ホセ・ルイス・ゲリン監督10年ぶりの新作『よき谷の物語』7月3日公開決定!“陸の孤島”に生きる人々を描く珠玉のドキュメンタリー

スペイン映画界を代表する名匠、ホセ・ルイス・ゲリン監督の最新作『よき谷の物語』が、7月3日(金)より全国順次公開されることが決定した。第73回サン・セバスティアン国際映画祭で審査員特別賞を受賞した話題作で、メインビジュアルと場面写真もあわせて解禁された。

『シルビアのいる街で』で世界的な評価を獲得し、ヴィクトル・エリセ監督から「現代スペインで最も優れた映画作家」と称されたゲリン監督。本作は『ミューズ・アカデミー』以来、10年ぶりとなる待望の長編新作となる。

物語の舞台は、スペイン・バルセロナ郊外のバルボナ地区。“よき谷”と呼ばれるこの土地は、川と線路に囲まれた開発から取り残された地域でありながら、豊かな自然に恵まれた理想郷のような場所だ。そこでは20世紀半ばから暮らす住民たちと、近年世界各地から移り住んできた移民たちが共に生活している。

ゲリン監督は実際にこの地区に暮らす住民たちを3年にわたり取材。亡き妻を想い涙する老人、戦火を逃れてきた母娘、植物に語りかけながら暮らす家族、未来を夢見る若者たちなど、それぞれの人生に寄り添いながらカメラを向けた。都市開発、環境問題、世代間の価値観、アイデンティティの揺らぎといった普遍的なテーマを織り込みつつ、人々の日常を詩情豊かに映し出していく。

解禁されたメインビジュアルでは、祖母と孫娘が庭で語り合う穏やかな瞬間を切り取っているほか、場面写真には川辺で踊る住民たちや子どもたちの無邪気な表情、パレスチナ国旗が掲げられたアパートなど、多様な文化と人々が交差する土地の空気感が映し出されている。

本作の公開を記念して、ゲリン監督の代表作『シルビアのいる街で』のリバイバル上映も決定。7月には監督の来日も予定されており、舞台挨拶などの詳細は後日発表される。

■作品情報
『よき谷の物語』
7月3日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次ロードショー
監督・脚本・編集:ホセ・ルイス・ゲリン
撮影:アリシア・アルミニャーナ
原題:HISTORIAS DEL BUEN VALLE(英題:Good Valley Stories)
スペイン、フランス/125分/カラー/ヨーロピアンビスタ
提供:マーメイドフィルム
配給:コピアポア・フィルム
宣伝:マーメイドフィルム、VALERIA
後援:スペイン大使館、インスティトゥト・セルバンテス東京
協力:山形国際ドキュメンタリー映画祭

【作品概要】
スペイン、バルセロナ郊外にあるバルボナ地区。“よき谷”と呼ばれるこの場所には、古くから暮らす住民たちと、新たに移り住んできた移民たちが共に生活している。文化も背景も異なる人々だが、子どもたちは川で遊び、大人たちは食べ、飲み、歌い、踊りながら日々を分かち合っていた。そんな穏やかな共同体に、新たな鉄道増設計画が持ち上がる。住民説明会が開かれ、一部住民には立ち退きが迫られていく――。

© Orfeo Iluso – Perspective Films – 3CAT – Los Ilusos Films – Los Films de Orfeo © 2025