市川実和子「女の裏側を演じられた」、松村沙友里「私の中の何かが変化」追加キャスト発表!『ずっと独身でいるつもり?』場面写真

現代を生き抜く女性の抱える不安、寂しさ、希望をていねいに描いたおかざき真里による原作を、田中みな実主演で映画化する『ずっと独身でいるつもり?』が、11月19日より公開される。このほど、追加キャストとして、市川実和子、松村沙友里、徳永えりらが出演することが発表され、併せて、場面写真がお披露目となった。

10年前に執筆したエッセイから一躍有名作家となった本田まみ、36歳、独身。女性の幸せの価値を赤裸々に綴り、読者の支持を得たが、それに次ぐヒット作を書けずにいる。作家として迷走中にあるまみは、自身の年齢に対して事あるごとに周囲から「ずっと独身でいるつもり?」と心配されている。さらに、配信番組でのまみの発言に「空っぽになった」と感じ、失望する元ファンの由紀乃。夫への小さな不満を抱えながらインスタ主婦を続ける彩佳。パパ活女子として生計をたてつつも、若さを失うことに怯える美穂。異なる生きづらさを抱える4人が踏み出した小さな一歩とは?

新たなキャストとして、主人公まみ(田中みな実)が以前出版したエッセイの愛読者であり、独身である自分の生活に誇りを持ちながらも、周囲からの目や元彼の存在に振り回される由紀乃役に市川実和子。ギャラ飲みやパパ活など華やかな世界に生きるも、若さを失うことに怯える美穂役に、先月乃木坂46を卒業したばかりの松村沙友理。そして結婚し子供にも恵まれ、丁寧な暮らし系インスタグラマーとしてもてはやされるも、自分らしさを失った生活に悩む彩佳役に徳永えりが扮する。そのほか、まみの年下の彼氏役に稲葉友、彩佳の夫役に松澤匠、まみがコメンテーターとして出演する配信番組のプロデューサー役に山口紗弥加、同番組のMCに藤井隆、まみの唯一の理解者で自由人の伯父役に橋爪淳、まみを優しく心配する母役に筒井真理子と豪華キャストが脇を固める。

場面写真には、恋人からバックハグをされるも浮かない顔をするまみや、意味ありげに天を仰ぐ由紀乃(市川実和子)、パパとの食事会で楽しそうに微笑む美穂(松村沙友理)、夫に明るく話しかける彩佳(徳永えり)の姿などが収められる。

▼キャスト コメント

■市川実和子(佐藤由紀乃役)
最初に台本をいただいた時、登場人物たちがもっと性格が悪かったんですね。決定稿ではもう少しマイルドになっているんですけれど、でも根本的には変わってなくて。綺麗に飾られた姿でなく、女たちの本音の部分がこの映画で描かれていくわけですが、正直わたしは、そういう剥き出しになった部分というか、陰の部分に強く惹かれていました。私が演じた由紀乃という役は、主人公のまみや、美穂と対照的な存在に描かれています。全然キラキラなんかしてないし義務的に、いわゆる「女子」を保っている、というか。伸び伸びと、人に見せない女の裏側を演じることができました。その空気を楽しんでもらえたら嬉しいです。由紀乃って、なんだかバランスが悪くて、考え方も行動もいろんなところが極端で。そんなところが演じていて面白かったです。今回、監督をはじめ、スタッフもキャストも女性が多い現場でした。今思えば、過去に一度だけ乗ったことがある女性専用車両に流れてた空気になんだか似ていたなぁと。現場の空気もとっても穏やかで。女子校ってこういう感じなのかもな、もしかしたら、その感じってスクリーンにも表れているのかもしれません。

■松村沙友理(鈴木美穂役)
原作の「ずっと独身でいるつもり?」はもちろん、おかざき真里先生が描かれる世界観が大好きだったので、この作品に携われることを知ったときは嬉しく思いました。原作と映画の脚本は内容も異なっていて、私が演じる美穂は原作にはいないキャラクターです。現代が上手に表現されているなというのが一番最初の印象でした。私にとって美穂は身近とは言い難い世界の子で、どう演じていいのか悩みました。ふくだ監督とお話ししたときに、「私は美穂のことを笑ったり馬鹿にしたくない。一人の女性がどうやって生きているかをきちんと描きたい」とおっしゃっていたのがとても印象的でした。撮影中もずっと「美穂を生きてほしい」と監督の指導があり、何度も何度も挑戦させていただいて、スタッフさんにたくさんアドバイスをいただきながら今私にできることを精一杯やらせて頂きました。ふくだ監督とこの作品に出会って、私の中の何かが確実に変化しましたし、作品の中で生きている美穂もどんどん変わっていきます。観た人にとっても、今まで逃げていたことや避けていたことと向き合ったり新しい自分と出会えるきっかけになれる作品だと思います。私はいまこの時代に、この作品に出会えたことがとても幸せに感じますし、そしてこれから先もこの作品のことは忘れられないと思います。ぜひたくさんの方に観てほしいです!

■徳永えり(高橋彩佳役)
とあるインタビューで、30代に突入した直後「好きなタイプは?」という質問から「結婚は考えてますか?」と具体的な質問にあからさまに変わったことに私は衝撃を受けました。どうして女性は、30代になると周囲から「結婚」の圧力をかけられるのだろう。そしてこれは、いつまで続くのだろう。初めて今作の脚本を読んだ時、そう感じたことを思い出しました。私が演じた彩佳は、きっと側からみると幸せに見えるし、本人も幸せであることを自覚しています。だけどやっぱり何かが足りなくて、寂しくて。演じる際はその何かを明確にはせず、物足りなさを抱えたままお芝居をしようと臨みました。ふくだ監督はそれを汲みとって、その中から希望を見出せるよう導いて演出してくださいました。とてもあたたかく、優しい現場でした。様々な幸せのかたちを、この作品を通して感じていただけたら嬉しいです。

『ずっと独身でいるつもり?』
11月19日(金) 全国公開
監督:ふくだももこ
原作:おかざき真里「ずっと独身でいるつもり?」
脚本:坪田文
音楽:池永正二(あらかじめ決められた恋人たちへ)
出演:田中みな実 市川実和子 松村沙友理 徳永えり 稲葉友 松澤匠 山口紗弥加 藤井隆 橋爪淳 筒井真理子
配給:日活

【ストーリー】 10年前に執筆したエッセイから一躍有名作家となった本田まみ(田中みな実)、36歳、独身。女性の幸せの価値を赤裸々に綴り、読者の支持を得たが、それに次ぐヒット作を書けずにいる。世間の需要に応えつつも、作家として迷走中にあるまみは、自身の年齢に対して事あるごとに周囲から「ずっと独身でいるつもり?」と心配されている。さらに、配信番組でのまみの発言に「空っぽになった」と感じ、失望する元ファンの由紀乃(市川実和子)。夫への小さな不満を抱えながらインスタ主婦を続ける彩佳(徳永えり)。パパ活女子として生計をたてつつも、若さを失うことに怯える美穂(松村沙友理)。異なる生きづらさを抱える4人が踏み出した小さな一歩とは?

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