【全起こし】生田斗真「この映画は本当に作って良かったのか?」瀬々監督は瑛太に「僕が俳優だったら、この役は受けない」映画『友罪』完成披露試写会レポート 全文掲載

MC:そして監督、もともと原作の薬丸岳さんの大ファンで、そして今回この『友罪』を撮られて。まず本作の魅力はどこにあると考えられていますか。そして映像化される時に、苦労された点はどこだったんでしょうか?

瀬々:魅力は、俳優の方々がそれぞれ見たこともないような表情をされたりとか、テンションで演じられているところが多いので、ぜひ注目して観ていただきたいと思っています。苦労は天気ですね。それが生田くんのせいだと気がついて、今日は良かったです(笑)。

MC:天気で今日の撮影を延ばそうみたいなことはあったんですか?

瀬々:延ばしました。延ばしたんですけど、また次も天気が悪くて、助監督から「もう今日撮らないとヤバイです。撮ってください」と言われたので、撮りました(笑)。

MC:それは生田さんがいるシーン?

瀬々:いました(笑)。

生田:(口元に人差し指を立て)シー。シーよ。記者の皆さんもカチャカチャやらない。風評被害が広がるから(笑)。お願いします。

MC:生田さんと瑛太さんは今まで何度も共演されていて。

生田:三度目です。

MC:今回、共演されていかがでしたか?

生田:20代前半の頃から、一緒に仕事をしていて、多くを語らなくてもどこかもっと太い部分でつながっているような関係値を築けていると思っているので。現場でも隣に座っていることもあれば、すごい離れて座っていることもあって、たくさん話す時もあれば、一言も話さない時もあって、でもそれがすごく心地良い現場でしたね。

MC:瑛太さんは?

瑛太:もう三度目なので、生田斗真という俳優が、現場でどういった覚悟で、心持ちで来るかというのはもう分かっているので、とにかく僕は鈴木というキャラクターに集中していれば、あとは反応が起きてくるので。僕は斗真に甘えてというか、委ねて演じることができましたね。

生田:今回、一緒に取材を受けたんですけど、たまに「なんとかテレビをご覧の皆様、こんばんは生田斗真です、瑛太です」みたいなのがあるじゃないですか。この人、自分の名前を噛んだんですよ。

MC:はい!?

生田:自分の名前噛む人、初めて見ました。

瑛太:それ、あんまり面白くないよ。(会場爆笑)

生田:暗い映画だから、こういうのも言っておかないといけないかなと(笑)。

MC:今、記者がカタカタ書いてますよ(笑)。

瑛太:生田スベった、みたいな(笑)。

生田:(笑)。

MC:現場での生田さんと瑛太さんは、皆さんから見てどうだったんですか?佐藤さん。

佐藤:こういう作品ですからね、覚悟って意外に役者には必要なものなんですよ。当然、瀬々さんや僕らから見たこの作品に対する受け止め方、彼らの世代とは違ったりするじゃないですか。だからこの2人がどう演じて答えを出していくのか非常に興味があったし、僕もほとんど絡みがなかったので、これからご覧になっていただければ、ちゃんとこの2人がその覚悟と答えをこの映画の中でどう見い出したか分かっていただけれると思います。

MC:そして今回、夏帆さんも瀬々組でやってみたかったとおっしゃっていましたが、実際監督ってどういう方なんですか?

夏帆:演出をつけてくださる時も、実演してくださったりとかするんですよ。ちょっと絡みあるシーンがあって、全部監督が実演してくださるんですよ(笑)。ここはこうで、ここはこうでみたいな(笑)。

瀬々:テレビの中の映像ですね。

夏帆:テレビの中の映像です(笑)。そこが初日だったんですけど、なかなか瀬々組すごいなと、その時に思いました(笑)。