MC：自分とかぶるキャラクターは、金子以外でもいましたか？
金子：僕は伊澤さんですね。人に気を使っちゃうところはあるので、でもそれが思いやりとしてあるんだけど、ちょっとズレちゃうみたいな。それを安田さんが見事に演じていらっしゃったので、そういう人たちを肯定してくれるような作品だなと思って、とても感動しました。
安田：確かにね、金子さんそういうところあるかもしれない。今一緒の現場なんですけどね、待合所で座ってると、金子さんの隣に年上の先輩の俳優さんがいらっしゃって、その方が一生懸命その場を盛り上げようと金子さんに話しかけてるんですよね。金子さんもずっと「そうですね、そうですね」って相槌を打ってるんですよ。で、美味しいお店の話とかをしていて、「僕も今度行ってみたいです。ありがとうございます」って、スッと現場に戻った時、年上の方が良かれと思って、「そのお店ねえ…」って言ったら、すぐ戻ってきて「はい、そうですか！」って（笑）。あれは断りきれなくて聞いてたの？
安田：いやっ…（笑）。それって俺すごい気を使ってるみたいで…そうですね…（笑）。
MC：李監督、あのキャラクターに金子さんって、一瞬結びつかなかったんですよ。
李：僕、人の名前を覚えるのが苦手なんですけど、役名も金子くんだし俳優も金子くんで、間違えることがなかったので良かったんですけど。ちゃんとした理由はあるんですよ、松岡修造さんみたいにやったら良いんじゃないっていうのは。ちゃんとした理由があるんですけれども、上映前だから言いにくいんだよな（笑）。金子くんは、松岡修造になってくれって言ったの本当は嫌だったでしょ？ もっとカッコよくしたかったでしょ？
金子：そんなことないですよ（笑）。嫌じゃないですよ。
李：ちょっと後でゆっくり話そうか（笑）。
金子：待ってくださいよ（笑）。そんなことないですよ（笑）。
李：ウイカさんとも、役のことに関して最初に話して、「それでいきましょう」っていう。
ウイカ：確かに、ご覧になってエンドロールを見られるまで多分私って分からない人がいるだろうし、そういう普段のイメージと違うところとか、わざわざそこにスポットを当てるんやっていうのが李監督独特の視点を感じましたね。私だったらこの人をキャスティングせえへんなって思いました。私をキャスティングしないなと思ったんで。
李：観てても最初のどこにウイカさん出てるか分からなかったでしょ？
MC：一瞬分からなかったです（笑）。
李：ウォーリーを探せみたいな（笑）。
ウイカ：私も一瞬分からなかったです（笑）。
李：ウイカさんは間がめちゃくちゃいいんですよね。安田さんと絡みの芝居があって、間が絶妙なんですよ。で、カメラの位置も分かっているから、ここでこのタイミングだなぁって全部。感がめちゃくちゃいいです。
MC：本作は“間のとり名人”みたいな方々ばっかり集まってますね。伊集院さんも。
安田：“間のとり名人”！？
伊集院：僕は名刺に“間のとり名人”って入ってますから。漠然とタレントじゃなくて、「“間のとり名人”（タレント）」っていう形でやってますよ（笑）。でも僕はバラエティでウイカさんとそんなに共演する前に、高井で出会っちゃってるから、それ以降会わずにずっと高井のままキープされてるから、ラジオでおしゃべりされているのを聞いても、あの高井のルックスで入ってきて戸惑いがあって。だから皆さんも、インパクトあるでしょうね。
MC：伊集院さんは、春男をやる気にさせるのが上手な上司役ですけど、伊集院さんがやる気になるものってなんですか？
伊集院：カロリーの高いもんですね（笑）。カロリーきた！ってなると急にやる気が満ちてきます（笑）。
ウイカ：カロリーといえば、劇中で出てくる結構ガッツリした何回も出てくるご飯があるんですけど、多分今日の帰り道に食べたくなるだろうなと思います。私は観終わった後、秒で食べました。安田さんが食べてる、何度も出てくるメニューがあるんですけど、あれがもう美味そうで美味そうで（笑）。たぶんグーってなると思いますけど、気にしないでください（笑）。
