【全文掲載】綾野剛、RADWIMPS 野田洋次郎プロデュースの主題歌に救われる「立ち上がるきっかけをもらえた気がした」

『悪人』、『怒り』など多数の著書が映像化されるベストセラー作家・吉田修一による傑作短編集「犯罪小説集」を、主演に綾野剛、共演に杉咲花、佐藤浩市を迎えて『64-ロクヨン-』の瀬々敬久監督が映画化した『楽園』が10月18日に公開初日を迎え、TOHOシネマズ 日比谷にて行われた初日舞台挨拶に、キャストの綾野剛、杉咲花、佐藤浩市、村上虹郎、劇伴作曲者のユップ・ベヴィン、瀬々敬久監督が登壇した。※本記事は映画のネタバレを含みますので、劇場で映画をご覧になってからお読みいただくことをおすすめします。

(イベントはユップ・ベヴィンの演奏からスタート)

MC:ユップ・ベヴィンさん、ありがとうございました! それでは早速、本日の舞台挨拶を行って参りたいと思います。映画『楽園』初日舞台挨拶になります。監督、キャストの皆さんです!さて、舞台挨拶を始める前にひとつお話することがございます。台風19号がございまして、この映画『楽園』の撮影地にもなりました長野県長野市、飯山市も多大なる被害を受けていることで、非常に私達も心配しております。一刻も早い復興、そして皆様の安全を心より願っております。

さあ、それでは早速、上映後の舞台挨拶をいっていきましょう。まずは、綾野剛さんからご挨拶をいただきましょう。

綾野:皆さん、こんばんは。綾野剛です。本日は初日に来ていただいて、大変感謝しております。大丈夫ですか? 体調は? 大丈夫そうですね(笑)。短い時間ですけど、心がえぐられている部分があると思うので、少しでも癒せたらと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

MC:ありがとうございました。続きまして杉咲花さんです。

杉咲:こんにちは、杉咲花です。今日は来てくださってありがとうございます。舞台に立って皆さんの表情と空気感を感じて、本当に今日無事に映画が皆さんのもとへ届いたんだなと実感してすごく嬉しいです。今日はよろしくお願いいたします。

MC:ありがとうございました。続きまして佐藤浩市さんです。

佐藤:どうも、こんばんは。やっと公開を迎えまして、我々の仕事もひとつ終わったかなと。上映後の登壇は初めてなので、僕らとしては非常に助かる部分ではあるんですけど。なんでしょうね、この重苦しさは(笑)。まあ、皆さんにとっても僕たちにとっても楽園のことをこれから少しだけ話させてください。本日はありがとうございます。

MC:ありがとうございました。続きまして、村上虹郎さんです。

村上:こんばんは。村上虹郎と申します。僕の演じた広呂という役は、この作品の中で陰と陽に分けたら陽なのかなと思っていて、いつもお三方が黒い服を着て宣伝をしているイメージで、僕は明るくする担当なのかなと思って来たんですけど、そしたらなんか…(綾野の格好を見て)、今日はライブですか?(会場大爆笑)

綾野:虹郎(笑)。これは虹郎にしかできない空気感よね(笑)。いや、俺も思ったのよ。これを言うと絶対記事になるから言わないけど、だいたい金髪で赤のスーツと言ったら…。だから…、いろいろ思うことはあったよ。大人だし、俺も。だけどね、全く違う実像の人間を映画を観終わった人たちが見たときに、僕たちのことを心配になると思ったのね。だから、全く別人だと。まったく違う人を生きているんだなと思ってくれたらいいなと、今思いついたこじつけ(笑)。

村上:という感じで僕もあんまり頑張らずにいきます(笑)。よろしくお願いいたします。