MC:北山さんが素晴らしいのは、受けられた取材、番組出演など、メディアの数がなんと100媒体を超えているということで、監督と一緒に全国行脚もしてますから。改めて大きな拍手をお願いします!そしてそんな北山さんに、サプライズで監督からお手紙を書いてきていただきました。
北山:えー!? うっそー。
MC:では監督、読んでいただけますか?
(スタンドが登場し)
北山:このスタンドって、だいたいギター弾く時に出てくるやつですよね(笑)。
筧:ケーキもあるから結婚式みたいだけど(笑)。手紙を書いてきました。夜なべして。じゃあ読みます。
北山くんへ
北山くん。この度はトラさんの主演を担ってくれて、ありがとう。映画初出演にして初主演。そして初猫。オファーが来たら、誰もが何度も聞き返すであろう、この斬新すぎる企画。最初から最後まで前向きに取り組んでくれたことを、本当に感謝しています。また、撮影していない間も、多部さんや宏々路ちゃんと本物の家族を作るべく、取り組んでくれたのは、本当にありがたかったです。つまり北山くんは自分の頭の中に、演出家を持っている俳優さんです。良い俳優さんは、皆、小さい演出家を抱えています。つまり、リトルみっくんです。そのリトルみっくんをこれからも大切に育ててください。ちなみ、僕もリトルまーくんを大切にしていきます。数多くの宣伝取材や、収録も本当にお疲れ様でした。全11回に及ぶ舞台挨拶のツアーも楽しかったです。舞台上で、2人で話していくうちに、次第に息もあってきて僕らは来年あたりM-1グランプリにも出られるんじゃないかと思っています。『トラさん』はたくさんの方に観ていただき、熱い感想や映画的な評価をいただいています。それは多部さんを含め、出演者のみんな、スタッフの力でもあるけれど、もっとも光っていたのは北山くんの存在です。北山宏光という神聖な存在に皆さん、驚き感動を覚えているようです。それは寿々男、そしてトラさんを真摯に生きてくれたからだと思っています。数年前、僕らに映画人としての期待を寄せてくれた人はほとんどいなかったと思います。しかし、この映画で新しいスタート地点に立てたのではないかと思います。またいつか共に作品が作れることを楽しみにしつつ、今後の役者・北山宏光の活躍に期待しています。
2019年3月5日、筧昌也
北山:うわー。
MC:さらにまだプレゼントがあるんです。もともと漫画家を志していた筧監督から、特別に絵を書いていただきました。
北山:可愛いんですけど(笑)。飾ろう、家に。
MC:北山さん、いかがですか?
北山:手紙は、まさかちょっとずるいっすよねえ…。監督がどう思ってるのかなと思いながら、僕もコミュニケーションとりながら、撮影していて。改めて、お手紙をもらって、僕のこともすごく言っていただいたんですけど、映画は本当にみんなで作るものなんだなっていうのを、改めて感じました。この絵は、家に飾りますね。リビングかな。
MC:多部さんもいかがでしたか? 今の監督からの手紙は。
多部:感動しますね…。
北山:おい(笑)。絶対ウソだろ?(笑)。
多部:本当だから(笑)。でもね、私が感想を言うよりも、お二人の時間なので(笑)。