MC：映画の序盤で、スーパーで起きたピンチを春男が機転を利かせて切り抜けるシーンがありますが、皆さんご自身が最近パニクったことはありますか？ 安田さん。
安田：この映画でありましたね。どこかは言いませんけど、演出で「本当にお酒を飲んでください」と言われたシーンがありまして、まぁどこかは見りゃわかると思いますけど（笑）。それは嬉しいパニックでしたね。監督の粋な計らいで、前回クランクアップしたときに、監督に無断で居酒屋のシーンだったんで勝手にお酒飲んで苦労をかけたんですよ（笑）。そのシーンが自分のクランクアップのシーンだったんで、粋な計らいというか、「あなたが終わる時は、お酒を飲んで終わりなさい」ということで、嬉しいパニックになりました。
ウイカ：私のラジオに電話かけてくださった時も酔っ払ってましたもんね（笑）。
安田：あの時は、あなたがパニックですしたよね（笑）。
ウイカ：ええ（笑）。
MC：ウイカさんは、それ以外にパニックありました？
ウイカ：ちょっと言いづらいんですけど、デリケートゾーンの脱毛に行った時にですね、すっぴんでマスクもしてますし、誰か分からないような状態で行ってるんですけど、店員さんに「お姉さん、もしかしてアーティストさんですか？」ってことを、全部おっぴろげた状態で聞かれた時は本当にパニックになりましたね（笑）。何と答えるべきか。アーティストだとどこで判断したのか、何を見てアーティストだと思ったのかっていうのも気になりますし、そこで「はい」と言ったとしてこの状態で掘られましてもっていう（笑）。
安田：これは確実に見出しですよ（笑）。ライターさんのパソコンの打つ速さが変わりましたから（笑）。
ウイカ：ないです（笑）。一番使わなくていいとこです（笑）。
MC：この後に話しづらいかも知れませんが、金子さんはいかがでしょうか（笑）？
金子：僕、疲れているとすごく塩分をとりたくなっちゃうんですけど、塩分のとり過ぎで血尿が出た時はパニクりましたね。ごめんなさいい、引かせるつもりはなかったんですけど（笑）。梅干しが好きっていうのをおばあちゃんが知っていて、箱で梅干しを送ってくれたんですけど、それを1日で全部食べたことがあって。そしたら次の日、まだ小さかったんですけど、血尿が出て。「ママーーー！」って。焦りましたね（笑）。
安田：これが大人になった金子くんだったら、ちょっとグロテスクなイメージだけど、子供の頃の話だったから可愛らしくて良かったよ（笑）。
MC：伊集院さんはいかがですか？
伊集院：僕が血尿の話ししたら、みんなドン引きすると思いますけど（笑）。一番最近のパニックは、舞台挨拶前に扉の向こうで、今日はこれだけ人数もいるし時間もそれほどないから、普通にしてれば終わるかな思って、みんなでワイワイしていたら、主役が想定質問を睨みながら「こうきたらこう答えて…」ってパニクってるんですよ。それを見てみんなちょっとパニクり始めて。実際始まったら一番普通に喋ってるんですよ（笑）。パニクりますよ、こっちが（笑）。
安田：なんか、やり直し効かないし…（笑）。この時期にこうやって集まってきてくれって、この時間でこれを選んでくれてると思って、その方たちと対面するんだと思ったら、もう緊張しちゃって…（笑）。
伊集院：ギリギリまで想定質問見てましたから（笑）！？
ウイカ：多分、一番舞台挨拶の経験がおありなのに、誰よりも縮こまって端っこの方で読んでましたね（笑）。
安田：普段は何もしゃべらなくても、他の4人がベラベラしゃべるんで（笑）。
金子：そういうことですか（笑）。
伊集院：ずるくないですか。一人でパニクり始めて、みんなにパニックが伝染した頃に全然大丈夫って（笑）。
安田：失礼しました（笑）。
