【全文掲載】神尾楓珠「組み立て方も扱い方も分からない」、佐野晶哉「弾けると思っていて…」楽器の演奏に悪戦苦闘!?

MC:神尾さん、実際の一部の高校生のみなさんとの交流はどうでした?

神尾:僕は22歳で、4~5歳年下の方々だったんですけど、僕からしたら、楽器できるだけでも自分より上の人みたいな感覚だったんで、こっちから話しかけていいのかな?みたいな感じでした(笑)。

MC:佐野さんは、音楽を通じて仲間意識があったんじゃないですか?

佐野:そうですね。もう、ほぼ毎日撮影で顔を合わせて、結構期間も長かったので。最終日に一年生の子が、顔が僕で、佐伯斗真の赤いジャージの、“斗真”って書いてあるキーホルダーをプレゼントしてくれて。なんか本当に、高校の時に後輩からもらったものみたいで、今でも大切にしてますね。

MC:監督は、高校生の皆さんの頑張りはどうでした?

秋山:大義先輩の事ってなると、みんな目の色が変わるんですよね。やっぱり本当に尊敬している、本当に伝説の男なので、魂がこもってましたね。最初に神尾くんが大学に行った時に、みんな「そうなんだ」っていう風に見てたかもしれないんだけど、実は日を重ねるごとに「すごい」と。「僕らも俳優部の皆さんに絶対に負けられない」「失礼があってはいけない」って、部活ノートが回ったんですよ。すごい嬉しくて。だから本気で、テストもしないで一発本番をやるような、本気で向かってくれた。俳優部と一般の方の境目を作らなかったのが良かったなって。本当に市船の皆さんの頑張りには頭が下がります。

MC:佐藤さん、高橋先生との向き合い方も面白かったんじゃないですか?

佐藤:当然、高橋先生は「あそこはこうやって」とはおっしゃらないんですけど、昭和感を残しながら、今の子たちとの距離感をどうやって作っていくか。そういうのも含めて、どの世界も一緒だなーっていうのを感じましたね。

MC:ありがとうございます。ということで、そろそろ上映の時間も迫ってまいりました。最後に、主演の神尾楓珠さんから皆さんにご挨拶お願いいたします。

神尾:この映画は市船の吹奏楽部の皆さんの、青春と絆と、そして家族との愛情だったりがたくさん詰まってます。大義くんが最後まで生きる姿を皆さんに届けてもらえたらなと思います。今日はありがとうございました。

『20歳のソウル』
2022年5月27日(金) 全国公開
監督:秋山純
原作:中井由梨子「20歳のソウル 奇跡の告別式、一日だけのブラスバンド」
脚本:中井由梨子
主題歌:Kenta Dedachi「Jasmine」
出演:神尾楓珠 佐野晶哉(Aぇ! group/関西ジャニーズJr.) 尾野真千子 佐藤浩市 福本莉子 前田航基 若林時英 佐藤美咲 宮部のぞみ 松大航也 池田朱那 石崎なつみ 菅原永二 平泉成 塙宣之 石黒賢 高橋克典
配給:日活

【ストーリー】 浅野大義(神尾楓珠)は市立船橋高校吹奏楽部に所属する男の子。担当はトロンボーン。活発で優しく、そして真っすぐな大義は、いつも周囲を明るく照らし、そして大義自身も部員たちに支えられ、青春を謳歌していた。なにより特別な存在である顧問・高橋健一先生(佐藤浩市)に大きな影響を受け、心身共に成長していった。大義は、野球の強豪校でもある市船・野球部のために、オリジナル応援曲の作曲に挑戦。作曲の難しさと葛藤しながらも、高橋先生からの叱咤激励や親友・佐伯斗真(佐野晶哉)の助けもあり、「市船soul」を誕生させる。そして、いざ試合で演奏されるとたちまち得点を呼ぶ“神応援曲”として呼ばれる様になる。高校を卒業した大義は、高橋先生の様な教師を志し音楽大学へ進学、夢に向かってキャンパスライフを過ごしていた。そんな中、ある日突然、大義の身体に異変が襲う。診察の結果、大義の身体は癌に侵されていた…。

©2022「20歳のソウル」製作委員会