二階堂ふみ、行定勲監督に圧力かけていた「ベルリン行きたいな」映画『リバーズ・エッジ』完成披露 舞台挨拶

岡崎京子による漫画が原作の映画『リバーズ・エッジ』が2月16日より全国ロードショーとなる。本作の完成披露舞台挨拶が1月31日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、キャストの二階堂ふみ、吉沢亮、森川葵、上杉柊平、SUMIRE、土居志央梨、監督の行定勲が登壇した。

【本イベントの模様は後日全文掲載する予定です】
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初の漫画原作を手掛ける行定勲監督が、どうしようもない欲望と孤独を持て余し、愛に飢え、暴力に逃げ、生きることにもがく高校生たちの姿を鮮烈に描く本作。出演は、自由に生きる今時の女子高生・若草ハルナに二階堂ふみ、ハルナの同級生でゲイのため執拗なイジメに遭う山田に吉沢亮。山田に一方的な好意を寄せるクラスメイト・田島カンナに森川葵、ハルナの恋人で山田をイジメる観音崎に上杉柊平、摂食障害のモデル・吉川こずえにSUMIRE、父親のわからない子どもを妊娠するハルナの友人・ルミに土居志央梨ら、日本映画の新時代を担っていく華やかな若手キャストたちが集結した。

16歳の時に初めて原作を読んだという二階堂。「高校二年生の時。ちょうど『ヒミズ』という映画を撮っていた時に、美術部のスタッフの方が貸してくれて。その時、自分が抱えていたものが作品の中にあって、自分の中に傷跡が残った」と当時の心境を語りつつ、「その半年後に企画が立ち上がり、皆さんにお披露目するには6年半から7年かかった」とようやく完成した作品について感慨深げに語った。

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山田を演じた吉沢は、役作りについて「細い男のイメージがあったので、走ったり食事をおさえたりしましたが、一番は人間性を考えました」とコメント。「漫画原作だけど、余白の多い作品。自分の考えで埋めていく部分もあり、掘り下げるほど底が見えなくなってくるような面白い男」と自身の役について分析した。

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観⾳崎を演じた上杉は「原作を読んで『なんだこれは、分からない!』(笑)。でも、エネルギーは感じるし、分からなかったものの輪郭ができたというか。観⾳崎というキャラクターが好きになって、自分を知った一年になった」と撮影を振り返った。

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ベルリン国際映画祭パノラマ部門のオープニング上映が決定した本作。行定監督は「二階堂ふみからのプレッシャーがすごくて。『ベルリン行きたいな、ベルリン行きたいな』って。相手が選んでくれないと行けないですから(笑)」と、主演女優から圧力をかけられていたと告白。これに対して二階堂は「行定監督のおかげで本当に行けることになり、ありがとうございます(笑)」と感謝の意を伝えつつ、「力強い魂のこもった作品になったので、海外の人たちにも観てもらいたいと思い…、プレッシャーになっていたとは知らずに、純粋な気持ちで発言しておりました(笑)」と笑顔で弁明していた。

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『リバーズ・エッジ』
2月16日(金)より TOHOシネマズ 新宿他全国ロードショー
監督:行定勲
原作:岡崎京子
主題歌:小沢健二「アルペジオ(きっと魔法のトンネルの先)」
出演:二階堂ふみ 吉沢亮 上杉柊平 SUMIRE 土居志央梨 森川葵
配給:キノフィルムズ

【ストーリー】 「若草さん、今晩ヒマ? 僕の秘密の宝物、教えてあげる」。若草ハルナ(⼆階堂ふみ)は、彼⽒の観⾳崎(上杉柊平)がいじめる⼭⽥(吉沢亮)を助けたことをきっかけに、夜の河原へ誘われ、放置された“死体”を⽬にする。「これを⾒ると勇気が出るんだ」と⾔う⼭⽥に絶句するハルナ。さらに、宝物として死体を共有しているという後輩でモデルのこずえ(SUMIRE)が現れ、3⼈は友情とは違う歪んだ絆で結ばれていく。ゲイであることを隠し街では売春をする⼭⽥、そんな⼭⽥に過激な愛情を募らせるカンナ(森川葵)、暴⼒の衝動を押さえられない観⾳崎、⼤量の⾷糧を⼝にしては吐くこずえ、観⾳崎と体の関係を重ねるハルナの友⼈ルミ(⼟居志央梨)。閉ざされた学校の淀んだ⽇常の中で、それぞれが爆発⼨前の何かを膨らませていた。そんなある⽇、ハルナは新しい死体を⾒つけたとの報せを⼭⽥から受ける…。

© 2018「リバーズ・エッジ」製作委員会/岡崎京子・宝島社