MC:そして本作のメガホンをとられました秋山純監督です。
秋山:秋山純です。まず大義くん、すごい俳優部が来てくれて、そして市船吹奏楽部の君の後輩が、魂を込めたお芝居をしてくれて、すごい映画が完成したと思います。大義くん、おめでとう。そして、皆さんに言いたいことが一つ。この映画は決して悲しい映画ではありません。浅野大義くんという一人の男が、20年という短い時間でしたけれども、力の限り生ききった希望の物語です。だから大義くんの生きた証は、今日こうやってスクリーンで皆さんに観ていただいた一人一人の心の中で生きた証となってほしいなと願います。今日は本当にありがとうございました。
MC:ありがとうございます。まず、演奏を実際にしたのは、神尾さんと佐野さんですね。神尾さんはなんの楽器を?
神尾:僕はトロンボーンをやりましたね。本当に組み立て方も扱い方も分からないところから始まったので、すごく不安でした。でも、吹奏楽部の皆さんが教えてくださいましたし、本当に温かい皆さんの中でやれたのがすごいよかったなと思います。
MC:どれぐらい練習しました?
神尾:撮影前に、一カ月位はやってましたね。みっちり。
MC:面白さみたいなことって分かりましたか?
神尾:面白いまではいかないです。まだ(笑)。難しくて(笑)。
MC:佐野さんは、吹奏楽部だったんですね。演奏したのは…?
佐野:中学のときはサックスだったんですけど、今回はピアノとスネアなんですよですよね。サックスだったら楽だったんですけど、なぜか監督が、僕がピアノを弾けると思っていて。
秋山:YouTubeで観たんですよ(笑)。
佐野:でも実際、ピアノは全然。高校でちょっとだけ習ってたぐらいだったんで、猛練習しました。
神尾:めちゃくちゃ弾けてましたよ?
佐野:いやいや(笑)。台本を読んだら、“斗真がジャスミンを弾き始める。大義くんと高橋先生の二人の会話が1~2ページあって、ここで弾き終わる”みたいに書いてあって。しかもリハなしでぶっつけ本番でやって、なんか本当に震えるような緊張感のある撮影で。リアルに楽しく撮影させてもらいました(笑)。
神尾:そのシーンは晶哉のジャスミンがBGMでかかってたから、すごく感情も入りました。
佐野:僕も楓珠くんのセリフがあったから感情が入りました(笑)。