MC：続いて、こちらのお写真です。こちらは藤原さんと松山さんのお写真になりますが、お二人の本格的な共演というと約15年ぶりということになりますけれども、改めて久しぶりの共演はいかがでしたか？

藤原：本当に楽しかったです。松ケンとは『カイジ 人生逆転ゲーム』でちょっと共演したこともあるんですけど、ガッツリ組むのは『デスノート』以来15年ぶりで、本当に月日が経つのはあっという間だなと思いました。前と変わらぬ彼の立ち姿というか、度胸というか、しっかりとした自分を持って、ある種の自分自身も主張して現場に入ってくれるんですね。それって僕ら俳優部にとっては、そういう人が一人いてくれたらスタッフの方に対しても発言する、現場も回してくれるっていう人が一人いてくれたら助かるんですよ。松ケンが意識していたかは分からないですけれども、彼の姿勢が勉強になったし、一緒にやってくれて助かりましたね。

MC：松山さんは、以前、藤原さんと共演された時の印象で、「演技に対して暴力的」なんてお話もされてましたけれども、これはどういった意味だったんですか？

松山：面と向かって演技した人じゃないと分からない感覚かもしれないんですけども、ラストの長回しのときでも感じましたし、『デスノート』のときでも感じてましたけど、自分が演技をしているところとは、また違ったところで演技をされているなっていうのがあって。それこそ圧がすごいんですよね。だからずーと、セリフをぶつけられてるんですけど、パンチされてるみたいな感じがするんですよ。これは対面した人にしか分からない感覚かもしれないですけれども、たぶんカメラ目線で同じ芝居を竜也さんにしてもらえば、お客さんも感じるんじゃないかなと思いますね。

MC：そんな風に言われていることに対して、藤原さんはいかがですか？

藤原：ありがたいですけれども、僕自身も久々に楽しかったですし、こういうメンバーで一緒に作品を作るということは、演技の上手い人たちと一緒にやるということは、こんなに楽しい現場なんだなって、すごく貴重な経験になりました。ありがとうございます。

MC：続いてこちら。劇中では観られなかった松山さんの笑顔ですが。

松山：僕らは死体を隠している犯罪者でもあるんですよね。だから笑えるところは作れなかったですし、ずっと真剣ですし。この現場でこういう顔ができたのは、永瀬さんのおかげだなと思いますね。僕らは永瀬さんを観て育ってきたというのもあるんで、尊敬する俳優に撮っていただけるということは本当に幸せなことなんですよね。でも自然に笑えないんですよ。永瀬さんの前なんで（笑）。だから、竜也さんも僕も今までにない表情ですよね。