MC:次の質問いきましょうか。「劇中で“これは一番俺がイケてるな”という自慢のシーンを教えてください」。
山田:どや!健太郎ちゃん。
健太郎:うーん、全部かなぁ。
山田:全部だって!
健太郎:(笑)。でも一番イケてるところは、やっぱり最後、屋上のところで忠次に殴られて殴られて、一発でぶっとばすところとかは、作品の中でも一番盛り上がるところですし、そこはイケてましたね。
山田:イケてたねぇ。全部イケてたけどね。
健太郎:全部イケてました。
MC:ほんとにヘロヘロになってね。
健太郎:もうほぼ覚えてないですもん!
山田:いやぁ、すごいよ。あの日は一日中頑張ってましたもんね。ガチで。
健太郎:夜から…。
山田:いなかったよね?
健太郎:そう、夜から…違うんですよ!
山田:病院!
健太郎:でも、いないほうが逆によかったんですよね!?厚成としては。
山田:そうそう!僕、現場を見に行ったんですよ。でも、これは厚成のために戦ってくれている。だから僕が姿を現しちゃったらだめだなと思って、現場を見に行ったんですけど、見に行くのをやめました。僕が姿を見せちゃったら、あのアクションの流れでラストのシーンを撮ったんですけど、その時に新鮮な感じで会えなくなるかなぁと思って。
健太郎:最後、向こうから歩いてきて、あれ、やばかったですよね!
山田:あれ、やばかったね!
健太郎:俺、涙が止まんなかったんですよ!
山田:俺なんかもう、健太郎を見る眼差しと正樹を見る眼差しがシンクロしたというか、すごい感動したわ。
健太郎:向こうから現れてきて、僕らが横並んで『アルマゲドン』みたいに。ね!あれ、すごいよかったですよね!
山田:よかった!
健太郎:あのシーンが全体の撮影でも最後だったんですよ。だから最高の終わり方。
山田:いい顔をしてるから僕も心がグーッとくるんですよね。
健太郎:よかったですよねぇ。あそこ、すごい好きです。
MC:『アルマゲドン』だよね。
山田:あれ、ほんとにエアロスミスが流れてたら『アルマゲドン』だって勘違いしちゃいますからね。
健太郎:テスト中、誰もが頭の中でエアロスミスが流れてました。
山田:Don’t wanna close~♪
(会場爆笑)
MC:歌声も聞かせていただきまして、ありがとうございます(笑)。
山田:すみません(笑)。ありがとうございます。
MC:山田くんは?
山田:やっぱそこでしょうね。そこを(健太郎が)話してくれると思ったので、じゃあ僕なりの良かったかなぁというところを探してみたんですけど…アキがガソリンスタンドで働いていて、嘘を隠す顔?んー!ってやる顔、「はーやーく!」とか言ってるあそこ、「あ、俺、こんなかわいいことできるんだ」って(笑)。
(会場爆笑)
MC:かわいいよね、あれね。ピンクのね。
山田:自分が今まで演じたシーンの中で、「あ、これかわいいじゃん!」って初めて思いました。
MC:あれはかわいかったよね。山田くんファンもね。
山田:でも、やっぱラストのところはね。
MC:なるほど。最後の質問なんだけど、二人が『デメキン』を経て、これからの展望というか、どんな役者になっていきたいとか、どんなことをやっていきたいとか聞かせてもらえるといいかなと。じゃあ、山田くんから。
山田:そうっすねぇ…もちろん、いろんなところで映画でもドラマでも舞台でも見てもらえるような俳優になりたいというのはありますし、去年、12作公開があったんですよ。でも、それをどれだけの人が全作観てくれているかって、たぶんそうなかなかいないと思うんですよ。でも、山田裕貴が出ているから観たいって思われる俳優になりたいなって、去年その悔しさを自分の中で味わったというか。これは観てるけど、これは観てないとか、そういうのってほんとに悔しいなって思って、出ている作品、全部観てもらえるようにというか、そういう魅力ある俳優になりたいし、僕はいつも言ってるんですけど、死んだときにニュースになる俳優が目標なので、まぁ、死ぬまで夢は叶わないので、これからも頑張って…。
(会場笑い)
健太郎:今そんなに笑うところじゃなかったよ?(笑)。
山田:結構真面目に…。僕のキャラクターを知ってくれている人たちの反応かな?でも、ほんとにそうですね。それかな。見てもらえる俳優にならなきゃという、知ってるだけで終わらないというか、そういう人になりたいですね。ありがとうございます。しゃべっちゃった。
