MC:ありがとうございます。まずは、監督からお伺いしたいと思いますが、「焼肉ドラゴン」は2008年に舞台上演されまして、その後の2011年、16年の再演、そして初演から10年後の本日映画化され、初日を迎えました。こうやって、上映後に皆さまに囲まれて今、どんなお気持ちですか?
鄭:本当に、感無量です。10年というと、すごく長い月日のような気がするんですけど、あっという間のような月日だった気もするし、撮影したのがちょうど一年くらい前なんですけど、それもまるで遠い夢のような日々だったよう気もするし。昨日のような気もします。
MC:ありがとうございます。また今日からたくさんのお客様が、ご覧下さると思いますけれども、輪がどんどん広がっていきそうですね。
鄭:はい(笑)。よろしくお願いします!
MC:ありがとうございます。さて、まずは真木さん。今回、長女役の静花という役でしたけど、最初は今までのイメージとは、真木さんと違って、静花としてこの家族に飛び込んでみたいと思われたとおっしゃっておりましたが、どんなふうに静花という役柄を作り上げていきましたか?
真木:そうですね、脚本を読んだ段階では、まだ考え中というか。役は現場に入らないと分からないことがたくさんあったので、現場に入って、静花の哲男に対する思いだったり、妹にも幸せになってほしいという葛藤だったりとか、悩みだったり、いろいろなことがお芝居をしている中で分かってきたような感じでしたね。
MC:映画の中では家族を見守るという役回りも多かったと思うのですが、現場で撮影されてどんなことを感じられました?長女として、今までと役柄が違う感じで、ずっと家族を見守っていたり、少し一歩引いたりという役でしたけど。そこはすんなりと?
真木:今までやった役とは少し違った部分があったので、割と感情を抑えたりするシーンが多かったので、撮影している間は割と辛いシーンがあったりしたんですけど、現場ではすごく皆んなで仲良くしていたので。楽しい現場で、この前のことように覚えている濃厚な時間でした。
MC:ありがとうございます。濃厚な時間がスクリーンに焼き付けられたんじゃないかと思います。そして、井上さん。今回は姉妹の中でも、それこそ真木さんとは真逆の、まくしたてるような関西弁や、喧嘩っ早いところもありました。関西弁というのが難しかったと思うのですが、言いにくかったフレーズはありますか?
井上:「生活カツカツなんよ」っていうのが、言いにくかったなと(笑)。方言指導をしてくださる先生と、関西出身の方もいろいろいたので、いろいろな人に聞くんですけど、微妙に地方によって違ったりもして、「せいかつ」(「い」にアクセント)と言う先生と、「せいかつ」と言う先生がいて、どっちなんだろうって。カツカツカツって言いにくいなあと思ってました(笑)。