MC:ありがとうございました。まずは佐久間由衣さん。映画初主演、おめでとうございます。どうですか、初主演でこのステージに立つというのは?
佐久間:とても吐きそうです(笑)。
小関:(笑)、可愛らしく言った(笑)。
佐久間:吐きそうですけど、初主演映画が『“隠れビッチ”やってました。』で本当に良かったと心から思っています。
MC:本当に観た人たちが、どんどんひろみに引き込まれていったと思うんですが、現場では三木監督が相当注文をして厳しかったという噂もチラホラと(笑)。どうでしたでしょうか?
佐久間:耳に届いてしましましたか(笑)。いろいろなことをご指導いただきました。三木監督は「そんなこと言ったっけ?」ととぼけるかもしれないですけど、演出面ではとても細かいことだったり、何回も何回も違うと言われてやってたりはしていたんですけど、それ以前に作品に挑む姿勢としてクランクインする前に教えていただいたのが、「作品に参加するという意識ではなく、自分の作品を世に残すという意識を持って作品に挑みなさい」と言われて、こんな優しくは言ってくれなかったんですけど(笑)。
三木:言いましたよ、優しく(笑)。
佐久間:こんなに丁寧には言ってくれなかったんですけど(笑)、お尻を叩かれまして、そこから自分の意識も変わり挑んでいった形になるんですけど、彩の部屋に殴り込みに行くシーンで、「何秒ここまで開けて、何秒ここまで閉めて、そこから何秒後にここまで開けて、ここまで閉めて」という細かい演出があったときに、それができなくて。何回もやったんですけど、本当にできなくて。それが終わった後に私もパニックになって、なんとかOKだったんですけど、自分の移動車に戻って泣きました…(笑)。でも、ワー!って泣いて、スッキリして次のシーンは気持ちを切り替えてやったりとか、そういう日々でしたね(笑)。
MC:そう考えると、自分にとってどういう作品になりましたか?
佐久間:自分にとって、大げさなことではなく、みんなが育ててくれた子供みたいな存在です。
MC:おめでとうございました(笑)。いろいろなことがあったんですね。
三木:ビックリしました(笑)。悪い人になってます? 大丈夫ですか?(笑)。
MC:大丈夫だと思いますよ(笑)。大後寿々花さんとの喧嘩のシーンもすごくリアリティがあったんですけど、いかがでしたか、あのシーンを振り返って。
大後:台本を読んだときに可愛らしい喧嘩ではないなとは思ってはいたんですけど、実際にテストをやってみて、監督から「本気でやらないと終わんないよ」って言われて(笑)。
三木:悪くなってないですか?大丈夫ですか(笑)?
大後:(笑)そう言われたので、お互い怪我がないことは前提に、本気でやろうと思って挑んだんですけど、実際に本番をスタートしてみたら、私は由衣ちゃんより背が低いんですよ。一回、投げ飛ばされそうなときがあって、まともにやったらすっ飛んじゃうから、猿になろうと思って(笑)。何をされてもとにかく離さないぞと思って、ずっと由衣ちゃんのことを掴んでました(笑)。
佐久間:それは知らなかったですね…(笑)。失礼しましした(笑)。
MC:佐久間さんはいかがでしたか?大後さんとは日々のシーンもありましたが。
佐久間:なんだかんだ家族のような感じでした。虹郎くんも含めて、3人のシーンは本当に温かさもあり、喧嘩もするし、家族との時間みたいな感じでした。
MC:ありがとうございました。続いて小関さん。今回の役に挑むにあたって、シャンプーとかバイクの練習をされたということですが。
小関:いろいろ技術がある役ってリアルにプロとしてやられているぐらいの技術に見えないといけないという責任感が毎回あるので、それを楽しんでやってるんですけど、ちょうど重なってる時期で、乗馬だったりとか殺陣とか。乗馬に行った後に僕が普段髪を切っていただいている方の頭をシャンプーさせていただいて、一日が終わるという約二週間だったので、すごく思い入れが深いですね。ただ、シャンプーは新しいことを自分の中だけでしていたので楽しかったんですけど、バイクはもともと免許を持っていて、ちょっと怖かったのが本番期間に入って佐久間由衣さんという女優さんを後ろに乗せなければいけないということで、今だからこそ言えるんですけど、実はペーパードライバーに近くて趣味の一環として役が来たら練習をできるようにと思って暇な時期にとったんですよ。いざ来てみたら、一週間後か二週間後にはインするとなって、練習する時間もなくて当日行って、一応後ろに乗せて良い期間は経っていたので(笑)。法律的には乗せても良かったんですけど、乗るのは3回目ぐらいだったから(笑)。これは怖いなと思って。だから本人にはご飯を食べているときに言ったけど、実は内心ドキドキで本番を迎えて。「おはようございます!」って言って、バイクが置いてあって。「ちょっと練習してもいいですか? 久しぶりなんですよお」って、「じゃあ、由衣ちゃん行ってくるねー」って言って、グーンと行ったあとも「はあ、はあ、はあ」って(笑)。グーンと帰ってきて「もう一回、ちょっと練習してくるねー」って言って3回くらいやって。慣れて結局怪我もなかったので良かったなという。本当に僕の中だけで留めておいた申し訳ない話です(笑)。
MC:佐久間さんは後ろに乗っていてドキドキは伝わってなかったですか?
佐久間:知らなくて(笑)。知らなくて良かったです(笑)、本当に。怖い(笑)。バイクが好きで散歩してるのかと思っていたんで(笑)。
MC:良かったですね。
小関:監督もご存知なかっですか?
三木:はい(笑)。
MC:もう一回観ると、分かるかもしれないですね?
小関:ちゃんと隠してます(笑)。心の中だけで怖がってます(笑)。