森：いくつかあるんですけど、なんか使われてないじゃんというのある？

玉森：地中海でご飯を3人で食べて、僕がトイレに行って顔を洗って、顔を上げたときの嫉妬に狂っている崇史の表情、使ってないですよね？

森：そうですね…。

MC：そんなに責めることはないじゃないですか（笑）。

玉森：いや、なかったなあと思って（笑）。

森：実はそういうシーンがありまして、みんなで仲良く写真を撮る間のシーンという思いで撮ったんですけど、燃えさかる嫉妬を冷やしに、手と顔を洗って、自分の顔を鏡で見て、すごく殺意を求めましたよね。思ってもいない感情が出てきている崇史を演じてくれと。崇史が自分でも思いもよらぬ感情に気づくようなシーンにしたかったんですけど、いろいろな意味で地中海料理屋でいろんな感情が渦巻いていたので、このシーンはなくてもいいのではないかと、より解釈の幅が広がるんじゃないかと思って、最終的には使わなかったシーンなんですけど。

玉森：あと、麻由子と一緒のシーンの「熱はないね」みたいなシーン。

森：ありましたね。最初のキスして、「なんで悲しい顔するの？」って言って、2人で席について「いただきます」ってなって。そこで切っちゃってるんですけど、その後に本当は「熱ないの？」って言って「病院行ったら？」みたいな。

玉森：ありましたよね。「困らせるのも悪くないな」みたいな（笑）。

森：ちょっと最初からカッコ良すぎるなと思って、小出しにしていこうと思ってカットしました。

MC：カッコ良すぎるから、カットですか？

森：それは冗談ですけど（笑）。そんな感じですかね。

MC：ちなみ、嫉妬に狂っていた表情というのは、北海道グルメの食べられなかったときの表情と似てるんですか？

玉森：ぜんぜん似てないですよ（笑）。映画の方はは殺意的なものもあるぐらい燃えたものなので。それをスタッフさんには出してないです（笑）。

MC：ぜひ、その殺意を含んだ嫉妬の表情と、北海道グルメを食べられなかった嫉妬の表情、どちらかを披露していただけないでしょうか？

森：どちらか当てるのはどうですか？

玉森：じゃあ監督に当ててもらいましょうか？

MC：それでは玉森さんの嫉妬の表情です。これは殺意なのか、グルメが食べたいという表情なのか。それでは、3、2、1…！

（玉森が顔を上げて、嫉妬の表情を披露！）

森：…これはジンギスカンです（笑）。

玉森：…ジンギスカンでした（笑）。

MC：さすがですね〜。さあ、またルーレットをお願いします！（ルーレットが“セリフ”に止まり）ありがとうございます。劇中の崇史のセリフを再現していただきます。玉森さんご自身が考えるドキッとするセリフをこの場で再現していただきます。それでは、玉森さん。ドキッとするセリフの再現、お願いします！

玉森：もう、あいつと寝たの？

（客席から悲鳴と拍手）

MC：これはドキッとしますね。

玉森：言う方も結構ドキドキしてましたもん。その答えがどう返ってくるのもあれでしたけど。こんなセリフってまず言うことないだろうなと思って。

MC：監督はこのシーンどうですか？

森：すごい事を言うなあと思って撮ってました（笑）。でも、あれがストレートに出ちゃう崇史というのは、この映画の核なんじゃないかなとは思ってます。心の声が溢れ出ちゃというか。

MC：それをさらけ出すというシーンでしたもんね。それではルーレットいきましょうか。（ルーレットが“驚愕”に止まり）驚愕ですね。映画のキャッチコピー、驚愕の108分にちなみまして、「きょ う が く」という言葉を使ったあいうえお作文で、愛の告白をお願いします。それでは参りましょう。お願いします！

玉森：きょ、今日さあ…。う、ウチくる？ が、ガビーン！ く、来るの？来ないの？ （笑）。分かんないよ〜（笑）。

MC：ありがとうございます（笑）。途中の「ガビーン」というのは？

玉森：いや、もう分かんないです（笑）。なんで俺こんなことしてるんだろう（笑）。ガビーン…。監督もどうですか？ ぜひお手本を。人生の先輩として（笑）。

森：ええ！？

MC：それでは、監督がやります。お願いします！

森：（笑）。…今日、俺、空いてるんだけど…。うちで猫を飼ってるんだけど。ガソリンスタンドの近く。来る？

玉森：（笑）。ペットを餌にしましたね（笑）。場所を教えて。なるほど、ガソリンスタンドだったかあ〜。出てこなかったなあ〜。