉:そうですね。僕、「口」はなかったんですけど、撮影が終わってから2日後ぐらいに鼻からチーズが出てきて(笑)。観れば分かるんですけど、ずっとピザの匂いがするなあと思って、(鼻息を)フー!ってやったら、チーズがポン!

(会場爆笑)

千葉:あー、良かったと思って(笑)。

阿部:2日も詰まってたんだ。

千葉:そうなんです。

阿部:また少し発酵したろうね。

千葉:美味しくなってます(笑)。

MC:初めての三木組はいかがでしたか?

千葉:いっぱい楽しいことをやらせていただいて、本当に楽しくて、もっとグチャグチャになりたいなぐらいの感じで、現場に行ってました。

MC:結構、グチャグチャになっていたと思うんですけどね。この後で皆さん、ご確認していただきたいと思います。そして、ふせさん。今回デビルおばさんということで、ふうかの親戚のおばさんなんですよね。松尾さんとは夫婦役ということで、撮影中に印象深かったエピソードなどはございますか?

ふせ:ふうかちゃんが可愛くてですね、私が唯一の身内なもんだから、辛く当たってやろうかと思って(笑)。ふうかってちょっとだけムカつくんですよ。おばさんの私から見ると。なんでそういう感じでやってましたけど(笑)。松尾くんとはずっと、いろいろな現場でやりましたよね。十代の頃から。盆踊りの営業とかも行きましたっけ?

松尾:盆踊りの営業、行ってないよ(笑)。

ふせ:違う人でした(笑)。

松尾:そんなとこに行ってたんですか(笑)。

ふせ:少年刑務所は行ったでしょ?

松尾:少年刑務所、行ってないから(笑)。

ふせ:でも松尾くんとは、かなりいろいろな役をやりましたよね。親子から、兄弟から、番頭さん、女将さん、やってないのはないぐらいなんで、この先も2人元気でやっていければいいなと思って、お話してたところなんですよ。

松尾:話してないよ、そんなこと(笑)。こんなにボケる人だったんだね。