【全起こし】三浦春馬、カクテル作り生披露に「かっこいい!」の嵐!「連続ドラマW 東野圭吾『ダイイング・アイ』」完成披露試写会&舞台挨拶レポート 全文掲載

MC:よろしくお願いいたします。ありがとうございます。本当に、映画のシーンを誘うような雨だなと思います。その理由は、本編をご覧いただいたらすぐに分かると思うので、楽しみにしていてください。では、皆さまにいくつか質問させていただきます!皆さまが演じられたご自身の役どころについて、大人気の東野圭吾作品の映像化ということで、皆さま演じられる上でいろいろと工夫された点あるかと思います。では三浦さん、質問いきます。この慎介を演じるにあたって意識した点、特に、バーテンダーという職業として、所作からかなり際立つ職業の役を演じられたということで、ご苦労された点、工夫された点を振り返っていかがでしょうか?

三浦:毎日のようにバーテン監修の水澤さんからご指導いただきまして…。それからというもの、これは嘘が見えては全く成立しないストーリーなので、撮影の日が来るのがやはり怖かったんですね。なので、毎日のように友人のバーにお邪魔させてもらって、実際にカウンターに入らせてもらい、何度も何度も練習させてもらうという日々が続きました。まあですけど、本当に楽しんで練習することができたので、やっぱり水澤さんが作るカクテルと自分の作ったものっていうのは、当たり前だけれど全く味が違ったり、そして音ですら違うものですから、そこに少しでも、一ミリでも近づけられればいいなと思って毎晩練習していました。

MC:共演者の皆さまがね、三浦さんがバーテンダーをされているお姿が「美しい」と仰っていたので、大成功ですね。

高橋:かっこよかったです。

三浦:ありがとうございます。

松本:すごくかっこよかったです。

三浦:あっ、ありがとうございます(笑)。言ってくださいみたいなフリにも聞こえましたけど(笑)。

松本:あっ、いやっ、すごくかっこよかったです(笑)。本当です。

MC:その上にですね、記憶を失うっていう、また。

三浦:そうですね。僕自身、ミステリーっていうのは、初めてに近い状態でのクランクインだったので、とても緊張もしていましたし、もう一つ楽しみなことがあって。国本監督とはもうずーっと(一緒に)お仕事をさせていただきたくて、ある作品を観たときに、「このもの作りができる監督といつか仕事ができたら」っていうところで頑張っていた部分もあるので…。今回は毎日が本当に楽しみでしたし、国本さんの中にワンシーン、ワンシーン、ちゃんとビジョンがありましたから、僕たちはもうそこについていってという感じだったので、とてものびのびと現場で演じることができたんじゃないかなっていう風に思います。

MC:ありがとうございます。高橋さんもね、隣で頷いてらっしゃいましたけれども。高橋さんもチャレンジングな一人二役という、同じ作品に全然違う役で存在するというお気持ちはいかがでしたか?

高橋:あ、でも、一人二役というのは、なんでしょう…。本当に、別の人間を演じるというシンプルなものなんですけれども。実は、“目”にすごくこだわっていて。“目”は…。待ってこれ、上映前だからな…(笑)。

三浦:言えないこともあるよね。

高橋:“目”はこだわりました。

MC:“蠱惑的(こわくてき)な目”っていう表現がありましたよね。“蠱惑的”ってなかなか日常では使わないですが。

高橋:使わないですし、結構、ヘビのような目を意識しました。ヘビになりきって。

三浦:はい、僕はカエルになりきって。

(会場笑)

MC:短い間に二役のスイッチを切り替える工夫みたいなのはされたんですか?

高橋:でも、衣装もメイクも全然違うので、作っていただいている段階からもうスイッチは切り替えられていますね。で、結構、ありがたいことに撮影もそんなミックスにされていなくて。とても切り替えやすい環境でした。

三浦:時間を追って撮影してくださったので、私たちは本当にやりやすかったですね。

高橋:そう、ありがたい監督でした。

三浦:そうだね。

MC:では本当に、安心して身を委ねて皆さん演じられたということで。では松本さんもそうだったんでしょうか。ご自身の演じられた成美という役について少し振り返ってみて、お話を聞かせていただけますか?

松本:成美は、春馬くん演じる慎介の恋人なんですけど、メアリーちゃんとほかの方たちとのシーンって、ずっと不穏な緊張感が続いている中で、唯一私たちのシーンはホッとできるというか、ちょっとリアリティがあるシーンで。同棲をしているという役だったんですけど、恋人同士の阿吽の呼吸だとか、そういうものが出ればいいねっていうような話はしていたんです。成美自身の話だと、すごく生き方が不器用なんですよね。で、明るく振る舞ってるんですけど、内面にはすごく寂しさだとか孤独を抱えていて、今思い返しても辛いくらい。だけど、ものすごく思い入れが強かったし、成美のことを私は愛していたので、そういう部分が響いてくれたら嬉しいなっていう風に思います。

MC:この作品は誰を信じていいのかなっていうような感じで、成美が出てきたときに、ちょっとホッとしたのもつかの間、あれ?そうでもないのかなっていう。

松本:そうなんです。なんか、何にも分かんないような感じで明るくは振る舞ってはいるんですけど、ものすごく大きな秘密を抱えていて。それこそ唯一信じられる慎ちゃんに対しても秘密を抱えて言えないでいる、っていう中でのこの恋人同士間っていうか、パッと見、現実に見えても裏があってミステリーがあるっていうのが、この作品の面白いところかなって。いったいみんなは何を考えているんだろうって全てのシーンにおいて思わせてくれるような、そんな感じですかね。