【全文掲載】のん、中村倫也の声は「とっても良い声」林遣都は駐車場で暴走!?

MC:ありがとうございます。今日は「A」もこちらにいらっしゃいますので(笑)。まずはのんさん。今、みなさん映画を観ていただいて、脳内相談役Aの正体を知っている訳ですけど、撮影はどうやっていったんですか?

のん:事前にAの声を収録していただいていて、それを流していただきながら掛け合いの演技ではありました。Aの方と音声さんと3人がかりの演技かなと思いました。

MC:「こう来たか、A!」みたいなことはありましたか?

のん:待ち時間にみんなが悩んだりとか、話していることに対して、Aの声を出して答えてくれたりして、楽しく撮影が進んでおりました。素晴らしい返事がたくさんあって(笑)。とっても良い声でした(笑)。

MC:林さんは大九組に参加されて、想像していない演出が飛び交う現場だったとお話もされていましたが、印象に残っているところはありますか?

林:たくさんあって。撮影が終わってアフレコに行く際に、「歌を覚えて来てほしい」と言われたり(笑)、現場でも急に「遣都くん、“ザッパーン”って言って」と言われたり(笑)。全部がどういうものになるんだろうというワクワクがありまして。なんの疑いもなくやらせていただいたんですけど。特に印象に残っているのが、のんさん演じるみつ子と旅行に行って買い物に行くシーンがあって、洋服屋さんの駐車場で監督に言われたのが「走り回って、好きなように」と。どういうことだろうと思ったんですけど(笑)。自分の中で噛み砕いて、こんなことができるのも映画の中でしかないと思って、暴走して楽しんで。引きの画だと本来止める位置は決まってるんですけど、どこに止められるかも分からないんですよ。勢いよく走ってるから。だから、分からないだろうと思って、適当に止めて、タイヤが後ろに乗り上げてみたいな(笑)。

大九:そうそう。引きの画ではちょっと乗り上げて、寄りの画ではちゃんと(笑)。

林:ちょっとそれは内緒で(笑)。そんな楽しいシーンばかりでした。

MC:のんさんに関しても、大九監督の演出でなにかありましたか?

のん:私はみつ子は非リア充だと思って、家ですごいダラダラしている人なんじゃないかと思っていたんですけど、監督に投げてみたら「そういうことではなくて、しっかり生活も営んでいて、おひとりさまリア充なんだ」と言っていただいて、それがすごくハッとしましたね。あと、監督が演出をつけてくださるときに、動きが完璧すぎて(笑)。動ける人の動きというか。私にできるかなというくらい素晴らしい動きだったので、頑張って盗みました(笑)。

大九:それをよく言ってくださるんですけど、そんな自覚はなく(笑)。たぶん挙動が変なのを上手にお盗みになられたんじゃないかと思いますけど(笑)。

のん:素敵でした(笑)。大九監督からいただきました(笑)。

MC:そして臼田さん。ノゾミさんも挙動が面白くて。どうやって役作りをしたんですか?

臼田:ノゾミさんはとにかくイケメンが好きなので、原作ではイケメン祭りにも行ったりしてるんですけど、私もイケメンではないですけど好きなことがいくつかあるので、そういうものに置き換えたらこうなるなと想像して演じましたし、私も監督の急な演出をいただき、イケメンカーターを見た後に、ランチのお味噌汁で口をすすぐという(笑)、とても上品ではない行為をさせていただきましたし、監督の演出のもと演じました(笑)。

MC:ノゾミさんの小走りが漫画みたいだったんですけど、あれは(笑)

臼田:え、無意識です(笑)。でもノゾミさんを演じている時間は本当に楽しかったです。

MC:そんなノゾミさんに愛されるカーターは?

若林:そうですね、ノゾミさんに惚れられているっていう、一生分ぐらいの贅沢を味あわせていただいて(笑)。原作でもカーターはそんなに登場しないし、セリフ自体も多くなかったんですけど、歩き方や上に伸び上がる感じのモデル歩きみたいな。高校時代にカッコつけてて、そういう歩き方をしていたんですよ。謎の目立ちたがり屋な時期があって。その頃を思い出して、重ねてみて。街を実際に歩いて、「今、みんなを見下せている」という気分を味わって、カーターを作っていくのが楽しい時間でした。

MC:カーターは着ているものが、みかんが描かれたセーターとか(笑)。若林さんはモデルもされているから、なんだこの衣装はとか思いませんでしたか?

若林:衣装合わせで、この奇抜な衣装を見たときにめちゃくちゃテンションが上がって。普段着る機会がないので、でもモデルという仕事もやらせていただいているから、「こういうのでも、僕似合いますよ」と言って。

大九:そうなんですよ。衣装の方も張り切って、とんがった服を用意していくれて。下がってる時点では笑ってたんですけど、着せてみたらかっちょよくなっちゃうんですよ(笑)。だから面白を足しながら。

若林:今日もネクタイをカーターに寄せて(笑)。派手なデザインなんですよ。