【全文掲載】綾野剛、笑福亭鶴瓶との共演に歓喜「ガッツリ時間を過ごしたかった」、小松菜奈は鶴瓶の印象を「親戚みたいでチャーミング」

MC:綾野剛さんは、出ようと思われたきっかけはあったのですか?

綾野:やっぱり平山監督が脚本を書かれたということもそうですし、鶴瓶さんと小松さんと一緒に、鶴瓶さんとは過去に10年前ぐらいに共演させていただいたんですけど、今回はガッツリできそうだったので、鶴瓶さんとその時間を過ごしたいと。小松さんとも共演してみたいという思いがあったので、ぜひぜひという感じで。開けてみたらすごい大変でしたけど(笑)。これは大変だぞって(笑)。

鶴瓶:トップダウンで来たときは(綾野と小松の)二人が出るのは知らなかったんですよ。

綾野:まず、鶴瓶さんが決まらないと、他が決められないんですよ。

鶴瓶:ああ、そうですか(笑)。すいません(笑)。

MC:平山監督、監督でありながら脚本を書くって難しいと思うんですが、いかがですか?

平山:シナリオライターというのは、セリフを考えて書く。映画の演出というのは、セリフを削って映像で見せたりするということなんですけど、その間にちょうどいて、両方楽しんで両方苦しんだというか。その体験はすごく面白かったですね。

MC:なるほど、さて小松菜奈さん。本当に大変な役だったと思いますが、そのときに平山監督の存在というのもかなり大きかったと思うんですけど、今回はいかがでしたか?

小松:そうですね、平山監督とは初めてご一緒させていただいたんですけど、ずっと寄り添ってくださって、辛い役でもあったんですけど、親身に話を聞いてくださったり、その場に一緒にいてくださったり、撮影のときに涙が止まらなくなったときに、監督が手ぬぐいをポケットから出してくれたことをすごく覚えています。すごく嬉しくて、ちゃんと見てくれているんだなと温かさが伝わってきて、本当に信頼している監督だったので、助けられてもらったことがたくさんありました。

平山:僕、鶴瓶師匠には手ぬぐい出さなかったですね(笑)。

鶴瓶:全然出さなかったですよ(笑)。もらっても拒否しますよ。ずっと入れてはったからね。バンダナ巻いてはったし(笑)。

平山:(笑)。でも、俳優さんがその場でそういう気持ちになるということを、無理して止めることもないだろうし、そういうふうには思いましたね。

鶴瓶:号泣してましたもんね? 「うぅっぅ、えぇっぇえ」って(笑)。

綾野:そんな感じではないです(笑)。だいぶ違います。それ、デフォルメって言います。

鶴瓶:観はったら分かるわ(笑)。「うぅっぅ、えぇっぇえ」って。

綾野:鶴瓶さんはそうなってました。

鶴瓶:違うわ(笑)。なってたけども。菜奈もそうなってたわ。

綾野:菜奈もなってないし、僕もなってないです。もっと美しい純真な涙ですから(笑)。

鶴瓶:すいません(笑)。

MC:綾野剛さんは、改めて鶴瓶さんと同じチームで撮影したのは、どういう体験でしたか?

綾野:本当にお付き合いも長くさせてもらっていて、バラエティ番組でも、プライベートでも良くしていただいているので、改めてどうなるかという楽しみと、不安もあったんですけど、全く関係なかったですね。秀丸さんとチュウさんの関係性はもちろんなんですけど、そこに鶴瓶さんと僕の関係も、この作品にとって踏襲して良いのではないかと思えたんですよね。なので、鶴瓶さんだからできたことがたくさんありましたし、鶴瓶さんもそうでしょ?

鶴瓶:え? ちょっと待って(笑)。俺、今、言おうと思ってたんや(笑)。「鶴瓶さんもそうでしょ?」って(笑)。いや、いろいろ教えられましたよ。芝居はよう分からんけど、臨む姿勢がぜんぜん違う。性格も細かいんですよ。おばちゃんみたいな性格なんですよ。「これ食べて」とかね、お母ちゃんと一緒にいてるみたい(笑)。

綾野:鶴瓶さんの前だと、みんなまあまあ気を使うから、(料理に)手を付けられなくなるから、僕がさっさと料理をお皿によそえばみんな一緒に食べられるじゃないですか。そういうアフターフォローですやん(笑)。

鶴瓶:「ですやん」って(笑)。