【全文掲載】田中みな実「嫌な感じではないんですよ。ただ端々で女性を傷つけるような言動を…」彼氏役・稲葉友にチクリ!?

MC:ありがとうございます。映画の完成おめでとうございます! 緊急事態宣言が明けて、こうやって満席状態で完成披露上映会になりました。改めてまずは映画初主演の田中みな実さん、どんな思いでしょうか。

田中:主演といっても名ばかりでして、4人の女性の話ですので、私が主演というわけでは決してなくて。撮影もそれぞれ本当に一人一人行われたので、本読みのときと今ようやくこうして皆さんとお話ができたという感じで、公開されるのがすごく感慨深い思いです。

MC:ご自身の2つ上の36歳というキャラクターをすごく真摯に演じられたようにも感じたんですけれども、役作りはどうされたのですか?

田中:役作りというものは特になかったですね。なかったんですけれど、30代半ばで、独身で、働いている、というこの共通項で一緒くたにされてしまいがちなんですけれども、この映画の中の本多まみという人物と私とは全く別の人物なので、そこは切り離してご覧いただいた方が観やすいかなと思っています。結構、取材とかでも「田中さんの人生そのままですね」とか、「田中さんのためにあるような作品ですね」みたいな風に言われるんですけれども(笑)、これから作品をご覧になってこういう感想を持たれる方はいないんじゃないかなと思います(笑)。

MC:まみというキャラクターに共感したことはありますか?

田中:私も20代後半くらいの時に、結婚を一つの逃げ道として考えたこともあったなぁと懐かしく思い返したりはしたんですけれども、今はあんまり結婚に対して、“したくない”という気持ちはないし、“しない”と決めているわけでもないし、でも本当に自分のペースで良い方がいれば結婚したいと思いますし。なんかすごく自由であっていいはずなのに、たくさんの選択肢があっていいはずなのに、世の中的に決めつけられてしまうことが非常に多いなと。周囲の雑音に囚われてしまうことが多いなぁと思うんですよね。だから今日、会場にいらっしゃっている女性の方は、自分の生き方を肯定できるような、見終わった後にそんな気持ちになっていただければ嬉しいです。

MC:その通りだと思います。ありがとうございます。続きまして市川さん、由紀乃というキャラクターは非常に愛おしいキャラクターに変わっていきますけれども、実際に演じてみてどうでしたか?

市川:すんごい性格が悪い役なんですよ(笑)。なんですけど、愛おしいって言ってもらえたらすごく嬉しいです。飾らないで思い切りむき出しのままやったので、地なのか地じゃないのか分からないところがあるんですけど、でもすごい性格悪いんで、よろしくお願いします(笑)。

MC:脚本を読まれてどんな感想を思いましたか?

市川:私はちょっと変わってるタイプだと思うんですけど、性格の悪さに魅かれてしまって、ぜひやってみたいと思って演じました。ヒール的なものを楽しんでしまうタイプなので、喜んで挑みました(笑)。

MC:松村さんが演じる美穂ちゃんは、原作にはないキャラクターなんですよね。なにか印象に残っていますか?

松村:全部です(笑)。ほんまに大変だったんですよね、監督。

ふくだ:大変だったね、美穂ちゃんは。

松村:ご迷惑をおかけして。

ふくだ:全然、ずっと悩んでいたけど、どんどん変わっていって美穂という人物に向き合ってるんやなという姿が、すごく見えたので良かったと思う。

松村:です(笑)。そう言っていただけてとても嬉しいですし、あの時期は結構自分の中で必死な気持ちが強くて、うまく伝えることができないんですけどでも、確かに美穂が作品の中で成長していくにつれて、私自身もちゃんと成長していけたんじゃないかなっていう実感もあって。ちょっと大変な役だったんですけども、この作品に出会えて美穂を一生懸命演じられて、監督とたくさんお話しして出来て良かったなってすごく思います。