【全文掲載】中村倫也「おい、この映画大丈夫か?」伊藤沙莉、日村勇紀、柄本時生らキャスト陣に苦言!

MC:中村さんは宇宙人役ですが、役作りはどんなことを心がけたんでしょうか?

中村:役作りは、今までですと、例えば戦国武将の役だと、ゆかりの地に行って、お墓詣りしたりとかやってたんですよ。で、今回も土星に行きまして、まあ遠かったですね。思ったより7時間ぐらいはかかりました。

日村:うるせーなあ!(笑)。

中村:特に何もしてないです(笑)。役づくり。こんな感じで楽しく、ノリ配分大目でやりました。

MC:映画の中で色々と技を披露してくれたじゃないですか?、あれはどうやって?

中村:最初の技は飯塚さんに「どんなイメージですか?」って聞いてやって。次からは主に沙莉にもらってました。

伊藤:いや、技をあげたわけじゃなくて、「変顔くれ」って言われたからあげたんです(笑)。

中村:変顔を沙莉にどうしても僕が考えて欲しかったんですよ。というのは、やっぱり若い頃、本当に無名時代から飯塚組にお世話になってる2人で、その歴史があったんで、決して自分で考えるのが面倒くさかったというわけではなく、ここはどうしても沙莉に考えて欲しいって言いましたら、涙ながらに考えてくれました。「そうですよね」って言って。

伊藤:(笑)。あの、倫也さんに「みんなでスベろう」て言われたんですよ。「そういう絆を持ちたい」って言うから、「分かりました。一緒にスベりましょう」って言って。全然涙とか一滴も流してないです。「こんな感じでどうですか?」みたいな感じで渡して。でも結構メインどころで使ってくれたんですよ。

中村:この後、観ていただくんですけど、高知城が出てくるんですけど、そこで使う技の時の顔は、沙莉からいただいた、ありがたいお顔です。楽しみに

日村:ちょっと一回、その渡したやつが見たいんだけど、沙莉ちゃんのやつ。どういう顔を渡したか。

伊藤:(笑)。これニュースのトップとかにしないでくださいね。この顔を。

中村:やめるか?

伊藤:え!?そういうのはやめよ。気を使われたくない。やるやる、やるやる。

日村:それを知ってた方が、折角来てくれたお客様にはその方がいいと思うね。

柄本:トップにはならないかもしれないけど、カメラ(の数)はすごいことになってるから(笑)。

中村:じゃあ、俺も後ろ向きでやるから。

伊藤:はい。

飯塚:じゃあいきましょう。よーい、ハイ。

伊藤:(変顔しつつ中村の視線に気が付き)やってないじゃん!?ちょっと待って(笑)。まず私、飯塚さんからずっと教わって大事にしてきた「カットかかる前にやめる」っていうのをやっちゃって、今心臓止まりそうなんですね。

中村:気にし過ぎだよ(笑)。

飯塚:ここはそんなのないじゃん(笑)。

伊藤:あ、よかったよかった。震えてます(笑)。

中村:でも、今の写真を使ったら分かりやすいけど、きっと記者の方は今のを文字だけで伝えてくれるよ。

伊藤:いろんなところでプレッシャーを与えてきますからね(笑)。

MC:本当に仲の良い関係というのが見え隠れしていますけれども、伊藤さんは今回いかがでしたか?この家族の中の長女でございますが。

伊藤:そうですね。でもなんですかね。紅一点っていうところで、いろんな作品でもどっちかっていうとよくあるというか、そういう立ち位置が多めだったりするんですけど、でもこんなに放てば何かが返ってくるっていう安心感と信頼とその中で生まれるものっていうのはたくさんあって、それは本当に毎日毎日撮影していて楽しかったなって思いますし、何かを持って行くとかじゃなくても、その場で思いついたこととか、流れで起きたことを大事にしてたら、あの空気感になったんじゃないかなっていうふうに思います。

MC:日村さんがいますからね、笑うのを我慢するってこともあったんじゃなかろうかと。

日村:いや、俺以外もね沙莉ちゃんはなんでも笑うの。それが空気をむちゃくちゃ良くするの。俺たちはすごい助かった。監督は笑ってるのをちょこちょこ注意してましたよね。

飯塚:たまに(笑)。

伊藤:本番中ですからね。笑っちゃいけないから(笑)。

飯塚:あと、よく観ると笑っているところもオッケーで使ったりしてます。

柄本:沙莉は沙莉になってるところもあるよね。

飯塚:それに時生が気づいてる時もある。

柄本:あるんですよね(笑)。

MC:日村さんは長男ですけど、いかがだったでしょうか?

日村:嬉しいですね。みんな僕が宇宙人だと思うんですよね。でも中村倫也が宇宙人というところから始まりますから、この話は。最高のメンバーだったね。高知で三週間撮影やったんですけど、どんどんどんどん仲良くなって。こんな兄弟が本当にいたら最高だなっていうメンバーでした。そういうのが本当に今回出てると思います。もう倫也くんは結局ね、あんまり言えないんだけど、ちょっと。言っちゃおうかな全部。

中村:やめて(笑)。

日村:だから、こんな弟いたらいいな。こんな妹いたらいいなとかね。本当に思う。で、時生くんて、すごいでしょう?俺が言うのもなんだけど、すごいでしょ?佇まいがさあ、やっぱほらね、すごいでしょ(笑)。その時生くんまで可愛いんだよ。本当に仲良くなったっていうのがあって、芸能界でこんなに仲良くなれる人が50にもなってからできると思わなかったから、そういうのも最高でした。それが絶対出てると思います。このスクリーンには。

MC:みんな真の友達になったんですね。

日村:俺はそう思ってる本当に。だって(中村が)結婚したってなったら、一気にグループライン動いたもんね。

中村:他にもね、今日来てない若手の俳優さんとかもいるんですよ。こういう子たちもすごい頑張って、スタッフさんもね、現場の雰囲気がすごいいいの。高知弁で「~ぜよ」って言うんですよ。それが流行ったのか分かんないけど、美術さんとか「ぜよぜよ」言ってたでしょ。「本番行こうかー」「ぜよ~」みたいな(笑)。ああいうのも大好きだった、この現場。だから早く観て欲しいけど、もうちょっと喋りたいのもあるからさ。そういう気持ち。完成して欲しかったけど、別れもきつかった。

MC:でもみんな仲良しでネットで繋がってる関係なんですよね?柄本さん。

柄本:繋がってます。

MC:一番傍観している立ち位置でいらっしゃるなと思ってたので。

柄本:一番楽な位置にいるつもりです。繋がってますよ。ラインもしましたし、ご飯会を家でしました。