【全起こし】阿部サダヲ、ドーピングするなら「役者として」、吉岡里帆「気の利いた返し」、千葉雄大「下半身」!? 映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』完成披露試写会レポート 全文掲載

三木:ドーピングじゃないんですけど、鎖骨が折れたまんまになってるんですよ。バイクでコケて。「鎖骨はつながりません」って言われて。ここが折れっぱなしなんで、なんとかしたいんですけど。

阿部:痛くないんですか?

三木:痛くはないんです。最初は痛かったけど、だんだん骨が丸くなって、痛くなくなってきた。もう2、3年治ってないです。

千葉:触ったら割れてるんですか?

三木:割れてます。

千葉:触ってもいいですか?(三木の鎖骨を触って)わー!すごい!すごいです。

三木:今、俺の鎖骨の断面を千葉さんが触ったんです。

MC:ありがとうございます(笑)。それでは、これからご覧いただくお客様に、代表して阿部さん、三木監督より一言ずつご挨拶をお願いします。まず、阿部さんからお願いします。

阿部:今日はご来場くださいましてありがとうございます。初めてお客様が観られるということで。なかなか観られない、キャストもそうですけど、映画としてもなかなか観られないロックコメディという、平成という時代、最後のロックコメディだと思うので。皆さん、ぜひですね。多分そうですよね?もう、やらないでしょ?ロックコメディ、平成では。だから最後のロックコメディを次の時代に残して欲しいなと。皆さん、今日観て面白かったら、次はお金を払って観てください。今日、皆さん覚えちゃったと思うんですけど、シンナーは吸わないように!ちゃんとした気持ちでね。今日、なんかふわ~としてますから。シンナーっていう言葉で(笑)。

MC:一回、シンナー忘れていただいて…(笑)。

阿部:はい、ありがとうございました(笑)。

MC:ありがとうございます。そして三木監督、お願いします。

三木:本日は無料にもかかわらず、こんなにたくさんお集まりいただいて、ありがとうございます(笑)。今どき珍しい、映画というか、自分で言うのもなんですけど、この平成の時代にこんなことできるんだと。キャスト、スタッフの皆さんにご協力いただいて、結構僕自身が幸せな気持ちになってるので。この前、カナダで上映してきたんですけど、彼らは平気で笑うし、平気でツッコムみたいな感じで観てくれるんですよね。「それは違うだろー!」みたいな。英語ですけど。だから映画館に皆んなで来て体験するみたいなことを感じていただければ嬉しいと思うので、ひとつよろしくお願いいたします。

MC:ありがとうございます。

『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』
10月12日(金)ロードショー
監督・脚本:三木聡
音楽:上野耕路
主題歌:SIN+EX MACHiNA「人類滅亡の歓び」(作詞:いしわたり淳治 作曲:HYDE)(Ki/oon Music)
ふうか「体の芯からまだ燃えているんだ」(作詞・作曲:あいみょん)(Ki/oon Music)
出演:阿部サダヲ 吉岡里帆 千葉雄大 麻生久美子 小峠英二(バイきんぐ) 片山友希 中村優子 池津祥子 森下能幸 岩松了 ふせえり 田中哲司 松尾スズキ
配給:アスミック・エース

【ストーリー】 4オクターブの音域と、すべての人の心を打つ声量を持ち、金も女も名声も手にするロックスター・シン。しかし彼には誰にも言えない秘密があった。彼の歌声は、「声帯ドーピング」という掟破りの方法によって作られたものだったのだ。「歌を届けるためなら、もう声が出なくなってもいい、死んでもいい」。長年にわたる声帯ドーピングの副作用で、彼の喉には限界が近づいていた。次第に声が出なくなる恐怖に怯えるシン。そんな中で彼が出会ったのは、歌声が小さすぎるストリートミュージシャン・ふうかだった。彼女の姿にかつての自分を重ね、ふうかを叱咤するシン。そんな中、シンは次第に声が出なくなっていく…はたしてふうかはシンを救えるのか!?

ⓒ2018「音量を上げろタコ!」製作委員会