【全起こし】ムロツヨシ、今日一おもしろいことを振られ「言えるわけがございません!」『ダンスウィズミー』ジャパンプレミアレポート 全文掲載

ムロ:ムロツヨシです!

MC:ありがとうございます!まず、矢口組初参加ということでいかがでしたか?

ムロ:念願の矢口組でしたし、今回参加させていただいて、監督は原作も脚本も書かれていますから、僕もいろいろ用意はしていったんですけど、初めて参加して思ったのは、一シーンが終わるごとにOKをもらうんですけど、「では次はこういうふうにやってみましょう」とか、例えば「物を下げるタイミングを変えてみましょう」とか、OKは出ているんですけど何通りの答えも持っていて、準備するのもそうですけど、いろいろ監督に言われたことをやっていると新しいものが生まれる。何回も撮ってくれるんですよ!「あれはもういただきましたから、次はこんな感じで」と、それがすごく楽しかったですね。ただ一つ、僕は人生でミュージカルに3回出ているんですね。僕は「監督、ミュージカルに出たことありますよ!歌も踊りもやったことありますよ!」って言ってるんですけど、僕が歌って踊るシーンがほとんどないんですよ!絶対採用してくれなかったんです!僕がずーっと顔を合わせ、衣装合わせの時から、僕はミュージカルをやっているんだと、もっと歌わせても踊らせてもいいんですよと思うんですけれども、頑なに監督が僕の目を見ないんですね!

矢口:そんなことないですよ。

MC:監督、何か理由があったんでしょうか?

矢口:えーっと…特にないです(笑)。

ムロ:特に何かあってくださいよ!(笑)。

矢口:でも、私服の衣装をね。

ムロ:あ!そうなんですよ!クランクインの日に衣装合わせがあるって私服で監督を待ってたんですよ。私服で待ってたら、僕と目が合った時に「ムロさん、その服いいですよね」って私服が採用されました。

MC:えぇ!?でも役柄は“こずるい調査員”ですよね。

ムロ:私服がこずるい調査員の恰好をしてたんでしょうね(笑)。ちょっと失礼ですけどね!言ってることがね!

MC:ごめんなさい!失礼しました(笑)。

ムロ:全然、全然!慣れていますから大丈夫ですけれども(笑)。それが採用されたのがラストシーンです。採用されております。

MC:それも楽しみに映画を観ることができますね。ありがとうございます。続いては、宝田さんに伺いたいと思います。アニメの『アラジン』のジャファー役を見た矢口監督から、マーチン上田の役をぜひ宝田さんにお願いしたいということでキャスティングされたと伺っております。そのことはご存知でしたか?

宝田:全然知りませんでした。私はディズニーの『アラジン』のジャファーという役を最初からずっとやっておりまして、もう一つディズニーランドの中で私の声が聞こえるのは、ウエスタンランドの(カントリー)ベア・ジャンボリーの司会の役で、「はーい!たのしいくまのベア・バンド」、あれ、イッツ・ミー。

会場:えぇー!!

宝田:僕はいろんな監督さんと付き合ってきましたけれども、びっくりしましたのは、我々に絵コンテがちゃんと渡されて、次のシーンはどう、次のカットはこうと細かく描いてあるんですね。例えて言えば、もう亡くなられた成瀬巳喜男監督もそうですし、黒澤明監督もそうでした。千葉泰樹さんという監督さん、この方もそうでした。岡本喜八というアクションものを撮った監督もそうでしたけれども、その監督さんと同じように、撮影前からご自分の頭の中にモンタージュ、映像の世界が全部出来上がってるわけですね。ですから現場が揺るぎないんです。そういった意味では、やがては世界の名だたる監督になるだろうなと僕は保証します。

矢口:ありがとうございます。

宝田:ご存知かもしれないですけど、明日から三吉さんと監督がニューヨークでの試写会に出られるそうです。ボンボヤージュで拍手を送ってください。

(会場拍手)