【全起こし】中山美穂、新垣隆と新ユニット結成?「さっき楽屋で決まりました」映画『蝶の眠り』プレミア試写会レポート全文掲載

MC:舞台でも共演された勝村さんから中山さんってどのような役者さんですか?

勝村:不思議です。こんな言い方は失礼ですが、決して器用な方だとは思わないんですけど、みごとにそこにいらっしゃって。中山美穂という名前は大きいじゃないですか? でもそれを感じるわけではなく、役がそこにいるというか。自然にそこにいて、いつの間にか引き込まれてしまう。目の力もすごいですけど、一方向だけではなくて、多角的に役を捉えられているような目をなさっていて、同じ目なのに同じ目に見えないところが本当にすごいと思います。

MC:まさに本作を最後までご覧になると、そこにハッと気が付かれると思いますので、ぜひお楽しみいただきたいと思います。ありがとうございます。そして石橋さん。中山さん演じる涼子の講座を受けている生徒で、チャネとの昔からの友達という役柄ですが、ご自身と同じお名前のアンナという役名で、撮影中の印象深かったエピソードなどがありましたら教えていただきたいんですが。

石橋:ジェウクさんが演じるチャネとはすごく仲がいい設定だったので、「どう演じる?」とジェウクさんが聞いてくださって。2人で練習したりして、本番に挑んだりとか、そういう経験がなかったので、すごく新鮮だと感じました。

MC:韓国と日本の違いなどは感じられましたか?

石橋:そうですね、すごくハングリーな感じというか。演技が終わってから監督が毎回コメントをくださって、それもすごく新鮮でしたね。

MC:コメントをいただけるというのは、役者さんとしてはいかがでした?

石橋:迷っている時はそれが指標になるので演じやすかったと思いますね。

MC:ありがとうございます。そして新垣さん、今回は劇映画で音楽監督を務められましたが、本当に映画の世界に気持ちを誘ってくれる素晴らしいピアノと、オーケストラによる音楽。本当に引き込まれたんですが、意外にも初めての音楽監督ということで、いかがでしたか?

新垣:映画や映像に音楽を付けるというのは、若い頃からの憧れでしたので非常に嬉しいですし、この作品が静かに引き込まれていく作品でしたので、頑張って自分でやりたいという強い気持ちを持ちました。

MC:特に意識された点などはありますか?

新垣:作品が持つ時間の流れ方というものを、まず感じることが一番大事だと思います。そしてなにより、皆さんのやりとりと、それを包み込む風景、本棚ですとかと同等で音楽が一緒にあるような、そういったものを目指しました。

MC:本棚がとても印象的に出てくる作品で、そこにマッチした音楽だったなと改めて思いました。そして新垣さんと中山さんは、今日初対面で同い年…、同年のお生まれ。

新垣:はい。

(会場がどよめきと笑い)

勝村:嘘でしょう!?

新垣:皆さん、私の方が若いと思っていらっしゃるんですよね?(会場笑い)実は同い年なんです。どうもすいません(笑)。こんなこと言ったら、もう口を聞いてもらえないんじゃないかと…。

MC:中山さんの隣に行かれて、ますますシドロモドロですが(笑)。

新垣:デビューされたころから、皆んなのアイドルでいらっしゃる中山さんですので…。

中山:今度、音楽の方でもバンドに参加させていただくので。さっき楽屋で決まりました(笑)。

新垣:中山さんとユニットを組みます…(笑)。

MC:どんなバンドになるんでしょうね?

新垣:しっとりした、感じで…。

MC:しっとりした感じで(笑)。新垣さんの目がまったく中山さんにあってないですけどね(笑)。

新垣:もう、無理です(笑)。

MC:ではお戻りいただいて(笑)。そして中山さん、本作で記憶というのがキーワードになっていると思うのですが、中山さんにとって大切な記憶や思い出があったら教えていただきたいんですが。

中山:それもう、たくさん思い出があります。数え切れないくらいあります。ですので、今は、今この瞬間をいい思い出にしていきたいと思います(笑)。

MC:皆さんにとってもいい時間になればと思います。そしてジェウン監督、映画のセリフのひとつが現場で流行していたと伺っているのですが。

ジェウン:そうなんです。私たちは朝に会いますと「おはようございます」と挨拶をするのですが、そのかわりに「お久しぶりです」を挨拶にしたらどうでしょうかと、私の方から提案しました。韓国の皆さんは「お元気ですか?」という言葉はすでに知っていますので、セリフの幅も広げたいという思いがありまして、新しいセリフを追加することにして、映画の中で使った「お久しぶりです」をよく使っていました。「お元気ですか?」に続いて、この「お久しぶりです」もたくさん使っていただきたいと願っております。

MC:また「お元気ですか?」に続いて、韓国でも社会現象になったら嬉しいですよね。せっかく今日、「お久しぶりです」というキーワードが出たので、中山さんとお客様で「お久しぶりです」をしてみませんか?ではお願いします!

観客:お久しぶりでーす!

中山:お久しぶりでーーす!!