MC:ジョン・ウー監督から見て、福山雅治さんとチャン・ハンユーさんの2人は今回作品で一緒にやられていかがでしたか?
ジョン・ウー:お二人は息ぴったりな演技をしてくれたと思います。この映画のテーマは“友情”や“絆”ですが、主演のお二人の映画の中での関係が最初の対立から徐々に変わっていく様子を描いています。言葉の壁を乗り越えて非常に呼吸のあった演技をして、そのような関係を築いたと思います。
MC:そんなお二人は、実際の大阪、我々が何度も行ったことがあるような市街地の中でも激しいアクションや銃撃戦をやったり、まさにジョン・ウー監督でなければ撮れない作品になったと思います。監督が熱望されていた日本で全編を撮ると。今回、日本で撮影されてみて改めていかがでしたか?
ジョン・ウー:まず、ステージの皆さんに感謝を申し上げたいと思います。身に余るコメントをいただきまして、本当にありがとうございます。映画を作ることは、私にとって勉強のプロセスであると考えておりますので、今回、大阪で撮影できたことも得たことがたくさんありました。日本のスタッフの皆さんは本当に献身的で真剣そのもので、技術的にもそのスタンスもハリウッドよりも高いと感じました。また、地元の大阪府や大阪市からも撮影に多大な協力をいただきまして感謝しております。大阪の方にもエキストラとして出演していただいたのですが、皆さんは仕事を調整しながらボランティアとして出演してくださったんですね。大阪はとても美しく、活力のある親しみやすい街ですので、そのような人情の豊かさをこの映画にも反映させていただきました。今回は自分にとってもスタッフにとってもよい勉強の機会となりました。
MC:ありがとうございました。まだまだお話を伺いたいのですが、お時間が来てしまったようです。それでは、これから映画をご覧になる皆さんに、福山さん、ジョン・ウー監督より一言ずつメッセージをいただけたらと思います。福山さん、お願いいたします。
福山:先ほど、すごいハードなアクションという話がありましたけど、これだけすごいハードだと言っていても、観ていただけると「おぉー!!」と思っていただけるんじゃないかなというふうに、それぐらいの熱量のアクションに仕上がっていると思います。そして、アクションだけではなく、監督もおっしゃっていましたけれども、手錠で繋がれた二人が、最初はお互いわかり合えなかった者同士が、少しずつ問題をクリアしていくことでお互いのことをだんだん理解できるようになり、最後は真の友情を獲得していくというような、常に我々自身が持っている、なかなかわかり合えないなという人同士でも問題をクリアしていくことでわかり合えるというような、非常に自分たちも大切にしなければいけないテーマも描かれています。ジョン・ウーさんの念願の夢であった、日本で映画を撮るというその夢が叶った映画をぜひ楽しんでご覧になってください。よろしくお願いします。
MC:ありがとうございました!では、ジョン・ウー監督、お願いいたします。
ジョン・ウー:俳優陣、美術、衣装、作曲、アクション指導を含め、チームの全員が最善を尽くして素晴らしいパフォーマンスを見せてくれましたので、皆さんもこの後映画をご覧いただければおわかりになるかと思います。もちろん、今日ご来場いただいた皆さんにも感謝を申し上げます。ぜひこの映画を楽しんでください。私の夢は、次回また日本で映画を撮ることで、その際は皆さんとは通訳なしで直接コミュニケーションができたらと思います。
MC:ありがとうございました!以上を持ちまして、『マンハント』ジャパンプレミアの舞台挨拶は終了になります。どうぞ、大きな拍手でお送りください!ありがとうございました!
『マンハント』
2月9日(金) TOHOシネマズ 新宿他 全国ロードショー
監督:ジョン・ウー
出演:チャン・ハンユー 福山雅治 チー・ウェイ ハ・ジウォン 國村隼 竹中直人 倉田保昭 斎藤工 アンジェルス・ウー 桜庭ななみ 池内博之 TAO トクナガクニハル 矢島健一 田中圭 ジョーナカムラ 吉沢悠
配給:ギャガ
【ストーリー】 実直な国際弁護士ドゥ・チウ(チャン・ハンユー)が目を覚ますと、女の死体が横たわっていた。現場の状況証拠は彼が犯人だと示しており、突如として殺人事件に巻き込まれてしまう。何者かにハメられたことに気づき逃走するドゥ・チウ。孤高の敏腕刑事の矢村(福山雅治)は独自の捜査で彼を追っていく。鍵を握るのは謎の美女・真由美(チー・ウェイ)。ドゥ・チウに近づくほど、この事件に違和感を覚え、次第に見解を変えていく矢村。そしてついにドゥ・チウを捕えた矢村は警察への引き渡しをやめ、共に真実の追求を決意する。身分や国籍を超えた“強く熱い絆”が芽生えた2人の追われながらの真相究明。果たして事件の裏にはどんな陰謀が隠されているのか。
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