MC:田中さんは前田さんとの共演はいかがでしたか。
田中:メイがすごく可愛らしくて、儀藤をすごい慕ってくれるんですよ。メイが自己紹介をするときに「儀藤の使いっぱしりです」とか、「なんか、いいなーっ、この関係」って思いながらやってました(笑)。
前田:噛み合ってない感じでも、出来上がっている距離感みたいなのは本当にいいなと思いました。
MC:監督は、いかがでした今回の前田さんは。
堤:別作品で「前田敦子は最終兵器である」と言わしていただいたことがあるんですけど、頼るべき役者っていうかな。主役もこなしうる人でもあるけれども、今回のコラボする役どころで、ちゃんと自分の立場が見えている人なんだなと思いましたね。6話通して観ていただけるととっても面白い所にいるんだなっていうのを観ていただけると思います。
MC:竹中さんは第5話で元刑事役として出演されますが、撮影はいかがだったでしょうか?
竹中:圭ちゃんとは縁があって、なんだかんだでよく共演させていただいているんですよね。お父さん役までやらさせていただいたりもしていたので。圭ちゃんが、かわいいんですよ(笑)。近づいてくるだけで笑っちゃうんですよ。予告編でも使ってると思いますけど、WiFiを「ウィーフィー」って言ってて(笑)。その言い方がチャーミングでね(笑)。圭ちゃんに「ウィーフィー」と言われて、僕は「ウィーフィー?」って返すだけなんだけど、笑っちゃうんだよ、圭ちゃんかわいいから。圭ちゃんといると心がワクワクするっていうか、まぁ特に儀藤は特殊なキャラクターだったから。キャラを作ってる圭ちゃんが、めちゃくちゃチャーミングなんですよ(笑)。だから楽しかったですね。セリフが多かったから大変だったろうと思いますけど。何か近づいてくるだけで、こんなにおかしい人というのを初めてこの作品で気付いたような気がします(笑)。
田中:いつか機会があったらね、メイキング的なところで流れたらいいなぁと思うぐらい、30分くらい沼に入っちゃって撮影一回止めますかぐらいの(笑)。すっごい面白かったんですよ、「ウィーフィー」のやり取りが。竹中さんの渋い声で「ウィーフィー?」って(笑)。今思い出しても笑っちゃうぐらい面白くて(笑)。竹中さんがすごく儀藤を面白がってくださったのは現場でもあって、「もしセカンドシーズンがあったら、俺、“偽儀藤”やるから呼んでよ。すごいやりたい」と言ってくれて。僕はそれが嬉しくて、「マジですか竹中さん!でも、すんごいセリフ多いですよ」って言ったら、「じゃあイヤだ」って(笑)。
竹中:6話は終わっちゃうのは本当に残念ですから、シーズン2があった時には、また違うキャラクターでもいいからと言っちゃいました。ものすごく出たいです(笑)。
MC:改めて監督、本作の世界観をどう作り上げてきたのですか?
堤:まずは何より原作の面白いところを、どうドラマとして表現していくかというのが一つあります。冤罪事件ってなかなかテーマにされづらいんですけれども、それを毎回、非常に軽妙な語り口でってのも変ですけども、興味深い語り口で連続的なドラマにしているというところが大きな見せ場で、そこには当然人間が揺れ動いているわけですよ。本当の事を言ってるやつもいれば嘘をついてる奴もいれば、それを儀藤が帽子のつばの奥からじっと見て、真実を知っているのか知らないのかを見極めるっていうね。最後にすべてが明らかになっていく、でも明らかになった後、「でも、どうなの?」っていうのは、原作を少しデフォルメさせていただいたり、追加させていただいたりして、「死神さん」というドラマの一番のポイントではなかろうかというふうに思いますね。ぜひストーリーと人間の在り方みたところに注目していただけると嬉しいです。
MC:ありがとうございました。続きましてここでドラマにちなんだコーナーに移っていきたいと思います。最初のコーナーは解決お悩み相談ということで、儀藤率いる死神さんチームがお互いの真剣なお悩みを相談して事件のように皆さんで一気にズバッ解決していただきたいと思います。竹中さんからいきましょう。
竹中:“老化が辛い”です。でも、そんなの解決できないですからね(笑)。
堤:ちょっと待ってください。私も同じなんですよ。私は“最近よく転ぶ”。ある意味同じかもしれませんね。
田中:お二人共エネルギッシュだし若いし、そんなふうには見えないので、そんなに気になるのであれば、サプリじゃないですか? 今、自分に合ったサプリを選んでくれる検査もあるじゃないですか?それじゃないかなと。
堤:この間、伊豆大島にロケに行って、普通にフットワークよろしくロケハンしてたんですよ。そしたらのテトラポッドの上で思いっきり転んで、顎粉砕、左手もCT撮ったら「骨折?」みたいな感じで、ジーパンが途中で破れて、ダメージジーンズみたいになってしまい。去年も転んで。
前田:撮影の前にも言ってましたよね。去年、家で転んだって。
堤:眼窩底骨折ですよ。
竹中:監督、今おいくつですか?
堤:65です。前期高齢者です。
竹中:僕と同じ歳ですね(笑)。僕も、文庫も単行本も読めないんですよ。地方ロケに行ったりするじゃないですか。文庫とか単行本を読むのが楽しみなんですけど、老眼鏡がないと読めないんですよ。老眼鏡の度数がどんどん増してきちゃって。ツライですよ、字が読めないのは。台本も読めないような状況に来ているような気がする。まだ記憶力はありますけど。暗い相談室になっちゃったね(笑)。大丈夫!
MC:前田さんはどうでしょう?
前田:あんまりなくて、頑張って考えたのがこれです。“朝、お腹が空いて目が覚めます”。朝と言っても、今日はお腹空いて目が覚めたのが2時半でした。だから今日はがんばって寝たんですけど、これは結構悩んでいます。どうしたらいいですか?
田中:夜は食べてるんですか?
前田:はい、普通に食べてます。
堤:サプリじゃないですかね?
一同:あっはっは(笑)。
前田:みんなでサプリ屋さんに行きましょう(笑)。
田中:お腹がすいた時は何か食べたりはしないですか?お腹すいてると寝れなかったりしません?
前田:自分の中で「いいか」って思っちゃってる時は、無意識にコーンフレークとか食べてます(笑)。子供のコーンフレークを食べてます(笑)。
MC:田中さんはなんですか?
田中:僕はこのイベントに寄せてしまったんですが、“もう続編やりたい”です。ただこればっかりは、「やりたい」ってやれるもんじゃないんで(笑)。僕、全部を観させていただいて、儀藤がすごくがやってても楽しかったんですけど、観ていてもやっぱり楽しくて。改めて観たときに、何しても許されるキャラみたいなのってたまにあるんですよ。理に適ってなかったり、キャラじゃないことやっても「その役だったらやりそうだよね」ってまかり通ってしまうようなモンスターみたいな役があって。すごく現場でも楽しく皆さんと一緒にやったつもりだったんですけれども、完成した作品を一気に観ると「もっとやっても良かった」とか、「もっともっと儀藤を本当に化け物みたいにすごいキャラクターにしたいなぁ」と思って。この間、番宣で久しぶりに儀藤に扮したんですよ。その時もすごい楽しくて、なかなか同じ役を何度もやる機会ってないことではあるんですけど、もしできたらいいなぁと思って。
堤:昔よく少年漫画で、欄外に「作者に応援の便りをだそう」ってあったじゃないですか。Hulu様にメールなりハガキなりで「続編希望」と(笑)。
田中:配信が始まる前から(笑)。