MC:続いて趣里さんと千葉さんですけど、映画を作るにあたって話し合ったりとか、どんなお気持ちで臨んで行ったんですか?
趣里:私は根本さんの「もっと超越した所へ。」の初演を観ていたので、当時10年ぐらい前に観に行っていたので、そのときの衝撃がものすごくてですね、多分、今までに一番すごい演劇体験だったなと思うので、それを映像化した時に自分が体験した言葉にできない感覚を皆さんにどうやって伝えるのかっていうのは、すごく監督が一番考えてくださったと思うんですけれども、そういうのを持って。あと、恋愛映画の、そのもう一歩先に、もっと次にどういけるかなっていうのは常に考えていました。あとは千葉さんが、本当に素敵な方でね(笑)。
千葉:あんた、なにいってんの~(笑)。でも、趣里ちゃんと初めて共演させていただいたんですけれども、まじでそんな感じがしなくて、ずっとしゃべって。待機場所が、僕たちの前に菊池くんが座ってたので、マジでごめんなさいって(笑)。
菊池:いや、本当にね、素敵なラジオを聴いているような感じでした(笑)。初めてだとは思ってなくて。幼馴染ギャルじゃんって。ずっと2人で、ずっと一緒に居るみたいな(笑)。
千葉:役作りですよね?
趣里:役作りです。
菊池:役作りって、「ダメだダメだ、仕事仕事」って言ってたし(笑)。
千葉:(笑)。
MC:じゃあ、そのまま撮影に入った感じですか?
趣里:ノリは鈴と富の感じでしゃべってたのかもしれないです(笑)。
MC:そして根本さん、ついにご自分の伝説の舞台が、このキャストで映画化されたということでございますけど、キャスティングでこだわったところとか、皆さんでよかったなと思うとこはありますか?
根本:そうですね。本当に希望したキャストの方が、皆さんやってくださって。なかなか原作者がキャスティングまで、希望を出させてもらえることが珍しいことだと思いますし、監督をはじめとして、皆さんに原作を大事にしていただいて。完全再現なのに、完全オリジナルになってるんですよ。それが本当に嬉しくて、なかなか演劇って映画になることが少ないので、皆さんに考えて頂いて、本当に全員素晴らしいので、キャスティングはめちゃくちゃうまくいきましたよね。
MC:皆さんを演出するのも相当大変だったんじゃないかと思いますけど?
山岸:いやいや。大変ではなかったですけど、クズが4人出てきますが、あんまり嫌な人って言われなきゃいいなと思ってるんだけど、どっか可愛げがあって。愛らしさがあって憎めないところがあって。そこが好きな女性たちだから、このクズも可愛く見えて、それを好きである女性の皆さんも可愛らしく見えるっていう。そういう見え方になると良いなと思ってます。
MC:先日試写会を行ないまして、なんと観客満足度99%。すごいですよね。その場で一つアンケート行いました。ヒモ男、ノリと勢いだけの男、プライドが高すぎる男、結局自分が一番可愛い男。そんな4人の男たちが出てまいりますが、そんな中で一番許せない男性は?っていうのをお客様アンケートに答えていただきました。これから第一位は誰だというのを考えたいと思いますけれども、女性陣の皆様、誰だと思いますか?
前田:私は、結構明確にいるかもしれないです。私はレイジくんの役が、ちょっと許せないですね。なんで逃げるの?って思うの。すごい逃げグセ男さんですよね。私はそれが許せないんですね~。
根本:器がすっごいちっちゃいんですよね(笑)。
前田:そう、本当にそうだと思います。根本さんはちなみに誰が?
根本:私は自分が演劇のバージョンで、前田さんが今回やってくださった真知子役を自分がやってたのもあって、当時の自分が舞台上にいた気持ちも思い出して、やっぱり怜人がいやです。全部むかつくんですよ(笑)。全部自分で書いて、演じていただいてるんですけど、なんか全部嫌ですね(笑)。
MC:では選考理由はから発表します。「チャラすぎる」「最初から最後まで“なんだこいつ”と感じた」「考えが未熟」「顔がいいだけ」さて、誰でございましょうか…。クズ男ナンバーワンは、怜人さんでございます!
菊池:(ガッツポーズ)
MC:おめでとうございます。
菊池:なんにせよ、一位は良いことだと思います(笑)。いや、でもそこまで?俺も正直、逃げグセのレイジくん役が倫理的に一番やばいんじゃないかと思ってたんですけど…、僕なんですね。なんか、あの…そうですね。そこまで言ってもらえて、逆に良かったです。やり切れたということかなと思ってます。あと、「顔がいいだけ」って言ってもらえたので、ありがとうございます(笑)。
MC:他の方の意見も見てみたいと思います。泰造を選んだ人の意見は、「ノリが宇宙人のよう」。慎太郎を選んだ人の意見は、「昔の自分に縛られているのがちょっと」。富を選んだ人は一番少なかったです。でもこんな意見でした。「人の気持ちを弄んでいる」。
前田:そうなんですね。まあでもね、演じてる皆さんは、なんかやっぱり愛おしいんですよ。うん、実際にいたらちょっと嫌かもしれないですけど、うん。今回、皆さん可愛いですよね。女性ってちょっとダメな男の人が好きかも。私もそうかもって思ってもらえるかもしれないですね。
MC:クズ男の皆さんを演じた俳優さんたちも救われますね。
男性陣:はい…(苦笑)。
千葉:なんか自分が責められてるみたいで(笑)。
菊池:口数が減っていっちゃうんですよ(笑)。