神木隆之介「倫くんは心を許せている方」、中村倫也「キャスティング理由」ネットで知った!?

2020年、SNSをきっかけに社会現象となったきくちゆうきによる4コマ漫画「100日後に死ぬワニ」を、上田慎一郎監督とふくだみゆき監督が、神木隆之介主演、中村倫也、木村昴、新木優子共演でアニメ映画化する『100日間生きたワニ』が、7月9日に公開初日を迎えた。同日、TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて初日舞台挨拶が行われ、キャラクターの声を担当した神木隆之介、中村倫也、新木優子、ファーストサマーウイカ、上田慎一郎監督、ふくだみゆき監督が登壇した。

ついに公開を迎えた本作について、ワニの声を演じた神木は「なんやかんやありましたけどね(笑)。今日を迎えられてうれしいですし、少しでも皆さんの心に届けば良いなと」挨拶。ワニの親友、ネズミの声を演じた中村は「いろいろあって、公開延期したことすら、あったな…って(笑)」と、公開までの道のりを振り返りつつ、「作品は観てもらって完成すると思うので、後は皆さんで愛でていただければ」と語った。

注目して欲しいシーンについて、神木は「ワニとネズミと(木村昴が声を演じた)モグラが、じゃれ合っているシーン」をあげ、「本当の幼馴染感があって、観ていてほっこりした。昴くんは元から知っている方で、倫くんは作品でもお世話になってるし、心を許せている方。その3人の関係性がそのまま出てるので、ぜひ観ていただきたい」と3人のじゃれ合うシーンに太鼓判を押した。

上田監督が印象に残っているシーンについて、ワニとネズミがラーメンを食べているシーンをあげ、「幼馴染にしか出せない会話のショートカット加減が、すごく好き」だと、その理由を説明。神木は中村との共演について「気を使わなくていいのが楽でしたね。幼馴染っぽい気だるさというか、言葉を端折っても伝わる信頼関係を見せたかったので、うれしかった」と述べると、中村が上田監督に「僕のキャスティング理由は、隆と仲が良いからでしょ?」と詰め寄る場面も。上田監督が「それもありますけど、それだけではないです(笑)」と半分否定すると、中村は「それだけで決めたでしょ!? ネットで調べたら出てきたから」とボヤき。これに神木は「なぜ本人に聞かずに、ネットで調べる!?」とツッコんでいた。

『100日間生きたワニ』
7月9日(金) 全国公開
監督・脚本:上田慎一郎 ふくだみゆき
原作:きくちゆうき「100日後に死ぬワニ」
コンテ・アニメーションディレクト:湖川友謙
音楽:亀田誠治
主題歌:いきものがかり「TSUZUKU」
アニメーション制作:TIA
声の出演:神木隆之介 中村倫也 木村昴 新木優子 ファーストサマーウイカ 清水くるみ Kaito 池谷のぶえ 杉田智和 山田裕貴
配給:東宝

【ストーリー】 桜が満開の3月、みんなで約束したお花見の場に、ワニ(声:神木隆之介)の姿はない。親友のネズミ(声:中村倫也)が心配してバイクで迎えに行く途中、満開の桜を撮影した写真を仲間たちに送るが、それを受け取ったワニのスマホは、画面が割れた状態で道に転がっていた。100日前…。入院中のネズミを見舞い、大好きな一発ギャグで笑わせるワニ。毎年みかんを送ってくれる母親との電話。バイト先のセンパイ(声:新木優子)との淡い恋。仲間と行くラーメン屋。大好きなゲーム、バスケ、映画…ワニの毎日は平凡でありふれたものだった。お花見から100日後…。桜の木には緑が茂り、あの時舞い落ちていた花びらは雨に変わっていた。仲間たちはそれぞれワニとの思い出と向き合えず、お互いに連絡を取ることも減っていた。

©2021「100日間生きたワニ」製作委員会