中村：後半全然入ってこなかった、途中で引っかかっちゃって（笑）。

MC：（笑）。言える範囲で結構です。本作の好きなシーン、注目してほしいシーンはどこでしょう？ 神木さんから。

神木：ワニとネズミと（木村昴が声を演じる）モグラの3人が、じゃれあってるところは、本当の幼馴染感があって観ていてすごいほっこりするなあと思って。昴くんは15年くらい前にご一緒させていただいて、元から知ってる方で、倫くんはいろいろな作品でもお世話になってたりとか、取材とかでもいっぱいコミュニケーションをとっていて、心を許せている方なので、その3人がわちゃわちゃしてる現場の雰囲気というのが、3人の関係性みたいなのがそのまま、キャラクターに乗っかっているので、ぜひ観ていただきたいなと思います。

MC：中村さん、神木さんが心を許せる方だと。

中村：良かったですねえ…。（笑）。僕の心、今どこ行ってたんですかね？（笑）。いや、今、変なこと思っちゃって。（神木と）こっちで幼馴染やってるのに、さっきまでマネージャーやってたなとか、いろいろ考えてたら面白くなっちゃって。

神木：ドラマでね（笑）。マネージャーだったからね（笑）。

中村：いろいろ考えてたら、心がどっか行って虚無でしたけども（笑）。アフレコをしていて、一番楽しかったのがネズミとワニでゲーム大会みたいのに出るんですよ。格闘技の大会。そのゲームの中に出てくるキャラクターの声もやって、あのときが楽しくて。

神木：セリフなかったけどね（笑）。「ウワー」とか言って、戦う声？

中村：戦う男の背中と声。楽しかったです。皆さんもこれからご覧になると思うんで、注目してもらえれば。

MC：監督から見て、どうだったんですか？

上田：アドリブのシーンとかもやってもらって、コンビニの前のシーンはアドリブで、台本にない言葉でやりとりしてもらっているところがあります。

中村：そうだ、クレーム入れなきゃね。この場を借りて。台本に、「ここアドリブで」って3カ所ぐらいあって、僕らアドリブを何パターンもやったけど、どれも使われてなかったんですよ！？

MC：え！？

上田：いやいや（笑）。コンビニの前は使ってますよ。

ふくだ：ちょっと整えたやつですけど（笑）。

上田：結構残ってますよね？ 最初がめちゃくちゃで…（笑）。でも一回めちゃくちゃやってもらうのも必要だと思うんですけど、その自由にやってもらったものを一回見てから、整えたのが今残ってる感じです。

中村：3人のうち2人がむちゃくちゃやるタイプの役者でしたからね（笑）。僕と木村という、わりと日本人に多い苗字の2人が（笑）。

上田：そこは僕らが書いたセリフではなく、皆さんから出てきた言葉なので注目ですよね。

神木：そこは楽しかったですね。何がどう使われるんだろうっていうのはすごく楽しみでしょうがなかったですね。センパイとのシーンもアドリブありましたよね？

新木：ありましたね？ どこでしたっけ？

神木：センパイとワニくんが会話するところで、気まずいなっていうところを「アドリブでお願いします」と。僕はあまり体験したことがなかったので、ちょっと緊張はしましたけど。

新木：緊張しましたね。でもアドリブのシーンが割りと緊張感のあるシーンだったんですけど、その緊張感がよく出てたかなと思います。

MC：センパイとしては、男子3人がワチャワチャしている中で演じられてみて、いかがだったんですか？

新木：すごく楽しかったですし、男の友情ってすごい素敵だなって改めて実感しました。すごく好きなシーンがネズミが入院しててワニがお見舞いに行くシーンがあるんですけど、そこの2人のやり取りとかがなんかいいなと思って。何でもない日常なんだけど、すごくほっこりする2人のやりとりで、そのやり取りの中の流れが後半キーになってきたりするので、そこはすごく素敵なシーンだなと思いました。

中村：ありがとうございます！

MC：ウイカさんは、アフレコが別の日だったんですよね。

ウイカ：翌日で、木村昴兄さんが面倒見に来てくれて。もう声が入っているものに対して後から参加するような感じだったんですけど、私が一番好きなシーンは、みんなで家でゲームをするシーンがあるんですけど、注目してないと本当に家でゲームしてるテンションでアフレコしている感じがして、みんなの雑談を聞いているような感じに近いんですよね。だから、会ってないんですけど一緒にいるような空気感を味わえて、まあだいぶ寂しかったんで、一人で（笑）。そのシーンができたことが、すごく嬉しかったですね。

MC：そのシーンは監督から指示はあったのですか？

上田：最初に話しました。「アニメというよりは、邦画のようなアニメを作りたいので、そういったお芝居をして欲しい」ってことを言いましたね。

MC：監督がお二人の印象に残っているところはありますか？

ふくだ：原作にあるエピソードの前後を演じてもらったりしているので、「このエピソードの前後って、こうなってたんだ」みたいなのが本編を観たら感じていただけると思うんですよね。そういう部分がいくつもあるので、ワニくんたちのたわいのない会話と言いますか、生きてる生活感みたいなものを感じてもらえるんじゃないかなと思ってますね。

MC：上田監督は？

上田：ワニとネズミがラーメンを食べるシーン。「大晦日どうする？」ってしゃべってるところなんですけど、5、6ワードぐらいをポンポン言い合う、幼馴染にしか出せない会話のショートカット加減というか、それがすごく好きなんですよね。

中村：ありがとうございます！ 次は誰が褒めてくれるんだろ？

上田：いやいや、やめてください、それ（笑）。いちいちあるんですかそれ（笑）。

MC：ふくださんも褒めてもらっていいですか？

ふくだ：好きな場面ですか。（中村の熱い視線に）ちょっとプレッシャーが（笑）。後半、モグラくんとイヌの関係が、後半でぐっと変わっていくというか…（笑）。

中村：あれ？ 俺たちのことじゃない。

ふくだ：すいません（笑）。二人の関係性が少しの会話で感じられるのが好きだったんですけど…（笑）。

中村：だけど？だけど！？

ふくだ：…全部いいと思います（笑）。

上田：雑（笑）。「ありがとうございます」は言えないでしょ（笑）。

MC：神木さんは、中村さんで良かったとかはありますか？

神木：気を使わなくていいのが、すごく楽でしたね。最初のシーンでセリフを一緒に言うところがあって、監督からも「幼馴染感が出るように」と、ちょっとした気だるさというか、言葉を端折っても伝わるような信頼関係が見えなければいけなかったので、倫くんだったから気を使わずにできたので、すごい嬉しかったですね。

中村：僕のキャスティング理由は隆と仲が良いからですよね？

上田：違う（笑）。それもありますけども…

中村：それだけで決めたんですか！？

上田：それだけではないです（笑）！

中村：ネットでいろいろ調べたら、出てきたんで。

MC：ネットのことばっかり信じないでください（笑）。

神木：なんで本人から聞かないの？ なんでネット行っちゃったの（笑）！？