(会場拍手)
MC:ありがとうございます。では、健太郎くん。
健太郎:展望ですよね。さっきカメレオン俳優と言っていましたけれども、ほんとにそうなりたいというか、一つのタイプの役柄にとらわれたくないというか、どの役をやっても、どの作品に出ていても気づかれないぐらいのカメレオン俳優っていうふうに、全国民に言わせるぐらいの勢いでやっていきたいなと思っております。
(会場拍手)
MC:今後の活躍を期待しつつ、これからどんどん大きくなってもまた出てくださいね。
健太郎:もちろんです。頑張ります。
MC:よろしくお願いします。
山田:お願いします。
MC:それでは、残念ながらお時間となりましたので、最後にここにかけつけてくれた皆さんに一言ずつご挨拶をしていただければと思います。じゃあ、山田くんから。
山田:健太郎と監督とキャストのみんなとスタッフさんと作った『デメキン』に、その期間、みんなの熱いものをものすごく感じて、10代の頃の若い気持ちを思い出させてもらいました。健太郎を支えられる役どころでほんとに良かったなと思ってるし、今でもみんなに連絡を取って他の現場で会ったりしたら『デメキン』の時の話をするし、そういう熱い想いで作られている作品なので、たくさんの人に届いてほしいなって思っています。なんか、再上映…?
MC:「ドリパス」というサイトで皆さんのリクエストが1位になったということで。
山田:1位になったらしいんですよ。
健太郎:ありがとうございます。
山田:ありがとうございます。届いたのかなと思って、非常に嬉しいです。ぜひこれからもDVDで、そして再上映もあります。ありますって言っちゃいけないのかもしれないけど、まだどうなるかわからないけど(笑)、あると思うので、ぜひ楽しんでください。今日は短い時間でしたが、ありがとうございました!
健太郎:今日で『デメキン』に関するイベントとかって最後になるんですよね。ちょっと寂しい気持ちもあるし、もっともっと『デメキン』に関わっていたいなっていう気持ちはすごく大きいんですけど、今日、こんなたくさんの人たちに来ていただけて、『デメキン』がみんなに愛されているなっていうのをすごく感じましたし、もっともっとたくさんの人に観てもらいたいと思いますので、全員の愛がたくさん詰まった作品になっているので、熱い気持ちを思い出したかったりしたら、家で何回でも、DVDなので観ていただければすごく嬉しいですし、友達とか知り合いとか家族とかにたくさん薦めていただけたらなと思っております。1年間やってきましたけれども、今日最後を迎えられて、本当に嬉しく思っています。『デメキン』を愛してくれて、本当にありがとうございました!
MC:ありがとうございました。それでは、トークショーをこれで終わりたいと思います。皆さん、盛大な拍手でお送りいただければと思います。健太郎さん、山田裕貴さんでした!
健太郎、山田:ありがとうございました!
『デメキン』
DVD発売中 4700円+税
発売元:東映ビデオ 販売元:東映
監督:山口義高
原作:佐田正樹『デメキン』
出演:健太郎 山田裕貴 栁俊太郎 今田美桜 髙橋里恩 田中偉登 福山翔大 三村和敬 藤木修
【ストーリー】 幼少期からギョロとした二重まぶただったためデメキンと呼ばれ、いじめられていた佐田正樹(健太郎)は、ある日、“強くならなきゃ”と覚悟を決めて拳を握った。そしてかつてのいじめっ子集団を返り討ちにするほど腕っぷしが強くなり、喧嘩では敵なしの存在となっていた。赤髪リーゼントがトレードマークの正樹。小学校からの親友・厚成(山田裕貴)と喧嘩やバイクに明け暮れる日々を過ごす。中学卒業後、正樹は高校へ進学し、厚成はラーメン屋で働き始める。環境は変われど人は変わらず、年上の不良に目をつけられてはひたすら喧嘩ざんまいの日々を過ごしていた。ある日、バイク事故で死んだ憧れの暴走族の総長・真木(栁俊太郎)のことを思い返していた厚成は正樹に福岡一のチームを作ろうと持ちかける。二人はチーム「亜鳳」を結成するが、次々と血気盛んな敵が待ち受けていて…。
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(C)2017 映画『デメキン』製作委員会