MC:ありがとうございます。よろしくお願いいたします。さあ坂口さん、ずっとすれ違ってきたお父さんをオンラインゲームに誘った息子を演じられていますけれども、このアキオを演じられる上で心掛けたことはありましたか?
坂口:うーんと、心掛けたことか。僕、ゲーム作品の映画の「こんな話が出てるよ」って言われたときに、僕がゲームの世界に入って芝居をするのかと思ったんです。最初、勘違いをしていて。で、その台本を読んだときに、もちろんゲームっていう一つの「FFXIV」っていう主軸はあるんですけど、父と息子というか、そこのヒューマン的なものにとても気持ちが入ったというか。だから観ていただければ分かると思うんですけど、僕と鋼太郎さんって(劇中で)あまり言葉を交わさないんですよね。で、その父親と子どもで主演をやらせてもらってあまり接触が無いっていうのもなかなか無かったので、アキオがお父さんの背中を見てる眼差しとか目線とか、そういう台詞じゃない部分はすごく大切にお芝居をしようっていうのはずっと思ってましたね。
MC:アキオの気持ちを理解するために何かされたことはありましたか?
坂口:役作りとしては一つ、ゲームをプレイする。作品の中でもゲームをプレイするっていうのはあったんで、実際に「FFXIV」をやらせてもらって。すごく楽しい役作りでしたね。ゲームをして…。あ、遊んでるわけじゃないですよ!(笑)遊んでるわけじゃないですけど、ゲームをプレイして、「こういう風になってるんだ」っていうのもあったし。あとは、現場で鋼太郎さんと一緒にお芝居をする感覚っていうのは、頭の中にずっと置いてやったりはして。
MC:ゲームをプレイするときでも?
坂口:うん、そうですね。画面の向こうにもお父さんがいるっていうのを頭の中に入れてやってましたね。
MC:はい。そのお父さんを演じられました吉田さん。今回の映画のお話をいただいたときの思いと、脚本を読まれたときのご感想をお聞かせください。
吉田:はい。テレビ版をね、きっとこの中にもご覧になっていた方がいらっしゃると思うんですけど…、いらっしゃいますよね?いらっしゃいますか?いらっしゃいますよね。それで、テレビ版で大杉漣さんが僕の役をやってらっしゃって、本当に残念なんですけれども、とても尊敬する素晴らしい俳優である大杉さんが亡くなっちゃいまして。で、その役をやらせていただくということで、まずやっぱり身が引き締まる思いというか、すごいプレッシャーというか、「大杉さん、やらせていただきます」っていう気持ちでしたね、最初。まあ「光のお父さん」テレビ版のファンの方もいらっしゃると思うので、ファンの方の期待を裏切らないように一生懸命やるしかないなって最初思いました。
MC:脚本を読まれていかがでしたか?
吉田:あの、健太郎と一緒で、最初、ゲームと実写が一緒になってるっていう風にうかがっていて。で実際に脚本を読んで、ちょっと脚本を読んだだけではなかなか理解できない部分があったんですけども、実は僕こう見えてゲーマーでして。
(会場ザワつく)
吉田:あ、そうなんですよ(笑)。ファミコンっていうものができたときに、一番最初に飛びついた、その頃僕がね18歳くらいでしたかね、そういう世代なので、意外とゲームには馴染みが深くて。で、FFもずっと1から最後までやってるんです。なので、「とうとう来るべきものが来たな」と(笑)。あと、「FFに俺が出るのか」っていう思いが(ありました)。で、脚本を読んで、本当によくでき上がっていて、これが実話だっていうことが最初ちょっと信じられないくらい、とてもストーリーとして感動できるような話だなとまず思いました。
MC:筋金入りのFFファンとしては嬉しかったと。
吉田:めっちゃ嬉しかったですね。はい。