MC：そして、吉岡さんの女郎蜘蛛ですよ。すごいインパクトの強い役でしたね。

吉岡：いろいろどうしようって思ったんですけど、原作のイメージみたいなものをやっぱり大事にしなきゃいけないですし、そこに対しては真摯に取り組みたいと思いましたし、あと今回すごく背中を押してくださった大きな味方がいて、ぜひ皆さん映画を観られたらクレジットに目を凝らして見ていただきたいんですけど、セクシー所作指導という方がいらっしゃいますので、その先生が私のあらゆる妖艶な蜘蛛のような動きを見てくださっているので。その先生がめっちゃ面白い人で、あの方のパワーと、実際めっちゃセクシーなボンテージで現場で一緒に過ごしてくださったりとか、私もこれが普通の服みたいな、私服みたいな気持ちにだんだんなってくるというか（笑）。どんどん肌に馴染んでいく感じで、先生と一緒に現場にいられたのは大きかったですね。

蜷川：初日に吉岡さんの演じているのを見ていて、ポーズなどを話し合っていたんですけど、私の持ってるセクシーポーズってそんなに効果がなくて、これはちょっとセクシーなポーズのできる人を入れた方がいいかもねって話になって、急遽ポールダンスをやっている方なんですけど、普段そういうセクシー所作の職業をされているわけではないんですが、その方に入っていただいて。あーでもない、こーでもないってお芝居に絡めながら、かなりセクシーな面白いポーズしてるので、ぜひそこもご堪能ください。

MC：蜷川監督、もう10年ほどこの作品の実写映画化を切望されていたということなんですが、制作に至るまでの想いをぜひ改めて聞かせていただいてもよろしいですか？

蜷川：すごく原作のファンであったのと、でもこれを映像化することの難しさっていうのはすごく感じていて、長いお話を2時間にまとめるということと、原作のどこを守って、どこを守りながらも変えて映画にするかがとても難しくて、本当に七転八倒していたんですけれども、最終的には柴咲さんと神木くんが決まった瞬間に、これはもう絶対いけるって確信に変わったので、その後もう圧倒的な本当に素晴らしいキャストと仲間が集まって、自身に代わってクランクインする時には絶対にこれをいい映画にするぞっていう思いだったので感謝しかないですね。本当に10年かかったので、でも10年かかった事が映画のセリフではないですけど、「必然だったんだな」って思うぐらい満足できる出来になってると思います。コウちゃんが四月一日役を神木くんだと思ってたのは、私もそう思ってたし、絶対侑子さんは柴咲コウしかできないと勝手に思ってたので、お二人が決まった時に、もう本当に、人って「やったー！」って言うんだなって思いましたけど、「やったー！」って言いました（笑）。

MC：ありがとうございます。ここからは『ホリックxxxHOLiC』のタイトルにちなみまして、ズバリ「私は〇〇ホリック（中毒）です」、この〇〇の部分を皆さんに教えていただきたいなと思います。神木さんはいかがですか？

神木：私は、イヤホンホリックです。ヘッドホンもそうですけど、大好きなんですよ。いっぱい持ってるんですよ。いろんな種類の有線のもの、無線のもの。でも買っちゃうんですよ。各メーカーの聞こえ方とか、音楽ジャンルの得意分野が違うんで、このメーカーさんはベースが利いてるんだな、でも高音はあんまり想定されてないんだなぁ。逆にこっちは高音は得意だけどベースは…あーなるほど、じゃあバランス取れるのはどこのメーカーとか？こっちはまあでもこうだし…みたいな感じで、電気屋さんでずっと視聴して。ネットのレビューでみんなの意見を見て、なんかバランスいいな。ここは特化してない、このジャンルの曲は…。

MC：大丈夫ですよ、そろそろ…（笑）。

神木：あ、そうだね（笑）。持ってるんですけど、やっぱり買っちゃう。もっと音を追求したくなっちゃうんですよね。

MC：撮影の合間とかも松村さんと、そんな話もあったのですか？

松村：イヤホンの話になったことあるんですよ。今みたいに「神木さん！？」っていうタイミングがあって。イヤホンにドハマりしてるみたいな話になって、僕もすごい興味あったんですよ。イヤホンを買い換えようかなというタイミングだったんで、タイミングを見計らって聞いたら「あれね、ここが良くて、こうこうこうで…」って一向にどこの何か教えてくんないんですよ。「で、さっきのイヤホンってどこの？」って聞くと、「調べたらこれも良くて、あれも良くて、いいんだよねえ」って、全然教えてくれないんですよ！？ だから僕、未だに何処の何か知らないまま、イヤホンの魅力だけ知ってるんですよね。いろんなイヤホンのいろんな魅力を言うんですけど、一向にどこの何かだけ言わないんですよ（笑）。

神木：結局、的確なこと言わないんだよね（笑）。

松村：イヤホンの良さだけ言って、満足しちゃうんですよね（笑）。

神木：そうなんです（笑）。

MC：多分、現場でもこうやってイチャイチャされてたんですね（笑）。ありがとうございます。柴咲さんにも伺いたいと思います。お願いします。

柴咲：私は椅子ホリックです。一人暮らしなんですけど、21脚あります。安心するんですよ。21人座れます。

松村：1クラス分ありますよね（笑）。

柴咲：掃除しやすい、足がついてると。座り心地は硬めが好き。猛反発ぐらいが好き。あらゆるところあって、玄関に入ったら、もうすぐ置いてあるので。集めるようになったのは、ものを地べたに置くと掃除がしづらいから、段があれば掃除しやすいなってところから増えちゃって。ときめいちゃうんですよね。