MC:ありがとうございます。監督おかえりなさいという感じでございますが。
今泉:ありがたいですね。なんか不思議でした。控室とか動線とか、全部知ってるので、「控室使えないの?」みたいな話もしてたりとか(笑)。コロナで使えない場所があったり。でもすごく嬉しいかったですね。
MC:そんな場所で、舞台挨拶を行っていきたいと思います。元々の公開は去年の5月1日だったんですが延期になりまして、やっと皆さんでこの映画のことを話せるっていうのは私事のように本当にうれしいんですけれども、若葉さん、改めて皆さんに観ていただいて、しかもこの舞台挨拶の会以外も、他の劇場も見てきたんですけど満席のところもあるんですよ。どうですかお気持ちは。
若葉:ありがとうございます。うれしいと思っているのはもちろんなんですけど、1年延期したことで女優さんの方々も活躍されていて、この映画を知らなかった人たちが知る機会もたくさん増えたと思っていて、そういうなかで1年延期して良かったなと今は思っているんですよね。僕も図らずも、朝ドラに出させていただいて(笑)。(場内拍手)そうなんです(笑)。あの時は知らないかった状態で撮影してたんですけど。
今泉:朝ドラが決まってたわけじゃなくて脚本を書いてるんで、朝ドラに出たことで劇中のネタが1個潰れたっていう(笑)。なぜ朝ドラを辞退しなかったのか?って話なんですよ。
若葉:辞退しないよ、朝ドラは(笑)! でも、本当に良かったと思ってます(笑)。
MC:確かに若葉さんが朝ドラに出られていた、出られていないことで、あのシーンの空気感が絶対変わると思うんですよね(笑)。いいことなんですが。
今泉:その間に古川さんも朝ドラに出てますからね。たくさんの朝ドラを生んで(笑)。また成田(凌)さんも出てたしね。
MC:穂志さんは、今のお気持ちはいかがですか。
穂志:『街の上で』って、新手のヨガみたいな。デトックスみたいな、そんな感じだと思うんです。ふざけてないですよ? コロナ渦でストレスがいっぱい溜まって、視野も狭くなって、感じられるものも感じられなくなってしまっている状態とかってあると思うんですけど、この日常の連続130分を見た後、きっと私たちは、すごくほぐされて、映画館の外に出たら、街の匂いとか色とかを感じられるようになっていると思うので、今のこの世の中に出せてとても良かったと思います。
MC:ありがとうございます。古川さんはお気持ちはいかがですか?
古川:本当にいろんな方々から「『街の上で』はいつ公開なの?」とか、「楽しみにしているよ」っていうことを言っていただいていたので、公開を迎えられて本当にうれしい気持ちと、「お待たせ」っていう気持ちがありますね。1年前に私は完成品を観たんですけど、今観ているお客さんたちは違う景色というか違う世界を重ねながら観ていらっしゃるんだろうなと思っていて、改めて今日来て下さってうれしいなと思います。ありがとうございます。
MC:萩原さんはいかがですか?
萩原:どの現場に行っても、『街の上で』を関係者の方たちがこの1年間で試写とかで観ていただいた方も多かったんですけど、異常に感想が届く。本当に、みんな、めちゃめちゃ褒めてくれる作品で、この作品がまだ公開してなかったことが不思議なくらい、いろんな感想をいただいてて、これがここから広まってくんだなーって思うと、むちゃくちゃ楽しみですね。
MC:私も実際に別の現場で萩原さんにお話ししたと思います(笑)。中田さんにもしたと思いますが、いかがですか、お気持ちは。
中田:私が初めて観たのが1年前で、また最近観たんですけど、やっぱり日常が恋しくなるというか、この映画を観てほっこりすると同時に、あの日々が早く戻ってきて欲しいなと思う映画だったので、やっと公開してうれしいなっていうのと、この映画を観て下くださった人の日常も早く戻ってほしいなと思います。