千葉県船橋市立船橋高校で代々受け継がれる応援曲「市船soul」を作曲した一人の青年・浅野大義さんと、市船吹奏楽部の絆が生んだ奇跡を辿った、中井由梨子による小説「20歳のソウル 奇跡の告別式、一日だけのブラスバンド」を、神尾楓珠と佐藤浩市共演で映画化する『20歳のソウル』が、5月27日より公開される。このほど、4月28日にイイノホールにて完成披露舞台挨拶が行われ、キャストの神尾楓珠、福本莉子、佐野晶哉（Aぇ! group／関西ジャニーズJr.）、佐藤浩市、そして秋山純監督が登壇した。

市立船橋高校吹奏楽部の伝説の部員、浅野大義役を演じた神尾は、実在の人物を演じるのは初めてだったそうで、「今までとは勝手が違う部分があって、最初はすごくとまどった」という。それもで役を演じきり、「人の人生を生きるって、すごく大変なことだなと。役者という仕事は、一人の人生を生きることが多いので、そこに対する向き合い方が変わった」と、自身の心境の変化について語った。

撮影ではトロンボーンを吹いたという神尾は、「組み立て方も、扱い方も分からないところから始めたので、すごく不安だった」そうだが、「本当に温かい皆さんの中で演奏できたのがすごい良かった」と、一緒に演奏した吹奏楽部に感謝。一ヶ月間はみっちり練習したそうで、MCから「面白さは分かりましたか？」と聞かれると、「面白いまではいかないです！まだ！」とキッパリと言い放ち、「難しいんです…」と苦笑いを浮かべていた。

大義と同じ吹奏楽部員の親友・佐伯斗真役の佐野は、中学時代に吹奏楽部でサックスを吹いていたという。しかし今回の担当は「ピアノだったんですよ。サックスだったら楽だったのに…」と悔しがったが、「高校でちょっとだけ習っていただけだったので、猛練習した」ことを明かした。佐野の演奏シーンについて、神尾は「晶哉がピアノをひいていたから、すごく感情が入った」と述べると、佐野も「僕も楓珠くんのセリフがあったから感情が入りました」と、お互いを笑顔で褒め称えていた。

『20歳のソウル』
2022年5月27日（金） 全国公開
監督：秋山純
原作：中井由梨子「20歳のソウル 奇跡の告別式、一日だけのブラスバンド」
脚本：中井由梨子
主題歌：Kenta Dedachi「Jasmine」
出演：神尾楓珠　佐野晶哉（Aぇ! group／関西ジャニーズJr.）　尾野真千子　佐藤浩市　福本莉子　前田航基　若林時英　佐藤美咲　宮部のぞみ　松大航也　池田朱那　石崎なつみ　菅原永二　平泉成　塙宣之　石黒賢　高橋克典
配給：日活

【ストーリー】　浅野大義（神尾楓珠）は市立船橋高校吹奏楽部に所属する男の子。担当はトロンボーン。活発で優しく、そして真っすぐな大義は、いつも周囲を明るく照らし、そして大義自身も部員たちに支えられ、青春を謳歌していた。なにより特別な存在である顧問・高橋健一先生（佐藤浩市）に大きな影響を受け、心身共に成長していった。大義は、野球の強豪校でもある市船・野球部のために、オリジナル応援曲の作曲に挑戦。作曲の難しさと葛藤しながらも、高橋先生からの叱咤激励や親友・佐伯斗真（佐野晶哉）の助けもあり、「市船soul」を誕生させる。そして、いざ試合で演奏されるとたちまち得点を呼ぶ“神応援曲”として呼ばれる様になる。高校を卒業した大義は、高橋先生の様な教師を志し音楽大学へ進学、夢に向かってキャンパスライフを過ごしていた。そんな中、ある日突然、大義の身体に異変が襲う。診察の結果、大義の身体は癌に侵されていた…。

©2022「20歳のソウル」製作委員会